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初恋はダサくたってやっぱ忘れられない

「#忘れられない恋物語」というタグを見て、こうやって書き始めているあたり、自分はかなり恋が好きなんやな笑

というわけで、今回は以前のnoteに書いた「ぼくの初恋」について書いていきます。

※上の記事はぼくの記事の中で一番(自己紹介のぞいて)読まれてるので、こうして何度も貼りたくなります笑。許してください笑

恋愛なうでどうしようかと悩んでいる人
告白の仕方が分からないという人
とりあえず恋バナが好きという人
におすすめの内容になっています。それ以外の方も大歓迎です!笑

ぜひ、この超ダサい恋物語で大いに笑ってください!
そのほうが、あの時のぼくを供養できるので笑

開幕

恋という単語と無縁の人生を歩んでいたぼく。
高校まで女の子とまともに話せないでいたぼくがいよいよ、大学に進む。
特に大学デビューで恋愛をしようとは考えていなかった。ただ、女の子と普通に話せるようになっておきたいということと、人生経験になればいいかなと思う程度だった。

そんなぼくが入ったサークルは2つ。2つとも同学年と先輩で女子が多く、克服するにはちょうどいい環境だった。
そう思っていた矢先に、早速試練が来る。なぜ、試練というのはこうも気が緩んだ瞬間に訪れるのか。
大学では先輩後輩関わらずお互いに「下の名前」で呼び合うため、「上の名前+さん」呼びのぼくには、あまりにも高い壁だった。

ここを越えないと、先には進めない。
サークル活動初めの自己紹介で、多くの人に紛れて下の名前で呼んでみることで慣れようとした。最初はどうも口ごもってしまったが、何とか下の名前で呼べて、そこから会話にこぎ着けた。こんな時ばかりは、アメリカの大学生の口説きテクが羨ましい…。

窮地

こうして、大学生活とサークル活動に慣れてきて、先輩後輩ともに女子の下の名前で呼べるようになっていった10月。
片方のサークル内の班で、副班長をやってみないかという誘いがあった。
そう誘ってきた先輩は、サークルに入った当初から一番世話になっていた人で、見た目から「優しい」という言葉が滲み出てくるような女性だった。

その人からの頼みとなれば、無下には出来ない!
とすぐに決めたかったが、同学年のメンバーでも何人かやりたいという話が出ていたから、一旦持ち帰ることに。
その後、メンバーと話し合った結果、ぼくが副班長を務めることになった。

この時のぼくは知らなかったのだが、そうなると班長と副班長と会計の計4人のうち、男子がぼく1人になってしまった。
そう、男女比率1:3という試練の壁が出来上がったのだ…。

覚醒

ぼくに副班長を誘った先輩が班長を務めることになり、実質ぼくのやることは班長のサポートだった。1:3には驚いたが、先輩に恩を返せるならひとまずOKということにしておいた。

副班長としての役割が始まってすぐ意外と、女子しかいない環境を楽しむことが出来た
会議を作るための幹部会議がとにかく穏やかで、お昼ご飯を食べながら、さながらランチトークのようだった。
しかも、先輩が2人いるということもあり、ぼくら後輩2人の意見も快く受け入れてくれた。
だからか、ぼくはこの幹部会議がいつしか楽しみになっていた。

こんな自分の変化に、誰よりも自分自身が驚いていた。まさか、こんな早いうちに女の子と話せて、しかも楽しく話せているなんて。

さらに、班長となった先輩と個人間での連絡も多くなった。
役割上の会話が多かったが、時間が経つにつれてプライベートな会話も多くなった。そうしていくうちに、今まで見えていなかった先輩の側面が見えたりして、少し距離が近づいたように思った。
新たな側面の中でも驚いたのが、その先輩の仕事量だった。
几帳面ということもあり、考えたことや会議の段取りをメモにしっかり書いていたり、外部との連絡も行ってくれていた。ぼくの見えないところでかなり抱えていたのだ。それから、なんとかその先輩のことを助けられないかと悩んだり、自分の力の及ばなさに落胆することが多くなった。

