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座頭虫


この虫は化石として4億5千万年前から
地上に存在していた事が確認されている。


豆粒状の身体に、細く長い8本の脚部が
付いていて、辺りを探る様にして歩く姿を
盲目の人が杖で辺りを探り慎重に歩く姿に
なぞらえての名称、座頭虫と名付けられた。
座頭(ザトウ)は、僧体の盲人を表す言葉
なのである。


洋名のハーベストマンは、収穫の時期に出現
する虫としての名称となる。


この虫は我々が近付くと辺りを探るなどと
いった悠長な動きではなくて、結構、素早く
逃げていく。座頭虫と名はついていながら
天敵の大型のシルエットを感知してそそくさ
と逃げていくのである。

普段の緩慢なその動きは捕食する獲物等を
探っている為の行動。ザトウムシは肉食性で
捕食ターゲットは弱った虫、ザトウムシより
動きが鈍い虫などが対象となる。


この虫を袋小路に追い込んで逃げ場を奪うと
威嚇行動に転じてくる。長い脚を利用して
本体をバウンドさせてくる。バインバインと
跳ねる様なその動きは、とてもユーモラスで
楽しいのなのである。



和名 座頭虫 (ザトウムシ)
洋名 オピリオネス (OPILIONES)
   ハーベストマン (HARVESTMAN)
学名 オピリオネス (OPILIONES)
分類 クモガタ網、ザトウムシ目
撮影 福井県の山中

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