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SARRACENIA PURPUREA


和名 網目瓶子草 (アミメヘイシソウ)
洋名 ピッチャー プラント
   (PITCHER PLANT)
   サラセニア(SARRACENIA)
学名 サラセニア プルプレア
   (SARRACENIA PURPUREA)
分類 ツツジ目、サラセニア科、サラセニア属
種類 多年生草本
   食虫植物
草丈 10〜50cm
開花 春〜夏
花色 紫、赤、黄、緑
花径 6cm
原産 北アメリカ、カナダ
言葉 変わり者
   風変わり
   憩い
撮影 咲くやこの花館 食虫植物フェア
写真 捕虫葉



サラセニアというと、シュッと背が高く伸びたスリムスタイルのイメージの方が強いのだが、この様に高速加熱ポット形状のずんぐりしたものもある。
トラップの高さこそないものの、それを補って余りあるトラップピンが多数、それも過密状態に並んでいて落ちた獲物を逃さぬ構造である。


形状は可愛いが、黄緑のベース色上に血管模様が何とも毒々しく、おどろおどろしくて良い。
食虫植物を悪と決して思わないが、その役に適したコスチュームを纏っている感じがとても宜しい。


和名は、紫瓶子草 (ムラサキヘイシソウ)。
瓶子とは、お酒を杯に注ぐ為の容器をいう。


トラップとなる器の内壁全体に細かい白い毛が生えているのが見える。これらの白毛は全てが返しの状態に生えている為、トラップに落ちた虫が逃げる事は出来ない様になっている。

この食虫植物サラセニアのトラップのスタイルとは『もんどり型』と呼ばれているものであるが、このもんどりの言葉は魚類捕獲の機器が語源である。

竹を内側に折り返した形状で、アナゴやウナギなどの穴の中に入りたがる性質を持った魚の生息領域にトラップを仕掛ける。もちろん、その中には魅力的な餌等を仕込む。そうするとトラップを水揚げすると目的の魚類達を『とったど〜!』となるのだ。




捕獲したいものによってトラップの形状や大きさは色々であって取れ高を稼ぎたいならトラップの数を増やせば良い。下の傘みたいなのは蟹類を捕獲するトラップとなる。業務用釣具屋販売店などで売っている。ただし、これらの漁獲トラップは勝手に設置し収穫したりすると逮捕される事もあるので注意が必要となる。



もしも無人島にひとりで過ごさねばならない状況(表裏やした場合)なら、こういうトラップの知識を持っておくだけでも役に立つ。構造さえ頭の中に叩き込めば良いのだから。


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