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#わたしの本棚

あなたの本棚はどんな本棚ですか? 並んでいる本のラインナップ、何度引っ越しても手放せない1冊、並べ方や棚へのこだわり、積読になってしまっている本たち……。みなさんの本棚のことを教えてください!

急上昇の記事一覧

書評 | ももまろ著「透明な感受性のやり場」(わたしの現代新書)

 待望の書籍がついに上梓された。ももまろ先生の『透明な感受性のやり場』(わたしの現代新書)である。  本稿では、僭越ながら、私が書評を書かせていただくことになった。  光栄であると同時に、若干の戸惑いを覚えている。というのは博学であるももまろ先生のご著書を、薄学かつ非才な私ごとき者が書評するに値するのだろうか、という疑念を払拭できないからである。  いったん私は書評を書くことを固辞したのだが、ももまろ先生から直々に「山根先生、書評を書いていただけませんか?」という依頼を受

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『コンビニ人間』(村田沙耶香 著)

※ネタバレします。 【内容】 普通の人間の考え方がわからないまま生きてきた恵子は、コンビニのアルバイトをすることで、社会と繋がっていると感じる。 社会で都合よく生きるため、36歳となった恵子は、素行の悪さでコンビニやめさせられた男と同棲することになる。 第155回(2016年)芥川龍之介受賞作。 【感想】 「私は世界の正常な部品になった」という何だか、『銀河鉄道999』と『モダンタイムズ』の機械文明を呪ったようなパワーワードが、肯定的なこととして、主人公から語られるとい

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2024年4月に読了した本の紹介

2024年4月が終わりました。 今月読了したのは以下の3冊です。 それぞれ簡単に書評を書いていきます。 なお私の読書に関するポリシーについては、こちらの記事をどうぞ。 それでは今月もよろしくお願いします。 これからの「正義」の話をしよういやー、やっと読み終わりました。手強かった。 読み始めたのは2022年12月なので、1年半ぐらい経ちますね。 その間、積んだり読んだりしながら、やっと。 本書は「正義」についての考え方を論じた本です。 「正義に関する問い」が何十個も

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シゲクサークルメンバーがみんなのフォトギャラリー400回使用達成!(240502)

シゲクです。 私が運営している「シゲクサークル」のメンバーである、えりたさんが「みんなのフォトギャラリー400回使用」を達成されました!おめでとうございます! ■みんフォト投稿画像400回使用達成! ■大河ドラマ『光る君へ』をめぐる旅⑤―パブリックビューイングへ行ってきました■大河ドラマ『光る君へ』第16話「華の影」感想―キャッキャウフフなイケメンからしか摂れないビタミン■歴史上の人物の日常を垣間見る―藤原道長『御堂関白記』について■桜のころにまた会おう えりたさん、

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昭和の日…実家の本棚にも「昭和」があった

実家の納戸からは いろんな「昭和」が たくさん出てくるが 本棚にも 「昭和」を 見つける 母は 「美空ひばり」さん…命 「昭和の歌姫」とのこと そういえば ずっとずっと 大好きで よく ラジカセから 歌が聴こえてきてた 大量のカセットテープや VHSのビデオテープ ポスター 写真 あれ? CDやDVDもあった 久しぶりに VHSのビデオデッキを 起動してみる はたして… 動いた 「昭和」は ゆっくり静かな動画 セリフのテンポも スロー モノクロの画像 でも

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気になるよね。【感性のある人が習慣にしていること】

142話目。 どうも、あおです😄 私が感性を手に入れたら最強なのでは? 自分に無いものを取り入れていくのが面白い。 後は、社交性に知性に気品に語彙に… 無い物ねだりのアイウォンチュー。 今回 読んでみたのがコチラ↓です。 【感性のある人が習慣にしていること】 よく「感性を磨く」って表現を聞くけど、磨くとは?? って、ずっと思ってたし 感性のあるひとに憧れもあります。 そんな時に こんなタイトルを見つけたら読んじゃうよね。 タイトルにある通り、感性は習慣によって身に付

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能力はどこまで「遺伝」の影響を受けるのか?|高橋昌一郎【第22回】

