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【挫折と読書倶楽部】都会のトム&ソーヤ(1) (読書メモ)

4/20(土)=今日の14時〜16時、
不登校ラボの「挫折と読書倶楽部」で読書会がある。
課題図書は『都会のトム&ソーヤ』の1巻(はやみねかおる)。
メンバーじゃなくてもリスナー参加できるとのこと。


はやみねかおるさんは昨年の4月不登校新聞のインタビューに同行したことがある。
その時の感想文というかレポートというかお手紙がこれ。


以下、マチトムを読んでのメモ。
1週間くらいで感想文にできると良いなあ。



※本文そのままの部分は引用
 右下の「pX」は文庫本のページ数
 「→」から先は感想というか突っ込みというかなんでひっかかったのか考えた内容


挫折と読書倶楽部の課題図書、
『都会のトム&ソーヤ(1)』著:はやみねかおる
を読んだ。

その読書メモ。
電子書籍だとページ数が違ったりするんだろうか。

・まず本がない
 本屋には20巻、21巻しか置いてないし図書館では貸し出されてる。電子貸出を試みたけど、これも貸出中。
 初めて電子書籍を買った。
 指の位置によってページの捲られ方が変わるのえぐくない?

・初はやみねかおる
 一度インタビューに行ったのに、行く前も行った後も本編を読んでおらず、なんだかんだで初めてのはやみねかおるさん。
 だいたい作家はフルネーム呼び捨てにしているけど、インタビューが先だったから私の中では「はやみねさん」

・キャラにはやみねさんが入り込んでる
内人→はやみねさん自身が思っているはやみねさん、創也→はやみねさんの思想の語り手、周りから言われるはやみねさん像を混ぜ込んでいる?

・冒険してほしい
これがすべて

作中にある、ペットボトルの中にドライアイスを入れて爆発させるような行為は危険ですので、絶対にまねしないで下さい。

p8

→本編が始まる前に笑ってしまった。
 何をする気なんだ、はやみねさん。

長身の男の人は、車にもたれるようにして、マッチでタバコに火をつけた。

p17

→あとでライターが出てくるのにマッチ。どこかで回収されたりするんだろうか。

ペンケースの中でシャーペンがおどるのもおかまいなく、

p18

ペンケースが音を立てないように→開いて閉じる基本構成が気持ち良い
マチトム全体でこの構成
この描写いいなーというのも後で使われていて、贅沢な無駄な描写っぽいものも必要な描写として回収されていく

「こんど、『サンバイズ』のギグがあるんだ。チケットを手に入れるから、いっしょにいこうな

p25


→ギグと呼ぶ時代
 コンサート-ギグ→ライブ?


ワインレッドのフレームの眼鏡が、

p27

→1周目読んでいる時は途中から黒縁イメージで読んでた。「眼鏡」が漢字表記なのはなんとなく解釈一致


はじめて、ぼくを人間だとみとめてくれたような言い方だ。

p34

→こういう感覚
 正面から受け止めてもらえたかどうかって割と気がつくもの。

「きみは、攻略本をたよりにゲームをするタイプかい?それだと、ゲームのほんとうのおもしろさは、わからない」

p37

→これたぶんはやみねさんの人生観
 昨年のインタビュー前にあとがきをたくさん読んだ。「冒険してほしい」が随所に滲み出ている。

「つまらん話を聞かされるみんなの気持ちが、わかるよ」

p39

→これ先生時代のはやみねさんが本当に言ってそう

カバンをかかえて走ってるぼくは、足をとめずにいう。

p40

→気にも留めない
 優先順位が違う
 誰と何をするかが大事
 これは『宇宙のみなしご』と同じ

駅前で、お姉さんがくばっているティッシュをもらい、ポケットへいれる。

p41

→こういう描写好き
 小説を書こうとすると入れてしまう
 と1週目で書いていたらまたしても回収されてて笑うしかない。プロってすごい。

すみに、二階へあがる階段がついていて、床には、セメントの粉や建設資材の破片、鉄骨の切れはしなどが散らばっている。

p47

→読点が多い。
 よく思い返すと太宰治も多かったし、博物館で見る昔の資料も多かった。
 むしろ最近になってどんどん読点が減っているんでしょう。ショートメッセージ文化になって句点もなくなってきたし。

どんな状況でも、よく考えろ。自分のできることを考えて、自分の力を信じて、最後まであきらめなかったら、たいていの勝負には負けない!

p51

→はやみねさんだなーって
 そういう力をつけるために「苦労して欲しい」と言っていたんだろう。

「この都市(まち)には、いろんなものが落ちてるよ。ちょっと直せば、すぐに使えるものから、ほどんとわ新品同様のものまで」

p77

→あとがきにもあったけど、日常に冒険があるということ。
 準備されたものばかりじゃなくて感情を動かして頭を使った方が楽しい。
 もしかしたら舞台を都市にしたのは「そういうのは田舎特有ですね」みたいなことを言われてささやかな抵抗かもしれない。

「おもしろかったから……かな?」

p85

→上手に準備されたユートピアでは得られないものがある。
 だから冒険してほしい。

「むりに進もうとするから、おいてあるものにじゃまされるんだよ」

p93

→はやみねさんの人生観

「じゃあ、ソファーやつくえは、どうやってはこびこんだんだい?どう考えても、あのせまい路地を通るとは思えないけど」

p107

→取材の最後に「いつも見せてるんです」と小瓶を見せてくれたのを思い出した。
 小瓶の口から棒が刺さっていて、中でナットが棒を貫通している。ナットが締まっていると瓶の口よりも広いから突っかかって、棒を取り出せない。
 「作ってみたらわかりますよ」と。
 あれもたぶんバラバラの状態で瓶に入れて、うまいこと棒に差して、最後になんとかして瓶の中で締めたんだろう。

アイスクリームがとけないよう、わざわざドライアイスをつめこんで、ぼくは持ってきたんだ。

p132

→ドライアイスどこから持ってきたんだ……。

「ぼくのことばかりきいているけど、内人くんはどうなんだい?」

p239

→ここから内人くん呼び

「そうは思わないかい?たいせつなのは、知識の量じゃない。知識と知識を結び、新たなことを創造する力だよ」

p289


→取材で聞いたことだーーー

「でもねぇ、このドラマの監督が、そういうの好きなのよねぇ〜。リアリティをだすために、本物のクロロホルムを使いたいって、もう、たぁいへぇん!」

p358

→危険すぎる


あとがき読んでください。
やっぱりはやみねさん好きだなあ。

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