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ROCKのVinylレコードばかり聴いた

本年もよろしくお願いします。

いつもは散歩写真を中心に写真を掲載させていただいていますが、ちょっと
一休み。

今回は、写真と同じく僕の生活には欠かせない音楽の話。

この年末年始、ROCKのVinylレコードかつ極端に偏った傾向でまとめて聴いたので、それらにまつわる僕の想いなどと併せてご紹介させていただきます。
添えたコメントはあくまでも個人なものなのであしからず。

まったく個人的趣味の世界ですが、ご興味いただけましたら最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

きかっけはDEVOの動画

12月下旬のある日、YouTubeをクリックしてホーム画面を見たらトップ部分になんとDEVOのライブ動画が。「おぉ、これは懐かしい」とばかり見るとこれがまたいいんだ笑。
正直、知らない人が見たらバンドというより、昔の変な芸人集団にしか見えないかもしれないけれど、そこから出てくる音はけっこうしっかりしていて、このアンバランスさがイイ。

DEVOがデビューした70年代の終わり、時代はパンクに代わってニューウェーブのバンドたちが台頭。
当時、僕はまだ中学から高校生だった頃。新しいものに敏感な時期だったことあり、それまでどおりハードロックはしっかり聴きつつも、ニューウェーブのバンドが出す新しい音の魅力にどんどんはまっていった。

さてさて動画を見ているうちにDEVOのアルバムが聴きたくなってきたしまった。
それとせっかくだからこれも聴くかな? あっ、いや、こっちかな?
迷うなぁ・・・ 

まぁ、時間あるし。
迷うんだったらまとめて聴いちゃうか、となり棚からごっそり引っ張り出してきたのであった。

ニューウェーブバンド4枚からスタート

「Q:ARE WE NOT MEN? A:WE ARE DEVO!」Devo(1978)

「頽廃的美学論」という邦題、当時中学生の僕には意味不明な言葉。
でも音はすんなり入ってきた。なんと言ってもストーンズの「(I Can't Get No) Satisfaction」のカバーが超カッコいい。

こうして改めて聴くとリズム隊もしっかりしていて、奇抜な外見によらず?バンドサウンドを満喫できる一枚だなと感じた。

「Parallel Lines」Blondie

全米No.1シングル「Heart Of Glass」が入っているだけでもこのアルバムの価値はめちゃ高いけれど、1曲目から疾走感がかっこいい「Hanging On The Telephone」ほか成長著しいバンドが持つ熱いエネルギーが伝わってくるアルバム。
バラードの「Fade Away And Radiate」もとってもステキ。
今だに僕のヘビロテ1枚。

「Pretenders」The Pretenders(1979)

A面6曲目「The Wait」が大好き。グイグイと迫ってくる曲で、イントロ部分での姉御ことクリッシー・ハインドのボーカルとテレキャスによるカッティングがとにかくカッコ良すぎ。
1982年来日時のセトリを見ると、当時ライブではアタマに持ってきていたようだ。

「Reggatta de Blanc」The Police(1979)

当時シンコー・ミュージックが発刊していたロック雑誌「jam」を通じて知ったポリス。映画「さらば青春の光」に主人公で出演していたスティングが紹介されていて、その写真がカッコよく、何とルックスから先に入ってしまった笑。
「Reggatta de Blanc」があるA面もいいけど、僕的にこのアルバムの価値はポリスなりに解釈されたレゲエサウンドと疾走感を満喫できるB面が高めていると思っている。

やっぱりハードロックがスキ

他の音を聴きつつも、やっぱりハードロックはスキ。
それは今も変わらずでして、いくつになっても相変わらず聴き続けてきている。

その中で僕のミュージックライフにおいて絶対に外せない、ハードロック御三家ともいわれた3つのバンドをいつものようにチョイス。
DEVOなんかを聴きつつ、この3枚も当時よく聴きまくっていた。
もちろん、今も継続中です笑

「AliveⅡ」KISS(1978)

「You wanted the best, you got the best. The hottest band in the world, KISS!」
有名なこのオープニングMCを僕が初めて知ったアルバム。
発売当時、まだ中学生だった僕に2枚組LPで価格4,000円なんて、お年玉でもない限り簡単に手は出せない。
そんなときにまさに救う神あり、NHK FM「軽音楽をあなたに」という番組でLPまるごとオンエアされたのでこれをカセットにエアチェック、とにかく朝、昼、晩とラジカセで聴きまくった。
おかげでアルバム全編、歓声から始まりフェイドアウトまで全編口ずさみで再現できる(歌詞は適当だけど・・・)
これも、ウォークマンなどまだない時代、音楽を持ち出すことなんて考えられない時代にあって、それでもどこにいても、何をしていても音楽と一緒にいたいと思っていた中で得た”術”なんだろうなぁ。

あれからもう45年(そんな昔のことなんだ(ーー;))。
これまで聴いてきた時間はトータルでどのくらいになるのだろう。
ずいぶんあとになってから、実は後から音が相当編集されている、本当はライブインジャパンとして発売が没になり代替えだった、当時メンバーは不仲でD面に収録されたスタジオ録音はメンバー全員で演奏した曲がない等々、いろんな話も聞こえてきたけど、僕にとっては永遠の宝物。いつでもこれをターンテーブルに置いた瞬間から”あの頃”に戻ることができるアルバム。

