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全然合わないから、いいんじゃない!

所ジョージが、夫婦円満の秘訣を「全然価値観が違うから」と答えていたことをよく覚えてる。「価値観も性格も違うから、面白い」「自分と同じなら、面白くないじゃない」と。

ぼくはこの考え方がとても好きだ。全く価値観が違くっても、一緒に生きていくことはできる。うっかりすると、人はすぐに「わかり合おう」とする。相手のことをよく知っていて、自分とその人の趣味趣向が合っていることをよしとしがちである。

もちろん、わかり合えたならそれは幸せなことだ。でも、お互いの違いを認めながら、その違いを楽しめるようになれば、それもまた人生を豊かにしてくれるのではないだろうか。根底にお互いに対する尊敬の気持ちさえあれば、別に意見の違いなんて大したことはない。

経営学者の楠木建が、同じく経営学者の米倉誠一郎との関係を「ソリは合わないけど、ノリが合う」と表現していた。たしかに、二人の学者としてのスタンスは天と地ほど異なる(すこし言い過ぎかな?)。しかし、彼らの対話はそこらに流れてる凡百の対談よりも、建設的であった。二人にはお互いに対する尊敬の念があったと見た。

大事なことは、相手と趣味を合わせたり、意見に同調したりすることではない。そんな小異に気を病むことなく、相手をリスペクトさえできれば、それでいいのだ。何だか理由はよくわからないけど、一緒にいたい。全然意見が違うけど、話したい。そんなふうに思えることほど、贅沢なことがあるだろうか。

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