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最愛の娘

2024/4/6(土)
父の子供は私と妹の二人です。
私も妹も父が大好きです。

その妹というのは知的障害者です。
知的障害者といってもものすごい巾があります。
軽度の方の中には、ぱっと見も普通の人で、会話を続けて初めて「あれ?」と感じる程度の方もおられます。

私の妹はかなり重度の知的障害があるため、日本語の発語ができません。
発語のかわりに今までの経験で培った多様なボディランゲージ、笑い声、同意の声、といったツールで意思表示をします。
また、聞き取りはある程度(3歳児程度の印象)できますので、慣れていると意外に高いレベルでの意思疎通が行えます。(私はアイスクリームが食べたいから早くスーパーに行こう、くらいなら楽勝)

家族全員が妹のことは好きで、大切にしていますが、父の場合は溺愛といっていいレベルでした。妹の方も父が大好きですので、この二人を合わせることは父が旅立つまでに絶対に達成したいことの一つでした。

言ってみれば、父と妹を会わせるだけの話なのですが、妹には身体障害もあり、手すりをつかって数メートル歩くのが限度です。昭和の建物である実家では宅内の移動もままなりません。

また、現在は実家の近くの知的障害者の施設に入所(居住)しており、そこから連れてこなくてはなりません。

一方で、父の方も今日は目覚めが悪く、あまりしっかり起きてくれません。(父の状態については次の記事で)

それでも、今日(2024/4/6)の午前中に父と妹を会わようと思い、施設に連絡をし、車で連れて帰ってきて、無事合わせることができました。

妹の方は父がベッドに寝込んでいるので、そっとふとんを「とんとん」してくれました。父は寝たままだったので、反応がないのが不思議そうで、何度も「とんとん」をしていました。

その後は、妹を隣の居間に移動させ、お菓子を食べたり、遊ばせたりで1時間ほど実家に居ました。同時に父のベッドを少し起こして、食べたり遊んだりしている様子を覗けるようにしました。
残念ながら父の状態があまり良くなく、すぐに傾眠しましたので、父がどれくらいわかってくれたか定かではありません。
でも、音や声できっとわかってくれたんに違いないと信じます。

とにかく父と妹を会わせるプロジェクトは無事完遂できました。
これで一つ重荷をおろすことができます。
これで父が喜んでくれていればホンマにホンマに嬉しいなぁ。

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