4月になり、学年が1つ上がり、後輩たちが入ってきた。
私たちの活動は8月にメインを迎えることもあって、会議の頻度も少し増えた。幹部会議や班会議はもちろん、チームに分かれて作業する時間も多かった。そして偶然にもその先輩と同じチームになることが多かった。
幹部や班の会議でもよく話すので、さらに距離は近くなった(と思いたい笑)。

それからだ。先輩と会ったり話したりすると何か違和感を感じるようになった。

ある時、そのサークルに入っている友達の家に泊まらせてもらっていた時、ここ最近の違和感に相談した。
そして、その友達から言われた一言が、ぼくを良くも悪くも突き動かした。
「お前、その先輩のこと好きなんちゃう?」

挑戦

それを自覚してからのぼくの心中は穏やかではいられなかった。
立場上のこともある。そう思いつきで行動は起こせない。しかも、こちとら恋愛経験0。ストレートに言える自信もない。

そんな不安とモヤモヤがせめぎ合いながら、表面上は副班長として、そして後輩として振る舞い続けた。
とりあえずは、先輩の班長としての役割が終わるまで。
それをリミットにして待ちながら、シミュレーションをしていた。
初めてやからシミュレーションは大事。

待ちに待ち、その間にも色々あり、ついにその時が来た。
先輩が班長としての任期を終えた。
みんなで祝い、みんなで労った。
その後にご飯会はなく解散となり、直帰することになった。

そして、2人で帰ることになり、唐突に聞かれた。
「で、誰のことが好きなん?」

そう、色々あった中に、ぼくに好きな人がいることがバレたというイベントがあった。普通ならこの時点で、詰んでるけど笑
しかも、ぼくは嘘をつくのが下手なので、騙すことが出来なかった。
だから、「その時が来たら話す」としか言えなかった。

そんなことがあったうえでの質問。
覚悟はしていた。この時しかチャンスはなかった。ここで言うしかなかった。ただ、帰り道の頭で言うと、あとの空白が怖かったので、最後に延ばしたかった。

そこで、バレてから今までの間に何度か先輩に話していたヒントを並べることにした。
「はぁ、ヒント?」と思ったそこのあなた。仕方ないでしょ?
この日まで何度も「誰が好きなん?」って聞かれてて、そのまま告白できるわけなかったし…。こうするしか当時のぼくには方法がなかったんですよ。

そうこうして時間を稼いで、良いタイミングが来た。
そこで思い切って、伝えた。

「あなたのことが好きです」

その時の先輩はかなり驚いていた。あまりにも意外だったようで。
そのあたりはうまく隠せていたようで、少し安心した。

※こういう告白はイケメンだから通じるのであって、万人が使えるわけではないです笑。

これは余談になるけど、
その後駅前で友達と待ち合わせていたから別れることになったけど、先輩の乗る電車がまだ来ないのとのことで、改札前で待つことに…
初告白野郎にはこの時間がかなりきつくて、先輩相手に何話したらいいか分からなくなった。
ほんで、好きになったきっかけとかやたら喋ってたな…笑
未だに何であんな話してたんか分からん笑
もしかしたら、振られた原因ここかもな笑

あなたは、こういう時は迷わず逃げるように去ろう!笑


その翌日深夜。
先輩からメッセージが届いていた。
「明日返事を伝えたい」と。

「えっ、早くね…?」これがその時のリアクション。
1週間は覚悟してたので、あまりにも急だった。
けど、そこは腹を括って了承のメッセージを返した。

明日になり、先輩と会うことに。
時間は夕方。吹く風の肌寒さから、冬が近づいていることを感じた。
先輩も同じだったようで、大学の学舎の中で腰掛けることに。

そして、先輩の口から出た答えは一言。
「ごめんなさい」

この時、何故か先輩が言うよりも早くに察してしまった。
こんな時の察しの良さは恨むほかない。

敗走と決意

人生初の告白にして、人生初の失敗。
それは泣いた。ひとしきり誰にも気づかれないように声を殺して泣いた。
振られた直後は、「そうですか…」と流し、感謝を伝えた。

片思いは、その人の勝手だ。
それなのに、相手が傷つく必要はない。
もし振られても、先輩には罪悪感を抱かせないようにしようと、最初から決めていた。
これは、ぼくが勝手に始めたこと。傷つくならぼくのみでいい。

