ピアノのこと③~練習メニュー4歳男児の場合
今回は日々の練習メニューについて書いていきたいと思います。
前回までの記事はこちら。
「本当にこれでいいのか?」と不安に思いながらも毎日練習することだけは決めたド素人のママと三歳児の息子。
ド素人なんだから変にあれこれ手を出すよりも、とにかく基本に忠実に、テキストをやりこむことにしました。
テキストは全部で3つです。
ピアノの楽譜(弾く練習)
リズムのテキスト(手をたたく)
ワーク(音符を書いたり色を塗ったり)
今でもこの3種類の練習を毎日やるというのは変わってません。
画像は習いたての頃の練習メニュー
鍵盤をたたいて、手をたたいて、色を塗る。
たったこれだけです。
たったこれだけ。
なのに!
とんでもなく時間がかかりました。
まず、座らないんですよ。そこからです。
なんとか座ってもらって私が何をやるか説明してる間に適当なおもちゃで遊び始めます。
なんとかおもちゃを置いといてもらってじゃあやってみよっかと言うと
「喉かわいた」「お腹へった」でなかなか始められない。
なんとか弾くところまで漕ぎつけても1小節弾いて立ち上がり…振り出しに戻る。
そんな感じでした。
(書いてるだけで疲れてきた)
ただ焦る必要は全くなかったので上達しなくてイライラするようなことはありませんでした。(ま、3歳児なんてこんなもんだろ)
今は上達しないこと自体にイライラはしませんが、ふざけてると腹立ちます。
素人ママだからわかることもある
昔社会人なりたての頃にスカッシュというスポーツを習ってたことがありました。
スカッシュとは四角い箱のようなコートで球を打ち合うという競技で、当時の私は運動神経皆無のくせになぜか習いたくなってしまったんですよね。
スカッシュはマイナー競技なので、教える側も選手兼コーチの方がほとんどで、つまり最初からできる人が全くできない私に
「そこはシュッっとやって、ポン!とやって、パァーンですよ」
とか言うわけです。
はぁ?
シュ、ポン、パァーン、てなんだよ。
結局出来る人にはね、出来ない人の気持ちなんてわからないわけですよ。
私だって運動神経良けりゃシュポンパァーンぐらいやってやりますよ。
余計な話でしたが、それと同じように(?)ピアノができるお母さんよりはピアノができない私の方が、何がなんでできないのかがわかる気がします。(きっと!)
ピアノも複数の動きを同時にやる点では一緒。
目と左右の指を同時に別々に動かしますし、リズムの練習でも左右の手で違う動きをします。
一つの練習曲を弾くときに、複数の要素が絡み合って「弾く」が完成するわけです。
ですから息子がつまずいた時には、一旦動きをバラバラにしてみる。
楽譜を目で追うのが難しいのか
音符がなんの音かがまだあやふやなのか
鍵盤の位置を把握できてないのか
そもそも指をうまく動かせないのか
などなど
どれがボトルネックになっているのかを特定し、ひとまず曲は置いといて、
その動き単体だけを練習します。
できないケースごとの練習 具体例
①楽譜を目で追うのが難しい
この場合はまず手はお休みして、楽譜と目だけ使います。
楽譜を広げて最初から声に出してよんでもらいます。
(ドレミレド…といった感じ)
次に1小節読んで一回下を見て、また目線を上げて2小節目を読む、また視線を落として上げて3小節目、といった具合に進めていく。
そうすると少しスムーズになったように思います。
②音符がなんの音かがまだあやふや
これはとにかくワークをいっぱいやりました。
買ってきたワークブックをコピーして、同じ課題を毎日繰り返す。
パッと見た瞬間に「ミ」とか「ソ」と反射的に答えられるようになるまでやりました。
③鍵盤の位置を把握できてない
これは2つありまして、
一つは音名を声に出しながら鍵盤をたたく。
ヤマハ音楽教室のCMでやってる「ドレミファソーラファミレド」ってやつです。
もう一つは鍵盤に色を塗るというワークをやる。
④そもそも指をうまく動かせない
これは「指の体操」と名付けた練習を今でもやっています。
最初は「ドレミファソファミレド」
次に「ドミソミド」
「ミファ」「ファソ」など動かしづらそうにしている指を練習しました。
その時も必ず声に出してやります。
時には進んでいたテキストでも、思い切って大幅に前に戻るというのも重要に思います。
先に進むよりまず、確実にできることを積み上げていく。
焦る理由もないのでのんびりと。
「ママ、シドー、だね!」
レッスンを始めてから半年くらいたった頃でしょうか。
私がなにかで「余裕ーだよ」って言ったときがあったんですね。
そしたら息子が
「ママ、シドー、だね!」
とニコニコして言います。
?
なんだろうと最初わからなかったんですが、あれ、もしかしてと思って鍵盤を「シド」とたたいてみると、
あ~確かに、ママが「余裕ー」って言った時の音程と一緒だわ。
へ~、わかんの?
と聞くと
「わかるよぉ」とくねくねしてました。
それからも街中で何かの音や音楽を聞いて
「ミの音がしたよ!」「ファファーっていってたよ」
と教えてくれます。
私には確かめようもないのですが子供の耳ってすごいなぁと思います。
絶対音感があればいいと言うものでもないそうなので、特に鍛えるようなことはしてませんがたまに音当てゲームみたいなことをやってます。ママもやらされますが、さっぱりです。
現在の練習メニュー とにかく反復「楽譜通りに!」
こんな感じで地道ーにそんなに面白くもないだろう練習を続けてきました。
「やりなさい!」
「違う!指!」
「楽譜 ど お り に 弾いてください」
と厳しくやってますが、
今回この記事を書きながら3歳4歳でよくやってんなぁ。
すげーなと思いました。
お稽古を始めたころはまさかここまで上達するとは全く思いもよりませんでした。
息子が「この曲弾いてみたい」と思える曲に出会えるように色んな機会を探してやりたい、それが今の私の目標です。
音楽と仲良くなってほしい。
いつも厳しくしてますが、そういう想いでやってます。
4歳男児、今はこんな感じの練習です。
楽器は弾けるようになるまで時間がかかります。だからこそ小さいうちからやらせておくと長く楽しめるかなと思っています。
ただこういったことをリアルの人間関係で口にすると(元旦那とか知り合いとか)
「意識高い系だね〜」
「厳しくしすぎるのは教育虐待って言うらしいよ」
と温かいお言葉を頂戴することもあります。
わかりますよ、言ってることは。
でも私ができることしか私にはできないですから、それを頑張るのみです。
今も新たな課題が出てきて、それについて何かいいアイデアはないかと思案中です。
息子が上達するにつれ、課題の難しさも増してゆくので、私自身も成長しないといけない。
技術的な面だけでなく、自信を持って弾くといった精神面の課題も出てきました。
大変ですが、ピアノを通して息子がどんなところに出るのか、
私もどんな景色を見せてもらえるのか楽しみです。
息子の最近ハマっている曲。
難しすぎて後半は人類が弾くことのできない境地まで達しています。
出だしのE E E E E…のところだけ真似して悦にいってる息子。
お読みいただきありがとうございました。
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またお会いしましょう。
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