摂食障害克服後のマイルール
「摂食障害克服後、マイルールってありますか?」
という質問をいただいたので、今日は私のマイルールについてお話ししようと思います。
マイルールとは
摂食障害界隈では、マイルールは悪とされがちですし、私もそのように話すことが多いです。
ただ、マイルール自体が悪いものではありません。
摂食障害の声に従ったマイルールが、病的なのです。
つまり、
「社会的にいい」
「痩せたい」
「太るのが怖い」
「運動する達成感」
これらに従って、毎日の生活に支障をきたすものは、病的だと考えられます。
一言で言えば、マイルールがあることによって犠牲が生まれるかどうかということです。
例えば、自分の好きなものを我慢したり、自分らしさを縛ったり、しんどい苦しいイライラするなどのネガティブな感情、時間の犠牲をうんでいたら、自分のパフォーマンスを高めるとは言えませんよね。
一方の健康的なマイルールとは、自分の能力を高めたり、健康につながったり、自分らしさにつながります。そして、たまにマイルールを破ることも許すことができます。
例えば、毎日7時に起きて顔を洗う、就寝前は携帯を見ない、健康的な運動を週2日2時間程度におさめる、休肝日をもうけるなど。
自分らしさを高めたり、仕事の効率を上げたり、時間を生み出すための習慣は、パフォーマンスを上げてますよね。
ということで、私のマイルールについて話していきたいと思います。
マイルールの変遷
まず、私のマイルールの移り変わりについて紹介します。
あらためて考えると、これくらいしかなかったかも。親の目も厳しく、遊びたいように遊べないことがストレスでもありましたが、それ以外は本能のままに、過ごしたいように過ごしていたように思います。
もともと拒食の激しい頃は、1日3時間の運動をしていましたが、拒食2年目くらいでつかれて入院してやめました。しかし、退院後も「多動」は変わりませんでした。
こんな感じで、食事、運動、お金に執着して、マイルールを色々と決めた生活を送っていました。
思い返したら、これくらいしかなかった(笑)
食事も運動もびっくりするくらいルールがありません(笑)
ただ私は元々、便秘気味だったので、トイレのリズムを作ることは習慣づけています。それだけは摂食の頃と変わらないけど、摂食の頃はでなければ1日イライラしていたけど、今は2日くらいでなくても特に何も思いません。それは、またいつか出ることを知っているし、それが体型に影響がないことも知っているからです。
私は綺麗好きな方で、掃除にもこだわりたいけど、あんまり口うるさくなると家族にイライラしてしまうので、だいぶ緩くを心がけています。
さて、なぜ私はここまでマイルールを減らすことができたのでしょうか。その理由を考察してみたいと思います。
理由:マイルールがあるほどイライラする
摂食障害の方って基本的にイライラとたたかっていますよね。イライラする自分に、さらにイライラしている人も多いと思います。
そうなんですよね、マイルールって「それに従えれば満足感を得られることができるけれど、コントロールできなくなるとパニックになる」という傾向があります。
こだわりがあればあるほど、「〜しなければ」にとらわれて、「〜したい」という本能を優先できません。だから、意思を強く持たなければならず、1日をとおして緊張感を持ってすごさなければなりません。
私は、マイルールによって自分自身がイライラする、緊張感ある生活を強いられてそれがストレスになると気づいてから、マイルールを手放したいと思えるようになりました。
そして、結婚して家族ができると、自分のマイルールが思い通りに行かなくなる場面が増えました。そうなると、もう嫌でも手放していかないと、自分もイライラするし、その結果、相手にも怒って雰囲気が悪くなってしまいます。
だから、私は自分の仕事以外はこだわりをなるべく持たないと決めています。仕事に対するこだわり、特にカウンセリングやクリエイティブの領域だと、ある程度、信念がないとぶれてしまいますからね。
それ以外のプライベートでは、他者にかかわることは、こだわりを捨てた方が楽です。
例えば、ティッシュの無駄遣いをやめてほしいとか、タバコをやめてほしいとか、トイレの便座は閉めてほしいとか。
これ、全部旦那に対してのことですが。
その都度、イラッとしますが、旦那と結婚生活6年していても、コントロールすることは難しいと実感しています。
だから、ある程度のルールや要望を伝えたら(例えば、タバコは家の外ですってとか)、あとはあきらめてます(笑)
マイルールがすべて「悪」とは思いません。
ただ、自分らしさを縛ったり、ネガティブな感情をうみやすいものであれば、手放した方が結果的に心地良く生きられるのではないかと思っています。
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