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オンラインMEET UP! Vol.8 レポート

皆様はじめまして!5月からELLインターンになりました、冨岡久美子と申します。
今回は5/12(火)に行われたOnline MEET UP!の第8回レポートをお送りいたします。

今回は「『デニム』を起点にうまれた広場・郷土芸能と地域のコミュニティ」をテーマに、南裕子さんと北山公路さんをゲストに迎え、トークを行いました。

1人目のゲストの南さんは、東京でフリーランスのPR/デザイナーをする傍ら、岡山県で発足した「瀬戸内かわいい部」でも活動されています。SNSやイベントで「瀬戸内のかわいい」をゆるく楽しく伝えていくなかで、瀬戸内に住んでいない人でも楽しく参加できるプロジェクトとして「せとかわデニムプロジェクト」が2019年3月にスタートしました。

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「せとかわデニムプロジェクト」とは、デニムのまちである岡山県倉敷市児島にあるEVERY DENIMさんとコラボして、デニムのB反(わずかの傷やほつれが理由で市場に流通しない生地)を活用した商品を開発するというもの。1年間の活動を通して、参加者の皆さんの想いを込めて出来上がった「デニムピクニックシート」は、これからも色んな出会いを繋げたり、広がりを見せてくれることでしょう。

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また、活動を続ける中で直面する、遠隔ならではの悩み、SNSの文面だけのコミュニケーションの限界、お金を得るための活動ではないため、家族から理解を得る難しさなどを赤裸々に語ってくださいました。

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個人的には、「モノを作る過程で生まれた変化やことば、全てがプロジェクトの成果物」というお話がとても良かったです。コミュニケーションを大切にしたことで、控えめだったり自分に何ができるのか悩んだりしたデニムプロジェクトの参加者の方それぞれが、自分事として役割を見つけていったところにも、その成果が出たからだろうなと思いました。
コロナに負けることなく、プロジェクトの継続を決めているところもカッコイイなと思いました。

2人目のゲストの北山さんからは、岩手の伝統芸能である「山伏神楽」についてのお話をしていただきました。お住まいの花巻周辺だけでも40近くの団体があるそうです。山伏神楽の特徴は、基本に密教があるので、祈りを舞で表すために、細かい手の所作で表現するところ。

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ご自身が所属されている「上根子神楽」は150年の歴史があり、産土での例大祭奉納神楽と、地盤地域の家々を回る春祈祷を中心に活動されています。地域の信仰を集める存在として根付いているようです。太鼓の音がすると皆集まってくるらしい…!芸能というよりは生活に密着している、無くてはならないもののようです。
例えば大学進学を機に上京しても、神楽をやりたくて若者が地元に帰ってくるらしく、なくなってしまう伝統芸能も多い中、若い担い手がちゃんといるのはステキだなと思いました。

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最近では、神楽をしたい女性や若者のための、所属団体の枠組みを超えた「神楽馬鹿交流会」が3年前から始まったり、2019年2月には若手伝承者向けシンポジウム「GEINOど真ん中ミーティング」なども開催されています。これまでは無かった「横のつながり」も大切にされているようです。

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年間を通して20~30もの出番があり、最近では他地域との交流も大事にされているそうです。沖縄組踊の方たちとの交流では、終わった後の宴会も大盛り上がりだそう。今までは外になかったコミュニティが、芸能を通して新しいコミュニティの輪が広がり、日本のみならず世界中にもファンがいらっしゃるそうです。すごい!ぜひ生で見てみたい!

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150年もの歴史のなかで、昔からの変わらぬ伝統も大切にしながら、次の時代を担う若者たちのコミュニティが花巻市内で生まれている。それが徐々に他地域とも繋がることで、伝統芸能のネットワークがじわじわと広がっているようです。地域密着の芸能でありながら、縦と横のつながりそれぞれが強力なものになり、そして舞自体にもどんどん面白味が増していく山伏神楽から、今後も目が離せません。

どちらのお話も、地元地域の枠を超えて、他の地域へと徐々に輪が広がっていくのがステキだなと感じました。
実は、まさに倉敷市児島で生まれ育った私としては、「地元に最近デニムのホステルができたらしい」とは聞いていましたが、こんなステキな活動があったとは知らず、ワクワクが止まりませんでした!ピクニックシート欲しいなあ。地元を出て初めて地元の良さを知ることも多かったので、ぜひ私も瀬戸内かわいい部に参加してみたいです。
また、最近まきまき花巻で北山さんの記事を読んだことがありまして、その方ご本人のお話を聴けるなんて、めちゃくちゃ嬉しかったです。伝統芸能や、全国のお祭りへの興味も湧いてきました。

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私は今回初めてMEET UP!に参加させていただいたのですが、このご時世でもオンラインで全国の面白い活動をされている方々に会えるのは、本当に嬉しいですし励みにもなります。日本はこれからもどんどん面白くなること間違いなしですね。私も頑張ります。
次回もお楽しみに!
文:冨岡久美子

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