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Kindle Unlimitedで「純情クレイジーフルーツ」

スマートフォンでKindleを開いたら、最長の連続読書記録を1週更新しました!その調子です!と、激励されました。読書というか、家事の合間や仕事直後、移動中とか、隙間の時間にちょっと開いては閉じている、ぐらいの感じなんだけどな。ちなみに連続103週めだそうです。もうすぐ2年というところですね。とりあえず、激励されたからには、その調子でやってゆくとしましょうか。

最近のKindle読書では、読み放題サービスで松苗あけみさんの「純情クレイジーフルーツ」を読んでいました。派手に遊んでいる同級生も多い丸ノ内女学園で、それほどに華やかな出来事のない日々を地道に、でも楽しく生きている実子、みよ子、杏子、あけびの4人のお話。おもしろかったです。日々のほんとうにささやかな心の動きも、けっこう素っ頓狂な出来事も同じように、少女マンガの美しい絵柄でつづられている、その独特な空気感がたのしくて。連載当時はまだ子どもだったし、名作探訪みたいなことをしていた時期も、それまでの少女マンガの斜め上をつく作品という立ち位置ゆえか、うまく出会えていなかったのですが、その空気感はとても親しみやいものがあって、気がつけばどんどん読み進めていました。出会いは遅くなったけれど、きっとその影響を受け継いでいる作品を多くみていたのでしょう。

というか、90年ごろに連載していた澤井健さんの「イオナ」は、この作品への愛をかなり濃厚に秘めた漫画だったのだなあと、今回読んでみて初めて気づきました。「イオナ」もかなり好きな作品なのですが、これ以上脱線するのもアレなので、また別の機会に。

「純情クレイジーフルーツ」の最終回では、17ページに渡って学園を卒業した4人のその後が描かれるのですが、その内容が全員、このページ数で収められちゃうのが惜しいくらいに波乱万丈で。たとえ、学業と恋愛が物差しとなる少女マンガ的学園世界では地味な存在であっても、じつは誰もが主人公になりうるんだよ、世界はそこだけじゃないんだよ、というメッセージに、彼女たちよりもずっと大きくなってしまったKindle連続読書103週目の心が、ホロリとなってしまうのでした。

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