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意識と無意識と非二元と

霊能力はないが霊界に興味がある。

宗教に関心はないがその教義には興味がある。

スピ能力はないがスピリチュアルには興味がある。

科学を盲信していないが脳科学には興味がある。

物理を理解していないが宇宙には興味がある。

もっと言ってしまえばファンタジーもオカルトも都市伝説も、たいてい興味がある。でもそれらは「興味を持つ」という意識あってこそ。

じゃ「意識」ってなんだ?「気づき」ってどゆこと?だ。

先日、AIに意識を持たせる研究をしているという「ロボマインド・プロジェクト」というYouTube動画を見た。すごく面白かった。

倫理的な問題はとりあえず置いておいて、もしそれが可能なら、オズの魔法使いのブリキ男やカカシやピノキオや、攻殻機動隊のゴースト問題も決着がつきそう。

何より、この世界が仮想空間である可能性や、思いこみによる幻影という説にも決着がつきそうだ。

もし、人形に意識を持たせることができるのなら、そもそも人間も同じように肉体に「意識」を持った存在ということになる。(と思う)

そんな意図を持ったプロジェクトの「意識」についての考察が面白くて、納得してしまう。

YouTubeの「ロボマインドプロジェクト」で検索すると、動画の第19話・第20話に詳しく説明されています。他にも興味ある話がたくさんありました。

メモをとったので、その内容を抜粋します。


意識と無意識


人間の中には「意識のある自分」と「無意識の自分」の2人がいるとのこと。

意識のある自分を「表の自分」と仮定し、意識のない自分を「裏の自分」と仮定することにする。

そしてこの2つ(ふたり)は決して交わる事は無い。

裏の世界の自分は、世界に対して正しく反応しようとする。
生き延びようとする本能のようなもの。
裏の自分は、今この瞬間のみに反応するので、少し前のことを記憶できない。
記憶できないので、世界のことを認識できない。

表の自分は、さっきまであったものを記憶できる。だから話をつなげることができる。

動画の中で、解説してくださる田方氏が制作した「ライントレーサー」というマイコン搭載の車輪のついた機械を紹介してれる。白い紙に黒マジックで線を引いておくと、センサーが反応してその線に沿って動く。

ライントレーサーは今この瞬間どう反応してどの動作をするかだけ。世界の状態を記録する必要ない。

裏の自分と同じく、現実世界に対して、どう反応してどう生きるかのみ。つまり本当に生きている(動いている)のは裏の自分ということだ。


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ちょっとイラスト描いてみた。こんな感じだろうか。

水面を「無意識(裏の自分)」だとすると、浮き輪は「自我システム」、そして顔は「自分と思いこんでいる感」ってことかな。


表の自分は時空間ありき


一方で、表の世界は幻想だという。目の前にあるものは、脳が創り出した幻想で実際にあるわけではないとのこと。そしてそれはおそらく人間のみの特性らしい。

表の自分とは、意識に上ってきて認識したものぜんぶ。認識したその時点でそれらはすべて表の自分。機能上の現れだから裏の自分と交わることはない。

まず表の自分は空間ありき。見るのは目ではなく意識でそれを見ていて、例えば今は見えていない壁の向こう、表の自分はその向こうがある思っている。つまり脳が創り出して、空間に壁や家具など配置しているわけだ。

頭の中で過去から現在とつなげて世界を作りこむ。だから時間と空間というものが存在していて、ストーリーを作ることができる。

表の自分とは意識を認識することで、世界を正しく知ろうとする機能。つまり非二元でいう自我システムと同じで、人格ではなく機能。

意識として上がってきたところで、見て聞いて思考して喋って行動するすべては「意識上」のことであって機能であって、それはまさに自我のシステム。ストーリーを持って「自分感」を演出する。夢の中にいるように幻想の世界で紆余曲折して生きている自分のストーリーを「人生」と呼ぶ。

ああなるほど、やっぱりそうか!と妙に納得した。


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裏の自分は五感センサーに反応する


裏の自分は前提として、時間と空間がない。五感センサーで感じる情報のみで、反応する。

これも非二元のメッセンジャーたちが言っていること。五感で「今ここ」を感じてください、と言っているのをよく聞く。

それと、何より言葉や概念というものがない。空間でもない気づきというか意識というか、認識以外のすべてがそれだということになる。

ここまでも、やっぱりそうか、と納得できるんだけど。認識できないわけだから非二元でいう「わたし」や「個人」が知れるわけのないところ。

そこを理解しようとするのは、とっくの昔に諦めたからいいとして。(知れるわけないんだから知れるわけなかろう、ややこしいけど)

ということはって、またイラスト描いてみたけど、すべて水面の無意識層が、表の自分の意識上に上げて、幻想だか何だかの世界を作り出して認識させたっていうことになるんだけど。ここに余計な「自分感」と「自分ストーリー」があるから厄介なことになる。苦しみや怖れに苛まれることになったわけだから。

ぜーんぶ無意識。全体。いのち。気づきの意識。それ。もう何でもいいや。とにかくそれの仕業で、それが全て造ったってわけなのだ。あながち神話の7日間創造もまるっきりのノンフィクションでもなさそうだ。

楽園にしといてくれなかったのは、マトリックスのアーキテクトが言うように何かしら不具合があったからかしら?

どうも、それには「記憶」にヒントがあるようなんだけど。

それはそうと、五感センサーで今を感じることができるようになれば、ブリキ男もピノキオも「意識を持った生命体」になれるってことかしら。

幻想をみれる意識とは、魂か?ゴーストか?じゃ人間の定義って何だ。

さんざん考えて一瞬納得したようで、結局よくわからない。また新たな疑問が出てくるという。

私、たぶん今、デカルトの気持ち。

件の動画のリンク貼っておきます。(19話/19話〜22話まで意識編)







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