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DRONE BEE


ドローン ビー
(DRONE BEE)


広く存在を知られた遠隔操作式、もしくは
自動プログラム移送式、など多くの機器が
無人飛行機械ドローン(DRONE)である。


古くは英国で開発された今のドローンとは
かけ離れた大きさの無線誘導装置を搭載の
対空迎撃機のテスト機が、ドローンの一番
古い歴史のもので、クインビー(女王蜂)の
の名を持っていた。1935年に実装配備
され1942年まで活躍したもの。英国で
エリザベス女王陛下が即位したのがその後
の1952年なので、そんな女王誕生を
暗示した様な名『クインビー』こそが世界
初のドローンである。


ドローンのそもそもの名称は、蜂の羽音を
表した言葉となる。


春の時期になると、このドローンの語源と
なった物体が空中を停止した状態で飛ぶ姿
が見られる。それが以下の写真である。
日本国産の高性能飛来物体である。




その正体は、熊蜂(クマバチ)
という種類の大型のハチである。


ずんぐりむっくりとした大型の形状に加え
羽音が大きいので、これが近くに来る度に
女性からは悲鳴が飛び交う。


さて、このドローンビーは何をしているか
というと、パートナーとなるメスを探して
ホバリング中なのである。だから飛んでる
コレはオスである。女王でも何でもない。


このハチは、人間には全く無関心であって
我々がいてもその眼中には入っていない。
百人の女性がキャッと叫んで蹲がんだとて
そんなものはどうでも良い。オスの目的は
ライバルのオスが飛来するのを追い払うか
可愛いメスが飛んできたのを見つけて求愛
するかだけがこのホバリンクの目的である。


クマバチと、クマンバチを混同してる人は
多い。このクマバチはオスには針がない。
基本、蜂類はオスは毒針を持たない。針を
持つのはメスだけであり、産卵管が毒針の
役割を果たす。


スズメバチ、アシナガバチ、ミツバチなど
コロニーを作るハチの軍団は基本的にメス
のみの世界であり、よって総ての彼女達は
産卵管の役割を果たさぬ毒針を持っている。
その部位を産卵管に使える蜂はコロニーの
中のたったの一匹、女王蜂だけが持つ特権
となるのである。なので普段はこれらの蜂
にはオスがいない。女王交代の時期にだけ
オスは交尾の目的だけにこの世に現れる。
そして新女王との交尾を果たした後には
不必要な存在としてハミゴにされたままに
静かに余生を終えこの世から消える。


クマバチは、メスだけが産卵管、兼、毒針
を持つのだがコレを使用するのは、自分に
危険が迫る時と、巣の近くに敵が近づいた
時だけ毒針を使い、蜜吸いの最中等は全く
危険のない蜂なのである。オスは針がなく
全く無害なのである。


クマバチという言葉は、正式な蜂の名称を
指しており、日本には、在来種の5種類が
存在している。それぞれに棲み分けがあり
一般にその辺りでも見られるのが黄胸熊蜂
(キムネクマバチ)という種類のもの。


クマのプーさんみたいに胸部には黄色の
モフモフの毛で覆われたハチがこれであり
温厚で性格も優しいハチである。


前述のクマバチとクマンバチとの違いとは
クマンバチの名にある『クマン』の言葉は
『怖い』『恐ろしい』『危険な』を意味
する言葉で、スズメバチやアシナガバチを
指した言葉である。クマバチは前述の通り
人を襲う事はまずないので、クマンバチの
呼び名は彼らに向けられるのはお門違いと
言えるのだ。


キムネクマバチを始め、クマバチは群れで
生活はせず、一夫一婦制の夫婦ペアの蜂で
一生を添い遂げるタイプの蜂なのである。


洋名に『カーペンタービー』とあるが、
これの意味は、大工蜂(ダイクバチ)。
彼らは、木材や竹垣にしっかりとした巣を
作ることで知られており、これが洋名の
語源である。

メスのクマバチは交尾の後、木材や竹垣に
強靭なあごで穴を開け、区切りを作り部屋
キチンとを分け、その一つ一つに卵を産み
育てるもの。丈夫な巣を作るため、同じ巣
を何代にも渡って使い続けることもあって
夫婦の絆や、親から子へと巣が引き継ぐと
いうのも素敵な話である。


なので、この蜂を見つけても攻撃しないで
優しく見守って欲しいのである。



和名 熊蜂(クマバチ)
   黄胸熊蜂 (キムネクマバチ)
洋名 カーペンター ビー
   (CARPENTER BEE)
学名 キシロコパ
   (XYLOCOPA)
分類 ハチ目、ミツバチ科、クマバチ亜科、
   クマバチ属
種類 ハチ
出現 晩春〜中秋
体長 2cm
寿命 1年
撮影 廣田神社 ドローン写真
   十三公園 アベリアの蜜吸写真
   六甲高山植物園 杜鵑の蜜吸写真

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