見出し画像

美しいガラスと過ごしたやさしい時間 ~東京都庭園美術館~

7月初旬、東京都庭園美術館を訪れた。

東京都庭園美術館とは、1933(昭和8)年に建てられた国内の代表的なアール・デコ建築である旧朝香宮邸を1983年に東京都が美術館としたものだ。

当時フランスは、アール・デコの全盛期で、その様式美に魅せられた朝香宮ご夫妻は、自邸の建設にあたり、フランス人芸術家アンリ・ラパンに主要な部屋の設計を依頼するなど、アール・デコの精華を積極的に取り入れました。また建築を担当した宮内省内匠寮の技師、権藤要吉も西洋の近代建築を熱心に研究し、朝香宮邸の設計に取り組みました。さらに実際の建築にあたっては、日本古来の高度な職人技が随所に発揮されました。朝香宮邸は、朝香宮ご夫妻の熱意と、日仏のデザイナー、技師、職人が総力を挙げて作り上げた芸術作品と言っても過言ではない建築物なのです。

東京都庭園美術館公式HPから

”芸術作品”である旧朝香宮邸(本館)、その空間を使って様々な展覧会が開催されている。

僕が訪れたこの日は、「フィンランド・グラスアート」が開催されていた。

本展は、デザイナーが自ら「アートグラス」の名のもとにデザインし、職人との協働作業によって生まれた作品に着目した展覧会です。1930年代の台頭期から1950年代に始まる黄金期、そして今に至る8名のデザイナーと作家が手がけた優品約140件に焦点を当て、フィンランド・グラスアートの系譜を辿ります。

東京都庭園美術館公式HPから

この「フィンランド・グラスアート」を鑑賞しながら、窓や部屋を仕切る扉などで使われているガラスの美しい姿を写真として収めてみた。

今回は建物内で見つけた美しいガラスの姿と、庭園で見つけた”美しいミドリイロ”(毎度ですが(-_-;))をご覧いただく。



建物を彩る美しいガラス





ガラスにあたりやさしくなった光。
ガラス越しに感じるやさしい光。

美しいガラスたちは、光をやさしく包み込んでくれている。









少しだけ作品も撮影。背景は窓越しに見える鮮やかなミドリの葉っぱたち。



氷のよう



美しい「フィンランド・グラスアート」を鑑賞しながらの建物内めぐり。

そこに流れる時間は、とてもゆったりとしたもの。
僕にとって、とても贅沢な、とても充実した時間であった。


これも計算されての展示だろう。
次の写真にあるカーテンが作品に写り込んでいる。
天気や時間により違う姿で魅せてくれるだろう。














新館1階のカフェで一休みしたときに撮ったもの。


アイスコーヒーです


庭園を彩る美しいミドリ










最後に


東京都庭園美術館は今年10月で40周年を迎えるとのこと。「フィンランド・グラスアート」も9月3日まで開催されている。

そのものが美術品とまで言われている旧朝香宮邸(本館)の中で、避暑もかね美しい作品たちに囲まれて時を過ごしてみるのはいかがでしょうか。


今回も最後までご覧いただきありがとうございました。


Pentax K30
SMC PENTAX-F FISH EYE 17-28mm F3.5-4.5
Super-Takumar 55mm F1.8