獅子座生まれに乾杯

先日、コロナ禍中にSNSで繋がった隠れ家的珈琲屋さんを久しぶりに訪ねる事ができた。
お店のオーナーさん曰く『ウチのお客さんは獅子座が多い』とのこと(オーナーさんは牡牛座)で、何人目かの獅子座のお客さんとして美味しい珈琲とお菓子をいただきながら、しばし獅子座ビト談義に花が咲いた。

私自身もそうだが、獅子座というのはイメージとは裏腹にギラギラと目立つ人は少ない気がする。女子向け雑誌の占いページとかでそれぞれの星座のイメージの女の子のイラストが描いてあったりすると獅子座は派手なギャル率が高い気がするけども、周りの獅子座女子に思い当たる人はいない(そもそも私の交友関係にギャルはほぼいないけども…)し、イメージとしてよくある派手好きブランド好きというのもピンと来ない。
外見だけでなく中身、人間関係も、俺が俺がというオラオラ系の人はイメージより少ない気がする。リーダーとか仕切り役とかやりたがらない人が多いし、文句言わないから私以外の他の人がよろしくやってくれ、という感じで地味にひっそり生きているつもりだ。

…というような事を話したあたりでオーナーさんから、

『いや、全然地味じゃないからwww』

とツッコミが入る。

牡牛座のオーナーさんから見ると、獅子座の人は一見普通そうに見えても、根底にはものすごい芯の強さと勇気を持ち合わせていて、それ由来の華やかでエネルギッシュなオーラを放っているらしい。
『だからこそ頑張って目立とうとしないし、グループの中でもことの成り行きを一歩引いて見ている人が多い。揉め事が起こっても『めんどくさいわねえ、やんなっちゃう』といいながらどこか面白がって沈みかけの泥舟に乗りに行っちゃう。それで普通なら巻き添え食って一緒に沈むはずなのになぜか無傷で生還してきて嬉々として報告してくれる。私には怖くてできない経験をしてきて、未知の世界を見せてくれるのが獅子座』

だそうで…
た、たしかに沈みかけの泥舟と感じながら最後まで付き合ってしまう部分はあるかも…というか今まさに思い当たる案件がある。その事もオーナーさんに話すと「うわあ、もうそれ手放し一択な案件じゃないですか。でもなんだかんだすぐには切らずに人間模様の終末を楽しんじゃうんでしょ?笑」

…ハイ、きっと仰る通りだと思います。
というかきっと切れるべき時に何か突破口になる出来事が起きるんだろうな、という気がしてる。そういう展開に恵まれるのも、獅子座の運の強さらしい。私は表層の意識は8割がたネガティブモードで生きているけど、なんだかんだで運は良い方だと思っている。

後日、この日の会話を思い出した時に浮かんできた言葉があった。

『たゆたえども沈まず』

パリ市の紋章の標語だ。
どんな嵐に翻弄されようとも、決して沈まない船。パリがそんな街であるようにという願いを込めてつけられた標語らしい。

獅子座も、たゆたえども沈まない人が多いのではないだろうか。周りのキョーレツな人におされて「お、おう…」となったり、なんだかあんまり居心地の良くない立場に甘んじちゃって「なんでやねん (  ´・ω・`)ショボーン」となったりすることはあるけれど、なぜかいつのまにか大丈夫になっている。

留学仲間の友人はパリを『今でも未練がある、忘れられない元彼』だと言っている。私はパリ生活はとても楽しかったけど、完全帰国の時も割とあっさり帰ってきてしまい、未練とか元彼みたいとかいう感情はあまりない。もしかしたらそれは、私自身がたゆたえども沈まないパリのようなものだからなのかもしれない…なんて言ったら図々しいにも程がありますね、すみません。

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