核兵器廃絶についてどう考えるか【ライターの手記(2018/08/09)】

今日8月9日は、長崎に原爆が落とされた日である。核爆弾というのは、核反応を応用している爆弾であるから、多量の放射線を放出する。その多量の放射線が、人体に対して甚大な悪影響を及ぼすため、その使用や開発は非人道的であり、生物・化学兵器と同様に禁止し、廃絶するのが好ましいのである。核廃絶とは、このような論理を含んでいる。実際の被害は、広島や長崎の被爆の記録を見れば明らかなことであり、そのような被害を二度と出してはならないということは、誰しもが納得するところであろう。核兵器がなかなかなくならない原因に関しては、世界の安全保障が核抑止力という理論の上に構築されているということが大きい。では、この核抑止力という考え方を放棄し、核によらない安全保障の仕組みを構築したらどうだろうか。もちろん、それは物理的な防衛力の話ではなく、各国の信頼関係の上に相互不可侵の原則を適用し、貿易や人的交流により親睦を深め、共存共栄を柱とした世界の発展のあり方を考えることである。その観点からは、国連の果たすべき役割も大きいだろう。平和維持や平和構築についてどのように考えるかについての、一種のストラテジーが必要になってくるのはいうまでもない。

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