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台湾楓


台湾楓 (タイワンフウ)


ユキノシタ目、フウ科、フウ属の落葉高木


かなり高くまで成長する樹木であり原産国
の台湾では、60m迄の高さに迄もなる。


漢字では、楓と表記するも、訓読みすると
一般に知られる『カエデ』の樹木の事となり
音読みだとこの『フウ』という樹木となる。
こういうのがちょっとややこしい。


広葉樹だと、大きく横に広がるものが多い中
このフウの樹木は高く伸びる性質が優先され
ほっそりとスマートな樹形をしている。


日本には珍樹として、徳川八代将軍吉宗より
江戸時代の中頃に渡来させた樹木で、それは
江戸城内、上野寛永寺、日光東照宮の三ヶ所
に植えられたのが始まりとされる。その当時
この樹木は高貴な樹木として中国に於いても
宮殿にだけ植えることが許される樹木とされ
日本国内に渡来した際も、植えられた場所の
三箇所も高貴な場としてセレクトされた。


この樹の学名『リキッドアンバー』の意味は
『琥珀色の液体』であり、この樹皮から香り
の良い樹脂が採れる事からの名称となる。


写真を見るとその枝に吊り下がるのは集合果
となっている。これは熟すと無数に穴が開き
強風が吹くとその隙間から種が落ちて、風に
乗って遠くまでその種がばら撒かれるもの。


日本での樹高の高さが、20〜40mの高さ
に育つのも、ユニークな集合果実が枝に多数
が吊り下がるのも、広範囲へと種を効率よく
ばら撒く為のこの樹木のカタチなのである。


魅力的な樹木ではあるが、一般家庭にこれを
植えるのは無理なこと。最大樹高60mから
その範囲を上回る程の広大な土地を持つ者に
だけに植える事が赦される樹木なのである。


三角葉、花、集合果については、またの機会
に詳細を掲載する予定である。



和名 台湾楓 (タイワンフウ)
   三角葉楓 (サンカクバフウ)
   伊賀楓 (イガカエデ)
   加茂楓 (カモカエデ)
   唐楓 (カラカエデ)
   男桂 (オカツラ)
洋名 フォルモサ スイートガム
   (FORMOSA SWEETGUM)
学名 リキッドアンバー フォルモサナ
   (LIQUIDAMBAR FORMOSANA)
分類 ユキノシタ目、フウ科、フウ属
種類 落葉高木
草丈 20〜60m
開花 4月
花色 黄
花径 25mm
原産 台湾、中国中南部
渡来 江戸時代
言葉 大切な思い出
   とっておきの
撮影 京都府立植物園

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