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補習校のみだった娘の高校受験は茨の道

こんにちは、EDUBALアンバサダーのErinaです!私には私立高校に通う娘がいます。アメリカ現地校に小6から3年間通って中3夏に帰国。コロナ禍も相まって現地校生活も描いていた通りではなく、帰国してから帰国受験までの道のりも平坦ではありませんでした。今回はそんな娘のドタバタな受験記録。わが家のリアルなお話です。

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現地校生活のはじまり

娘がアメリカの現地校ミドルスクールに編入したのは6thの12月。コロナ禍前の話。冬休み直前だったので学校はクリスマス一色!クリスマスムードを盛り上げるべく、学校ではスピリット・ウィークが始まっていました。日替わりのテーマにあわせ、生徒たち(先生たちも!)は緑や赤のクリスマスカラーを身につけたり、サンタやトナカイの角をつけて登校したりと、学校はウキウキした空気。

「懐かしい、この感じ!」と久しぶりのアメリカにテンションの上がる元帰国子女の母。言葉もできない上に、楽しい空気が逆効果でテンション急降下の娘。その日はパジャマデーだったのですが、パジャマ姿の生徒たちを見て「恥ずかしいから、絶対やんない!」と言ってた娘の険しい横顔を思い出します。

<クリスマス時期のファーマーズマーケット>

あっけないESL卒業

転入後、英語ゼロの娘は私が期待していたような丁寧な英語指導は受けられませんでした。ESLが娘1人だったこともあり、学校としては指導に関して熱量が高くはなく。「もう入門レベルは身についているから」と言われ、7th修了同時に娘はESLを卒業。これは学区により方針の違いがありますが、娘がESLでしっかり英語を学べたのは学校でのリモート授業が終わり、対面授業に移行したあとの半年間のみ!

8thになり一般クラスに合流した娘は、他の子たちと同じように長文を読んだり、エッセイを書くなどの課題に取り組むことになります。入門レベルの英語ではもちろん歯が立ちません。あまりの課題の多さに学校以外の英語学習をする時間的余裕はゼロ。とにかく私のサポートで、なんとか乗り切る他ありませんでした。

ところが友達ができはじめた7thから状況は一変します。言葉も文化もちがう異国で友達ができるというのは、子どもにとって大きな自信!学校を休みがちだった娘は目に見えるほど前向きになり、英語スキルも少しずつレベルアップする相乗効果。

8thになる頃には私の助けもなく、課題をこなせるようになっていました。でも実際のところ英文法はミスが多いし、言語操作能力は決して高くない状態。しかし前向きに勉強しようという気持ちがあると、取り組み方は大きく違います。

日本の勉強はというと現地校の勉強との両立に苦しみ、補習校の宿題をこなすのがやっと。日本の勉強も大切だけど、海外生活を存分に楽しんでほしい。まずは現地校の勉強にきちんと取り組んでほしいという私たち親の気持ちと、本人の意思もあり通塾はしませんでした。本人の努力の甲斐もあり8thのときの成績は前年度より大幅に向上。

<夏休み終了間近> 次年度の時間割を学校で受け取る

ギリギリ間に合った!?受験対策

帰国してからの娘の学習の遅れは想定以上でした。当然ですが、補習校での学びだけでは知識の定着にはつながりません。穴を埋めるべく帰国した夏休みは塾の夏期講習へ。塾は在米中に探しておいた帰国入試対策に特化した塾です。まずは個別指導でスタート!

国語力については、在米中はいろんな種類の文章に触れる機会が少なく、論説文などが読み解けず苦戦。でも元々読解力があったのが救いでした。10月頃にはキャッチアップが完了したものの、集団クラスではすでに志望校別の対策がスタートしていました。

英語はこれまでフィーリングで勉強していた娘。受験英語の難しさに困惑します。英検問題にすでになじみがあったものの、ライティング力が低かったので、塾と自宅でブラッシュアップ!

一番の問題は数学!そもそもが苦手で、小4でわり算の筆算でつまずき始めたのがはじまり。小学校の担任から「塾で勉強してみてもいいのでは」と言われたアドバイスに従っていればよかったのかも、と娘はあとから後悔していましたが「覆水盆に返らず」とはこのこと。

数学は目も当てられない状態だった娘なので、塾では最後まで個別指導でした。塾の先生からは「小学校のとき分数でつまずいたでしょ」と見事に言い当てられ、小6算数の問題集を渡されたときは「まさかそこから学び直しとは」と驚きましたがコツコツ進めるのみ。やはり最後の最後で娘の足を引っ張ったのは数学。苦手科目は早めに芽を摘むことをおすすめします!

成さねば成らぬ

結果的には、残念ながら娘は第一志望校の合格をつかむことはできませんでした。他に方法があったかもと考えるとキリがないのですが、そのときの選択が最良であり、懸命に取り組んできた結果が「いま」なのだと受け止めています。学校とのご縁もあると感じています。では、娘の方はというと受験を乗り越えた自信と、自分のやってきたことは必ず未来につながるのだという確信で今はとてもハッピー。親の私が思った以上に、楽しい高校生活を送っています。

「今いる場所での最大限の努力 = 夢の実現に近づくための一歩」

志望校合格もまだ "一歩" であり、これから先に道が続いていく。これが娘の受験を通して得た一番の学びかもしれません。どんな結果になろうと、未来はこれから自分の望むように創造していける。わが家の受験記はほんの一例ですが、身近な経験談としてみなさまが受験にのぞむときの一助となれば幸いです。