行動遺伝学が提起する「生き方」1つの卵子と1つの精子が受精して1つの受精卵が生じる。この受精卵が細胞分裂を繰り返して子宮の中で1人のヒトになっていくわけだが、この細胞分裂の段階で、約0.3~0.4%の確率で受精卵が2つに分裂して2人のヒトとなる場合がある。この2人が「1卵性双生児」である。1卵性双生児は、同一の受精卵から生まれてくるため、同じ遺伝子情報を持ち、稀な例外を除き、性別も血液型も同じになる。瞳の色も髪の色も同じで、外見も「瓜二つ」で生まれてくる。 したがって、1卵

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信長にみる『孫子』の兵法

ちょっと前に、興味をひく本が発売されました。 『魏武注孫子』とは、魏武帝である曹操が注をつけた『孫子』のことです。 『魏武注孫子』自体は既に他の形でも出版され、一般に読むことができたのですが、今回は文庫版で手に入るということで、より読みやすくなっています。 この講談社学術文庫版の特徴は、三国志研究の第一人者である渡邉先生が訳者をつとめたことと、渡邉先生が三国志における実戦事例をあげて説明することで、抽象的な『孫子』の議論を立体的に見せてくれることです。 曹操は自身の経

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物語を愛するということ

おなじタイトルおなじ装丁の本は、日本中に何冊もあるけれど、私が愛するのは、この「私の手元にあるたった一冊」の本が紡いでくれる物語だけなのだ。 そんなことを思いながら、江藤淳氏の『なつかしい本の話』を読んでいます。 おなじ本でも、その持ち主によって、本の佇まいはそれぞれ変わるものだと思います。 本の内容とおなじくらい、姿カタチとしての本が醸しだす佇まいそのものを愛する江藤氏のこころに、私は深い共感をもちました。 私のすきな本の一冊に、野呂邦暢氏の『愛についてのデッサン』が

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マイ本棚、桜吹雪の乱。

春眠暁を覚えず。 いささか日中はほんのりとした太陽の温かさについ眠くなってしまう。 この季節は新しいことを始める時期としても最適である。 かくいう私も最近ゴルフを始めた。 先の健康診断でお腹周りにほんのりと警鐘を鳴らされてしまったため、苦手な運動を取り入れてみようと思い立つ。 矢継ぎ早に揃えたクラブ一式を担いで近所のゴルフ練習場へ。 無論、構えはYouTubeのスイング講座で徹底的に頭に刷り込んだから大丈夫だろうと高を括って望んだものの、頭の中と実際身体を動かすことは

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「星を継ぐもの」の様に「大技」が光る「創世記機械」

<SF(89歩目)> ジェイムズ P.ホーガンさんの50年ほど前に書かれた作品です。 作品内は、2005年の設定ですが、まだホーガンさんの世界はやってきていません。 創世記機械 ジェイムズ P.ホーガン (著), 山高 昭 (翻訳) 東京創元社 「89歩目」は、ジェイムズ P.ホーガンさん。 沢山ある作品の中で、「巨人たちの星」シリーズの「星を継ぐもの」を再読したら、続いて「ガニメデの優しい巨人」「巨人たちの星」「内なる宇宙」と続けてガニメデ人の世界を堪能しました。 な

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これから太宰治を読みたい人へ 〜「太宰治全部読む」を終えて〜

私は、太宰治の作品を全部読むことにした。 太宰治を全部読むと、人はどのような感情を抱くのか。身をもって確かめることにした。 前回の『地図 初期作品集』をもって、これまで約1年半にわたり続けてきた「太宰治全部読む」が、めでたく最終回を迎えた。 今回は、企画の締めくくりとして、これまでの「太宰治全部読む」の取り組みを総括してみたい。 太宰作品をひたすら読み続けた結果、私は何を思ったのか。 そして、せっかく太宰作品をたくさん読んできたので、これから太宰治を読みたい人に向け

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本を読んだら、思いがけず投稿する勇気をもらった話

ある日の会議中、中途採用面接の話になると社長が面白くなさそうにおっしゃいました。 と。 聞きながら(あー、ちょっとわかるわー)と思ってしまいました。 準備に時間をかける男:夫育休から復帰してしばらく経ったころ、仕事と育児と家事に追われてヘトヘトでした。 そこで目をつけたのが、夫の「定時上がりの日」です。 毎日わたしが送り迎えをしていたので、週に1度の定時上がりの日だけ、夫にお迎えをお願いしました。 ミッションは、こうです。  1.会社を出る  2.保育園に寄る  

