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鍵盤音楽作曲家群像4

お気に入りのチェンバロ音楽を紹介します。

チェンバロ奏者もさまざまな方を選んでいますが、私のイチオシをご紹介しております。

今回はジャン・アンリ・ダングルベール(Jean-Henri D'Anglebert, 1629-1691)を紹介します。

ジャン・アンリ・ダングルベール

フランス・クラヴサン楽派の創始者であるジャック・シャンピオン・ド・シャンボニエールに認められ、宮廷クラヴサン奏者に任命された方です。

プレリュード・ト長調

プレリュード・ト長調、フランセスコ・セラの演奏です。

ダングルベールのプレリュードも、拍子の設定がなく、テンポの設定が奏者に任されています。

どことなく神秘的な雰囲気もあり、田園風景のイメージもあり、老人の回顧談を聞いている雰囲気もありで、後のフランソワ・クープランの曲の雰囲気と似ているなと個人的に思います。

曲の最後に同音連打が二つありますが、これがダングルベールのプレリュードに特有で、彼のサインのように思えます。

プレリュード・ハ長調

プレリュード・ハ長調、クリストフ・ルセの演奏です。

この曲は小規模でこじんまりとまとめられていて、まさに即興の美しさを感じます。

美しい瞬間は一瞬で、移ろい流される儚いもの、という感じですね。

演奏会で聴くのであれば、あらかじめ題名が公表されていないと、うっかり聴き流しそうなほどです。

パッサカーユ・ト短調

パッサカーユ・ト短調、エリザベト・ファーの演奏です。

晩秋の、冷たい風が枯葉を落とす雰囲気ですね。

この演奏はかなりそうした寂寥感に浸れると思います。

フランスの作曲家の曲によく季節感を感じます。

日本の俳句と似たところがあるかもしれませんね。


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