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悪い姿勢を言葉で正しく理解すると「いい姿勢」になれる

今回は国語の問題。悪い姿勢を表す言葉はいくつかありますが、間違った表現、誤解をまねく表現ってあるよなーという考察です。


例えば・・・

あごが出てる

→猫背な姿勢を表すときによく用いますが、「頭が出てる」という表現のほうが正確に状態を伝えられると思います。


あごが出てる、と言ってしまうことで「あごを引く」という間違った姿勢の直し方になってしまいます。


腰が曲がる

→高齢の方姿勢のイメージとして強いですが、最近は腰が曲がって歩いている人は意外と少なく、股関節が曲がっている人が多いです。


いっしょくたにしてしまうと姿勢を直す時に間違った直し方をしてしまいます。


股関節が曲がっている人は、足の付け根から前傾していて、横から見ると「く」の字になっています。


実は若い人にもみられる姿勢で、腰痛や股関節痛の原因にもなります。


股関節が曲がっている人は、腰自体は丸まるのではなく、反りすぎている場合が多いので、腰が曲がるのとはむしろ逆な状態です。


巻き肩

→猫背な姿勢で肩が前に出ている状態を表す言葉ですが、誤解が多いです。


肩というのは、背中よりも前にあるのが正常です。背中と一直線ではありません。壁に背中を着けた時に、肩は壁には着かないのが普通です。


巻き肩を気にしすぎるあまり、胸を張って肩を後ろにしすぎている人を見かけます。


そうすると鳩胸のようになりますので、それもよろしくないです。



言葉というのは難しいですね。

誤解を生みやすい言葉が浸透することで、いい姿勢から遠ざかってしまう現象。

「勘違い姿勢症候群」とでも呼びましょうか?


そもそも「猫背」も背中が丸いというよりも、頭が前に出ている人が多いですからね~。「鳩頭」と言ったほうがいいかもしれないですね。

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