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大犬ノ陰嚢


大犬ノ陰嚢 (オオイヌノフグリ)


シソ目、オオバコ科、クワガタソウ属


植物なので、付けられたその名称に対しての
不服申し立てはしないものながら、オス犬の
股間にぶら下がる睾丸袋の名を付けられてる
不名誉な植物とも言える。


だが、その名前がゆえに誰もが忘れないとの
利点ももっているのも事実である。この名を
付けられたのは、牧野富太郎博士である。


動物好きであった博士が、この植物の種子の
姿を見て、犬の金玉袋に似ているなと思った
事から付けられたのである。


野山のフィールドに来られているご婦人方も
植物の名前なので、恥ずかしがることもなく
『あっ、オオイヌノフグリ、いっぱい』なんて
ここぞとばかりに口に出して言っておられる
のも面白い。


普通にその名を口にしているマツボックリも
マツフグリが語源。森のバターと呼ばれてる
アボカドも同じく、睾丸を意味している。


さて、生殖器官の名をもつこの植物はそれに
見合った意味を持っており、ひとつの株から
500個もの種を生み出す。多くの種を生む
事は、睾丸や陰嚢の役割である事から博士は
そこも狙っての命名としたのかもしれない。


この花はメタリック質に輝く花弁をもつ上に
中央部が落ち込んでてパラボラアンテナ状に
なっている。これは陽光を中央に集めて春先
の寒い時期の虫達へと暖を与えてくれる設計
となっている。


また、青と白のパターンは、虫達に対しての
着地点をわかりやすくする為に、有効な標識
の役割をしており、『蜜は此処に有り〼』と
教えているもの。小さいながらもしっかりと
設計されている植物なのである。




和名 大犬ノ陰嚢 (オオイヌノフグリ)
   星ノ瞳 (ホシノヒトミ)
洋名 コモンフィールド スピードウェル
   (COMMONFIELD SPEEDWELL)
   ペルシアン スピードウェル
   (PERSIAN SPEEDWELL)
   ラージフィールド スピードウェル
   (LARGE FIELD SPEEDWELL)
   バーズアイ スピードウェル
   (BIRDEYE SPEEDWELL)
学名 ベロニカ ペルシカ
   (VERONICA PERSICA)
分類 シソ目、オオバコ科、クワガタソウ属
種類 一年生、二年生、草本
草丈 10〜50cm
開花 冬〜夏
花色 青
花径 10mm
原産 ユーラシア大陸
渡来 大正時代
言葉 清らか
   忠実
   信頼
撮影 関ヶ原

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