「Draw The Line」Aerosmith(1978)

KISSが「AliveⅡ」当時、最悪のバンド状況だったとのことだが、Aerosmithもこのアルバム作成当時、同じく最悪状況だっとのこと。それでも、ご機嫌なR&Rアルバムを作ってしまうやつらは凄すぎ。
まぁ、こいつもいろいろあるようだけど「Kings & Queen」が僕の中ではチャンピオン。
あとは何といってもジャケットが最高。部屋に飾っておきたい一枚でもある。

「Jazz」Queen(1978)

NHK紅白歌合戦にQueen + Adam Lambertが「Don’t Stop Me Now」で出場すると聞いてびっくり。以前だったら外タレのロックバンドが出場するなんて考えらなかったもんな。
このアルバムには、その「Don’t Stop Me Now」ほか、自転車のベル音も効果的な「Bicycle Race」などバラエティな曲構成。特にアルバムトップを飾る「Mustapha」に最初はびっくりさせられたが、いつのまにかはまってしまうあたり、さすがQueenという感じ。
このアルバムにはピンク色の見開きポスターが封入されている。これを広げると、何とそこには65人のヌード・モデルが全裸で自転車に跨って並んでいる姿が写っているではないか!これ、当時中学生だった僕には刺激的(笑)

ソロシンガーも聴こうではないか

僕の場合、どうしてもROCKとなるとバンドもんが多いけれど、ソロシンガーの作品も聴いてるよ。

「The Stranger」Billy Joel(1977)

まもなく16年ぶりとなる日本公演がスタートするBilly Joel。
彼の代表曲といえばたくさんあるが、このアルバムタイトル曲となった「The Stranger」もそのひとつ。
この曲、当時SONYがラジカセCMで起用したこともあり、テレビやラジオのCMだけでなく、それこそどこのレコード店やオーディオショップにいっても派手な音量で流れていた記憶がある。
オリコンチャートも上昇、週末のラジオ洋楽番組で長くチャート上位に座っていた。

僕にとってはこの曲を少し顔を歪めながら歌うBilly Joelはロックスター。
よく湯船で一人口パクして彼の顔まねをしていた(恥ずかしい(ーー;))

「Living in the Usa」Linda Ronstadt

アメリカンスタンダードで占められた一枚。
チャック・べリー「Back In The U.S.A.」からスタート、ドライブが聴いたギターサウンドにのって彼女のパンチが効いた歌声で派手に飛ばしていく。

一方、スモーキー・ロビンソンの「Ooh Baby Baby」、エルビス・コステロの「Alison」などメロウな曲での伸びやかで艶のある歌声にうっとり。

このアルバムにギターで参加しているWaddy Wachtel。
ストーンズとも接近、特色あるゴキゲンなギターを弾く彼をこのアルバムで初めて知り、その後気になる存在の一人となった。

まったく飽きのこないアルバム、これもヘビロテの一枚。
でもリンダ姉御、最近音沙汰ないなぁ。

今回の締めはこれ

ほんとうは、この後もまだまだ続くのだけれど、
noteでのご紹介はキリの良い10枚で終わらせたい。
そこで、締めは2023年暮れに最後の新曲を発表、僕たちに感動を与えてくれたビートルズのメンバー、ポールのアルバムでいこう。

「Back to the Egg」Paul McCartney & Wings(1979)

このアルバム発売当時、ウィングスとしての初来日公演が迫っていたこともあり、シングルカットされた「Getting Closer」がラジオからよく流れていた。雑誌等メディアも特集を組むなどして超盛り上がっていた記憶がある。
ところが、来日するやいなや、成田空港でマリファナ所持により逮捕、さらにその後強制送還されてしまった。東京、大阪、名古屋で行われるはずだった公演はもちろんすべて中止。大人たちに「ロックなんてやってるやつは」みたいに悪者扱い、ロックを聴いているやつもおんなじだとばかり。何だかとっても嫌な、そしてつらく悲しい思いをした記憶がある。
その後ウィングスの活動も止まってしまい、これがラストアルバムとなってしまった。

そんなネガティブ感が拭えないのか、このアルバムの評価がいま一つ定まらないようだけど、僕はこのシンプルな音とバラエティ感ある曲により構成されたステキなアルバムだと思っている。「Getting Closer」もロックしていてカッコいい。

終わりに

今回、こうして完全無欠の個人的趣味で一気に聴いたアルバムたち。
並べてみると、発売時期が1977年から1979年と極端に狭い範囲に集中している。まぁ、実は最後のほうでは少し意図的かつ強引に揃えていった感はあるけれどね笑

ここでご紹介させていただいたものは、刺激や影響を受けやすい時期に、
とにかく夢中になって聴いたもの。

そこからきっと感受性が育ち、今の僕へと繋がっているんだろうな(と思っている)

いつもはあまり考えず、棚からひっぱり出しては聴いているのだけれど、たまにはこうして繋がりで聴いていくのも楽しい。
特に今回は完全に「あの頃」へとタイムスリップできました!

このあとも違う世界に没入していろいろ聴きまくりましたが、
戻ってこれなくなりそうなので、
このあたりでおしまい。

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。