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朝鮮朝顔


朝鮮朝顔 (チョウセンアサガオ)

ナス目、ナス科、チョウセンアサガオ属の植物。
以前に紹介した木立朝鮮朝顔などの仲間であり
猛毒植物である。


買物の為にチャリで176号線を北上してる時
ふと面白い植物が見えるなと停車してチェック。


何が目に止まったかと云うと複数の蕾(ツボミ)
が天を仰ぎ元気そうに直立してる姿である。この
朝鮮朝顔のツボミはとても大きく立派もので男性
のいわば理想の姿と言えるもの。


まあそれはいいとして、その植込の横にしゃがみ
込んで中を覗き込んでみると、やはりいたいた。
イガイガの実である。この実の姿から毛朝鮮朝顔
(ケチョウセンアサガオ)の名前がついている。


まだ、この実は青いが、熟すとこれが弾けて種を
ばら撒くのである。この種にはハイバネーション
機能を持っており、土中で何年も生き続ける事が
出来る冬眠期間を持った種である。


この植物の根は牛蒡(ゴボウ)と間違えられての
事故があり、食した者には幻覚症状が現れて錯乱
するアルカロイド系の神経毒を持つ。摂取量より
死に至るもの。日本初の全身麻酔手術においては
この朝鮮朝顔から薬効成分を調合された麻酔薬で
乳癌摘出手術は無事に成功した功績をもつもの。
公益社団法人の日本麻酔科学会のロゴには燦然と
このチョウセンアサガオが使われている。


日本ではあちこちに植えられていたり、帰化して
野生に生えているものもあって凄いなと思う。
世界では猛毒すぎるこの植物を栽培禁止や駆除の
対象ともなっているのだが、日本は大らかで寛容
なお国柄だからか良く目にする事がある。中々に
興味深い国である。


こちらはチョウセンアサガオのツボミの姿。
天を仰ぐ姿が力強くてとてもよろしい。



こちらが可愛いイガイガの実である。
これが熟すと実そのものが弾ける様に割れて
中にある沢山の黒い種が2m四方に飛び散る。



和名 白花洋種朝鮮朝顔
   (シロバナヨウシュチョウセンアサガオ)
   朝鮮朝顔(チョウセンアサガオ)
洋名 ジムソン ウィード (JIMSON WEED)
   ダチュラ (DATURA)
学名 ダチュラ ストラモニウム
   (DATURA STRAMONIUM)
分類 ナス目、ナス科、チョウセンアサガオ属、
   シロバナヨウシュチョウセンアサガオ種
種類 多年生植物
   猛毒植物
草丈 30〜150cm
開花 夏〜秋
花色 桃、白、黄、橙
花径 10cm
花長 15〜50cm
毒性 トロパンアルカロイド、スコポラミン、
   ヒヨスチアミン、ピナンアルカロイド
   アトロピン
症状 幻覚症状、意識混濁、意識不明、頻脈、
   筋肉弛緩、錯乱、昏睡、呼吸停止、致死
部位 植物の全てが猛毒
   根、幹、枝、葉、花、実、種
原産 北米
渡来 明治時代(薬用植物として)
言葉 偽りの魅力
   あなたを酔わせる
備考 日本現存の最も危険な猛毒植物のひとつ
   犬猫子供には注意が必要
撮影 撮影 国道176沿、大阪府豊中市あたり


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