見出し画像

ペンギン、大量発生!?/39冊目 森見登美彦 『ペンギン・ハイウェイ』 角川書店

始めに

見てくださって、ありがとうございます。
えだまめです。

突然ですが、ペンギンって好きですか?

私は、人並みには好きです。
どちらかというと、妹の方がペンギンが好きなのです。

最近、海遊館に行って本物のペンギンを見てきたのですが、「とてとて」って効果音がつきそうな歩き方をしていて、大変癒されました。

今回はそんなペンギンたちが出てくる小説です。

森見登美彦さんの小説って

私は森見登美彦さんの書かれる小説が好きです。言い回しも出てくるキャラクター達も独特で、読み終わってもついキャラクター達の話していた言葉を呟いたりしちゃいます。

読み終わった後、狐に化かされていたのか?と思うほどに不思議なのがクセになって、読むのが楽しい。

今回は本当なら森見さんの『熱帯』について書こうかと思っていたのです。先週読み終わったばかりだったから。

でも、どう紹介したら良いのか分からなかったのです。でも、本当に面白かった。ぜひ、読んでみて欲しいです。

それで、思い出したんです。森見さんの作品で大好きなこの本を。

ペンギン!

普通の住宅街の空き地に、何故かペンギンがいっぱいいる!?なんで!?

そんなひょんなことが起こって、「ぼく」の日常は変化する。

何で、ペンギンはこの街にやってきたのか?
「ぼく」は調査をしようとするけれど、大人達に反対されてしまう。

しかも、どうやらこのことに「お姉さん」も関係している?コーラの缶??

「ぼく」は真実に辿り着けるのか?

…とりあえず、ペンギンが可愛い。

偉すぎる

「ぼく」ことアオヤマくんは毎日のことや思ったことを何でもノートに書いて、昨日の自分に負けるのを恥じ、研究対象がいっぱいあって、もちろんそれらをノートにまとめて研究に励んでいる、すごく賢い小学4年生だ。

…「えだまめ」は大学2年生だけど、そんなに立派に毎日を過ごしていないぞ?

「ぼく」は偉い!すごい!!

そして、歯科医院に勤めている「お姉さん」もすごく魅力的。中性的な雰囲気で、「ぼく」が興味を惹かれるのもすごく分かる。私も「お姉さん」に会いたいもん。

「ぼく」のお父さんの教えは、「ぼく」だけでなく、私も勉強になった。

問題を小さく分ける。問題を見る角度を変える。似ている問題を探す。何が問題かを明らかにする。

このお父さんの言葉を素直に実行する、「ぼく」。アオヤマくん、偉いぞ!

主人公が小学生なので、いつも読み終わると「小さい頃って、こんな感じだったなあ」と思い出せる。

とても愛おしい作品だ。

最後に

私の住んでる街にもペンギンが出てきたら、アオヤマくんと「お姉さん」に会えるかな。

見てくださって、ありがとうございました。
えだまめでした。

この記事が参加している募集

わたしの本棚

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?