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皆んな、譲れないものがある/6冊目 住野よる 『青くて痛くて脆い』 角川文庫

始めに

見てくださって、ありがとうございます。
えだまめです。

今回は、住野よるさんの『青くて痛くて脆い』という本を紹介します。

訂正

今まで、私は4日連続投稿といっていましたが、正しくは5日連続投稿でした。

すみません。

最後の明日も、よろしくお願いします!

『青くて痛くて脆い』ってどんな本?

選書理由

以下の理由で選ばせていただきました。

  • 文庫本フェスティバルにノミネートしていたから

  • 秋にぴったりだから

解説を加えさせていただきます。

まずは、「文庫本フェスティバルにノミネートしていたから」についてです。

1冊目から7冊目まで、今年の夏に行われていた文庫本フェスティバルにノミネートされていた本から、紹介する予定です。

この本は、「カドブン 青春いっぱい」にノミネートされていました。

※写真はハードカバーのものです。
文庫本フェスティバルの話なのに、すみません。

次に、「秋にぴったり」ということです。

この話、「秋好」っていう子が話に出てきます。…秋にぴったりでしょう?

それと、この話は登場人物達にとって、痛みも伴う話です。

その切なさ、やるせなさが秋にぴったりだと思うのです。

あらすじ

この本の帯に書いてあるあらすじをそのまま書かせていただきます。


「人に不用意に近づきすぎないようことを信条にしていた大学一年の春、僕は秋好寿乃に出会った。空気の読めない発言を連発し、周囲から浮いていて、けれど誰よりも純粋だった彼女。秋好の理想と情熱に感化され、僕たちは二人で「モアイ」という秘密結社を結成した。それから3年。あのとき将来の夢を語り合った秋好はもういない。僕の心には、彼女学生ついた嘘が棘のように刺さっていた。
「僕が、秋好が残した嘘を、本当に変える」
それは僕にとって、世間への叛逆を意味していたー。」


ぜひ読んで欲しい人の特徴

以下に当てはまる方に読んで欲しいです。

  • 大学生の人

  • 同好会、部活、サークルなどに所属している人

  • 人間性に焦点を当てた本が読みたい人

  • 物事を冷めた目で見ている人

  • 物思いに耽ることが多い人

この本は、登場人物のほぼが大学生なので、ぜひ大学生の皆さんに読んでほしいです。

『青くて痛くて脆い』の魅力

この本の3つの魅力について、紹介したいと思います。

1.残酷で生々しい

いきなりなんだ、物騒だと思われる方もいらっしゃるかもしれません。すみません。

でも、これがこの本の最大の特徴だと思います。

すごく、生々しい。

ハッピーエンドの話もありますが、人間、生きているとハッピーなことばかりではありません。もしかしたら、残酷で辛くて苦しくて悲しいことの方が多いかもしれません。

この本はそういった「苦味」のようなところがうまく描かれていると思います。

2.譲れないもの

皆さんは譲れないものはありますでしょうか?
“拘り”と言い換えても良いかもしれません。

私は頑固で“拘り”が強い方です。

この話は主人公達に譲れないものがあって、それがぶつかってしまう為に、残酷になってしまうのだと思います。

自分の生き方、理想を追い求める。
その為に、犠牲を払えるなんて、私の覚悟はまだまだだと痛感しました。

3.考え方

私は、意見が食い違って誰かと真っ向から争わなければならないことになれば、私が折れるかなと思います。

仲違いになりたくないから。

でも、彼ら彼女らはそれをしない。
とことん向き合って、争い合う。

それってとっても、気力がいることだと思います。貫き通す強さ、一人になっても良いと思える覚悟など、心が決まらないと戦えない。

とても、かっこいいなと私は思いました。

あなたはどう思うのでしょう?
もし、読んだらコメントで教えていただきたいです。

最後に

いかがでしたでしょうか。
魅力が伝わりましたら幸いです。

この本は、自分自身の在り方を問われているように感じました。大学生になった今、余計に身に染みて思います。

住野よるさんの作品は、私は主人公に共感できる部分が多いなと思います。私も楓のようにあまり人に近づかないようにしていた時期がありました。でも、全然違う人間だなとも思いました。他の作品も読んでみたいなあと思います。

あなたにとって、この本がお気に入りの1冊に仲間入りしていただけるなら、こんなに嬉しいことはありません。

あなたのおすすめの本、次に紹介する本の予想、この記事の感想などありましたら、ぜひコメントをください。待っています!

見てくださって、ありがとうございました。
えだまめでした。


Next article hint!

次に紹介する本のヒントは、

果物の名前が入っている作者さんの代表作

です。


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