バンダ - サンサイ ブルー
（VANDA - SANSAI BLUE）


キジカクシ目、ラン科、ヒスイラン属
樹木に着生すると沢山の花を咲かせる。
その根は気根と呼ばれるもので空気中の
水分をここから吸い上げる吸水根となり
樹木から水を吸い上げるものではない。
借り暮らしするアリエッティみたいだが
このバンダは私をご覧なさいと主役の樹
よりも、自己主張が強い花なのである。
和名には大王蘭（ダイオウラン）の名でも
呼ばれている理由がそこにある。


バンダのこの名は、サンスクリット語の
バンダカが語源で『絡みつく』を意味し
気根が樹木に絡みつく姿からの名である。


咲くやこの花館では、入口を入ってすぐ
このゴージャスな花が沢山で出迎えては
くれるのだが、ご年配の方々や、小さな
子供たちはこの素敵な花を見逃して奥へ
進んで行く姿をよく見かける。植物園の
中では前後左右を確認しているだけでは
ダメで、天をちゃんと仰いで、地も確認
する必要がある。このバンダもそうだし
パラボラッチョなんて植物の花も遥か天
に咲くものもあるのである。地面を見る
のは花が落ちていて開花サインをここで
知ることも出来るし、種や実が落ちてる
事もある。大概の植物園は持ち帰っては
いけないが、テイクアウトＯＫの場所も
あるので無料のお土産でポッケが膨らむ。


折角の植物園なので全てを見るつもりで
私はゆっくりとその時間を楽しむ。


このバンダは東南アジアのジャングルの
中に着生する植物で、多種多様な色や柄
や形状があって、そのどれもが美しい。
色んな種類の花写真がアルバムストックに
されているのを確認、種類ごとに紹介して
行くことに決めた。そんなバンダシリーズ
の第一弾が今回のサンサイブルーとなる。


大輪咲のバンダの中でも、深い青が映える
種類であり、トゥルーブルー（真実の青）の
名でも呼ばれるハンギング型の着生大型蘭。


白地に青の網目模様がとても美しい蘭の花
和名では翡翠蘭（ヒスイラン）と呼ばれる。

和名　翡翠蘭 （ヒスイラン）
　　　大王蘭 （ダイオウラン）
洋名　バンダ （VANDA）
学名　バンダ コエルレア
　　　（VANDA COERULEA）
　　　バンダ ゴード
　　　（VANDA GAUD）
品種　サンサイ ブルー
　　　（SANSAI BLUE）
分類　キジカクシ目、ラン科、ヒスイラン属
種類　着生植物
草丈　８０〜１５０ｃｍ
開花　春〜秋
花色　青
花径　２０〜２５ｃｍ
原産　東南アジア、ジャングル
言葉　華やかな恋
　　　上品な美しさ
　　　個性的
　　　身軽
撮影　咲くやこの花館

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