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編みもの:三國万里子さん「アランのケーブルキャップ」

またまた三國万里子さんの『ミクニッツ小物編』より、今度は「アランのケーブルキャップ」を編んでいる。
こないだはオカンに編んだから、今度はオトンに。

映えない写真ですまぬ


アラン模様がもりもり密集しているのが堪らなく好きな私。
このニット帽は、折り返しのゴム編みにもケーブル模様が入っていて編みがいがある。

折り返しに模様の入ったニット帽って、リブを半分編んだらくるりとひっくり返して編むのね。
私はこの編み方が初めてで、勝手が分からず編み地をひっくり返した後、毛糸を切らずにそのまま編み進めてしまい、、無惨にもトップの模様が裏側に入ってしまった。

6段ほどいてやり直し。
ひっくり返したら、糸を切り、編み進める方向を変えて糸をつけて編む。
で、合ってますよね?
なんせ独学でやっているもんで、初めての技法に出会うと大抵一度は解くはめになる。
でもそうやって、やりながら自分なりの正解を見つけていくのが堪らなく楽しい。


模様は凝って見えるけど、編み方自体はそんなに難しくなく、すいすい編めます。


糸は、ダルマのメリノスタイル極太を。
すべすべで柔らかくて編んでいてなんとも気持ちいい。
この糸をずっと触っていたいがために、自分用にも色違いを編もうかと思ってしまうほど。
編み終わるのが少し寂しいとさえ感じる、楽しいレシピです。


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今朝方、まだ暖房のついていない台所にいくと、まるで冷蔵庫の中みたいに空気がキンキンに冷えている。

ハッとして窓を開けると、一面の雪景色。
穏やかだった冬の日々は別れも付けずに去っていってしまった、いつか来るとは思っていたけどさ、ああ〜

今朝の様子。この積雪量はまだまだ序の口。ここからわんさか積もりました。


保育園にいるムスコを歩いて迎えに行くとき、ふかふかの雪の表面に自分の足跡を付けていくのが楽しくて少しはしゃぐ。
たちまち被災地が思い浮かんで、のんきな自分にバツが悪い思い。

この冬初めての雪は、炒り塩のようにさらさらとして、私が歩くたびに無邪気に舞い上がる。
まだ汚れの一切付いていない、まっさらの雪。

子どもの頃は、雪が積もるとそれはもう嬉しかった。
見慣れた景色が一晩で表情を変えてしまうのはロマンチックだし、雪が溶けてしまう前に、とあらゆる雪遊びに精を出す時間は特別な感じがした。

そういう感覚を、遠く遙かの景色を眺めるようにして思い返している私。
雪かきや災害の心配で、雪を楽しむ気持ちが立ち所に消え去っていく。

ここまで書いて、私はちょっと色んな情報から距離を置いた方がいいのかな、とふと思った。
今ここに降っている雪は、間違いなく私だけのもののはずだ。
「浮かれるなんて」と間髪入れず諭してくる、この心の声は一体誰なんだろう。

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