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あなたも魔女との生活を覗いてみませんか? 2冊目 梨木香歩 『西の魔女が死んだ』 新潮文庫

始めに

見てくださって、ありがとうございます。
お久しぶりです。えだまめです。

9月に入りましたが、皆さんどうお過ごしでしょうか?まだまだ暑いですね。最近は、暗くなるのが速く、秋に近づいているのだなあと感じます。

さて、2冊目に紹介させていただく本は、『西の魔女が死んだ』です。

この本は、個人的に秋と春に読むのがいいなと思っています。(特に秋!)

私と同じように、この本が皆さんのお気に入りの1冊になりますように。

『西の魔女が死んだ』ってどんな本?

選書理由

以下の理由で選びました。

  • 秋の読書にぴったりだから

  • 文庫本フェスティバルにノミネートされていたから。

解説を加えたいと思います。

まずは「秋の読書にぴったり」という点です。この意見に異論を唱える方もいらっしゃると思います。(異論、大歓迎です。もし、意見がある方はコメントで教えてください。)私の個人的な感想として、秋に読むと切なさと深みが増すように思います。なので、今の時期に紹介させていただきました。

次に、「文庫本フェスティバルにノミネートされていた」という点です。
私は、今年の夏の文庫本フェスティバルにノミネートした本の中から、特におすすめのものを1冊目から7冊目までおすすめするということを行っています。

この本は、「新潮文庫の100冊 泣ける本」にノミネートしていました。

以上の理由です。

ぜひ、この本を読んで欲しい人の特徴

  • 学生の人

  • 生きづらさを抱えている人

  • 今の暮らしに疲れた人

  • 大切な人がいる人

  • 田舎暮らしに憧れている人

上記の人に特におすすめです。
次の章からは、この本のあらすじを紹介します。

あらすじ

この本の裏に書いてあるあらすじをそのまま書かせていただきます。


「中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過ごした。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも……。その後のまいの物語「渡りの一日」を併録。」


『西の魔女が死んだ』の魅力

ここからは、この本の4つの魅力について、書いていきたいと思います。

1.主人公の感性

この本の主人公は、中学1年生の女の子である、まいです。まいは、感受性が強く、考え込みやすい性格です。そのまいを通して語られる魔女との生活は、とてもみずみずしく、新鮮に描かれています。色々なことが起きる中で、まいなりに考え、動く様は応援したくなります。

2.魔女の性格

西の魔女こと、まいのおばあちゃんはとてもチャーミングで柔軟な人です。少女のような所を持ち合わせているように思います。おじいちゃんからのプレゼントに嬉しくて泣いたというエピソードからも、その人柄がよく伝わってきます。私もこんな人になりたいと思いました。

3.田舎暮らし

畑で野いちごを作ってジャムにしたり、シーツを足で踏んで洗濯したり、都会に暮らしていたら経験できないような暮らしをまいは経験します。私も、田舎暮らしには憧れがあるので、いいなあと思いながら読んでいました。

4.まいの成長

まいもおばあちゃんのような魔女になるべく、修行を始めます。起きる時間も寝る時間も、1日何をするかも、全て「自分で決めて、その通りに動く」。これが魔女修行だというのです。まいも痛い所を突かれたようですが、私もぎくっとしました。
まいの修行の成果は、共に収録されている「渡りの一日」というお話で分かります。まいは修行に成功したのでしょうか?

私がこの本を読んだのは、小学6年生の時でした。周りの皆も思春期真っ只中で、皆んな変わっていくことに、私は内心戸惑っていた時期でした。私はとてもまいの気持ちがよく分かり、まいと同じように魔女に癒されました。

私は、今も魔女修行の途中です。

終わりに

この本は、私の憧れが詰まった本です。田舎暮らしと魔女、大きな木、動物。この本を開けばすぐに、ワクワクします。そして、読み終わると、しんみりと切なくなります。


ここまで、見てくださって、ありがとうございました。

あなたのおすすめの本、次に紹介する本の予想、この記事の感想などありましたら、ぜひコメントをください。待っています!


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