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最近出会った素敵な本12選

最近(といっても、ここ半年ほどで)出会った本の中から、特に印象的だったものをレビュー形式で思い出しながらフワッと紹介します。 やはりエッセイが多めですが、詩集や短歌などの他ジャンルにも手を伸ばして色々読んでみました。 計12冊あるので、1冊/月ペースで丸1年間かけて読んでみるのもよいかも?? ✳︎ ✳︎ ●民藝雑論 民藝店『やわい屋』店主、朝倉圭一さんの思考や感情を通して、民藝と日常との接続点について理解が深まる。イベント会場でご本人は「大したことないZINEです

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【読書メモ】『舞姫・うたかたの記―他3篇』(著:森鴎外)

森鴎外の自伝的な小説とも言われている一編となります。実際には、身近な友人と自身の経験をない交ぜにしたもののようで、「うたかたの記」や「文づかひ」ともあわせて三部作的な位置付けとも言われてるのでしょうか。 相変わらずに美しく流れる文体も堪能しましたが、内容も当時の状況を敷衍しているかのようで何気に興味深く、「誰」に感情移入するかで読み解き方は変わるのかなと感じたのを覚えています。 さて、主な登場人物はこちらの3人。  主人公:太田豊太郎  踊り子:エリス  友人:相沢謙吉

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【読書のキロク:番外編8】私のお金は、誰のため?【Audible】

こんばんは、"もっちゃん"です。 前回の記事の通り、変わらず投稿していきます。 巷ではゴールデンウィークですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。 教員となってから、ゴールデンウィークとは縁遠かったように感じていますが、今年は比較的ゴールデンウィークを感じながら生活することができているように思います。 ゴールデンウィークというと、部活の遠征の格好の時期だったり、 最初の授業参観を終えて疲れ果てていたり、 無理やり家族のお出かけを組み込んだり、 ゆったり生活したことがこ

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【4月の本棚】自分と他人のバランスを

今日は、4月の最終日。 お休みをくっつけてGW中!という方もいらっしゃるでしょうか? 自分含め、お仕事の方は今日もお疲れ様です✨ 【4月】わたしの本棚 4月に読んだ本棚はコチラです! 4月も大好きな本盛り沢山だった中で、今日は2冊ご紹介します😊 ①いつも幸せそうな人の小さな習慣私、春になると有川さんの本を無性に読みたくなるんです。 なぜかというと、新卒時代、有川さんの本には大変お世話になったから。 本書で心に残ったのはコチラです📝 ☑感謝は「言葉」と「行動」

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「素直さ」を考える―それからの僕にはマラソンがあった

今朝ご紹介する本は、松浦弥太郎さん『それからの僕にはマラソンがあった』📖 松浦さんが『暮らしの手帖』編集長になられて、ストレスに押しつぶされそうになった時、走ることを始められたのだそうです。 走ることで見つけた、仕事や生き方へのヒントが紹介された一冊です。 「素直さ」と「手放す勇気」本書で特に印象に残ったのは、こちらの言葉です。 走ることを始めた時、松浦さんは「素直さ」について考えられたそうです。 走り始めの頃は、足が痛くなったり、怪我をしたり…等、上手くいかないこ

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わが家の絵本キロク③〜お姉ちゃんになる娘へ

うちの娘は2歳になる直前に、お姉ちゃんになりました。 おかっぱ頭が昭和っぽく、マイペースな娘ちゃんでした。 特に1、2歳の頃の娘は、言葉はゆっくりだったので、口を尖らせて一生懸命に宇宙語で何かお話している姿が、たまらなく可愛くて。 そんな娘は、お姉ちゃんになることがわかっているのかわかっていないのか、 あんまりお腹の赤ちゃんのことは、気にしていない様子でした。 弟が生まれて病院に見に来た時も、 何だこの生き物は! という感じで遠目に見ていただけでした。 今思えば、心配

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【入門から応用まで】Dockerの学習におすすめの本/書籍5選

これからDockerを業務で使うことになった方、これからDockerを使ってキャリアを歩んでいきたいという方でどのように学習していこうか悩んでいる方もいるかと思います。 そこで今回はDockerを学ぶために筆者が参考になったおすすめの本/書籍を5冊紹介していきます。 DockerとはDockerはアプリケーションを軽量な、独立したコンテナとしてパッケージ化するためのツールです。 開発者がアプリケーションを一度Dockerコンテナとしてセットアップすれば、どんな環境でも確

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