最初はその後にあった班の会議に出ようとしたが、途中できつくなって何とか言い訳を作って出た。大学の裏にある坂を駆け下り、人がいなくなったのを確認してから泣いた。

振られた理由が、「他に好きな人がいる」というのもあって苦しかった。
その相手はぼくも知っていて、尊敬している先輩だった。

少し悔しかったが、その2人のほうが合っていた。

そうして1人、誰にも見られないところで泣くと、何だか吹っ切れた。
吹っ切れて、心の中で出た結論はいかにもバカらしかったし、しぶとかったと、自分で今でも思う。

「もう一度頑張るか」

まさか、こんな結論に至るなんて思わなかった。
なんでそう思ったのか、自分でもさっぱり分からない。
普通なら、ここで「次の恋探すか!」と駆け出すとかなのに、何故か再度挑戦しようと思っていた。
でも、そう思い、駆け出していく自分が少し面白かったし最高やと思った。

一度バカやったらもう躊躇いはなくなったみたいで、しばらく経ってからもう一度告白することを宣言した。先輩はニコッと「待ってるわ!」と返してくれた。
今だから言えるけど、ほんと先輩ありがとうございます…!こんな後輩に色々付き合ってくれて…

しかし、その後新型コロナウイルスが世界的に流行し、サークルはもちろん大学にも満足に行けなくなった。
そして、結局一度会ったのみで先輩の卒業となってしまった…

終幕

この終幕は、ほとんどその先輩に宛てたい。
まず一言言うとすれば、「ありがとうございました。」

あんなに恋愛未熟なぼくの想いを聞いてくれて、かつ真剣に悩んでくださったということだけで、ぼくは本当に嬉しいです。

あの時振ってくれなかったら、あの時のぼくのまま成長できずにいたと思います。あの時振ってくれたから、今のぼくがあると思います。

だからこそ言えます。あの時振って下さりありがとうございました。

こんな場で言うのは筋が通っていないのですが、この勢いで伝えさせてください。

もう一度告白するなんて言った手前こんなことを書くのは恥ずかしいのですが、前言撤回でお願いしたいです。(忘れてくれていたら幸いですが笑)

今更ながらやはり、先輩後輩の関係が一番合っている気がします。

それに、先輩ほど素敵な人の隣にふさわしい人は他にいると思います。
先輩は素敵な人たちに囲まれていると思うので、早くに巡り合えると思いますよ。

そして、ぼくはこの経験を無為にしないように成長していくことを、このnoteに誓いますね。その様子をたまにでも見てもらえたら嬉しいです。

最後に

さぁ、この初恋物語は、あなたにとってのエンターテインメントになったでしょうか?
タイトルの通り、ほんと初恋は忘れられないみたいで結構書けました笑

この話を他の人に話すと、かなり笑われました。
まぁ当然ですけどね笑

それでも、告白しないよりは百倍マシだと思うので、後悔は少しだけしてます。(してないと言い切りたかった笑)

今告白で迷っているあなたに簡単なアドバイスを書いて、締めにしようと思います。

告白は、されて嬉しくないことはないと思います。
だって、告白は「好きだから」「その人に魅力があるから」するものでしょう?
告白はすなわち、「あなたにはこんな魅力あるよ!」と伝える手段の一つなんです。

どんなに不格好でもそれを伝えてあげられたら、相手は喜ぶと思います。
たとえ上手くいかなくても、その人に魅力を伝えられるならいいじゃないですか!
なによりも伝える前よりもあなたは一つ成長しています
だから、ストレートに告白してみてください!

ぼくは、あなたの恋を応援しています!

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