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悪し実


悪し実 (アシミ)

ツツジ目、ツツジ科、アセビ属の多年生の低木


死の世界へと誘う実、ゆえのこの呼び名


現在は『馬酔木』と書いて、『アセビ』と呼び
馬がこの樹木を食すと酔った様に倒れてもがき
苦しみ死んでしまう事から、この漢字が使われて
いるものである。


『アセビ』の名の由来は『悪し実』とされてて
『アシミ』→『アシビ』→『アセビ』と変遷を
してきたとの説が最も有効だと私も考えている。


この樹木に含まれる毒成分は、神経系の毒成分
であり、ロードトキシン、グラヤノトキシンの
神経系に作用する毒性の物質が含まれている。
これは身体をコントロールする中枢システムを
停止状態にさせてしまうもので、摂取した後の
6〜8時間後に症状が現れて、大量涎、眩暈、
嘔吐、腹痛、不整脈、呼吸困難、麻痺、を経て
死に至るものとなる。


この毒成分は、サリン毒に匹敵するものであり
かつては、ボウフラやウジなどの殺虫にも使用
されていたとされている。


馬酔木の樹木は、その全てにこの毒を有する。
不用意にそれらを口にしない限りにおいては
有毒成分が人や動物に影響を及ぼすものでは
ないので、庭にあるから危険!とはならない。



馬酔木の蕾、もちろんこれも毒



馬酔木の花、釣鐘状の花が多く連なる



馬酔木の実、「悪しき実」の語源の姿


和名 馬酔木 (アセビ)
   馬酔木 (アシビ)
洋名 ジャパニーズ アンドロメダ
   (JAPANESE ANDROMEDA)
学名 ピエリスジャポニカ
   (PIERIS JAPONICA)
属性 ツツジ目、ツツジ科、アセビ属
種類 多年生低木
草丈 1〜5m
開花 春〜初冬
花色 白、桃、赤
毒物 ロードトキシン、グラヤノトキシン
   身体制御を停止させる神経系毒性物質
症状 大量涎、眩暈、嘔吐、腹痛、不整脈、
   呼吸困難、全身麻痺、致死
原産 日本、中国東部、台湾
言葉 犠牲、献身
撮影 六甲山高山植物絵、兵庫県川西市、他

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