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CROWN OF THORNS


和名 花麒麟 (ハナキリン)
洋名 クラウン オブ ソーンズ
   (CROWN OF THORNS)
   キスミー
   (KISS ME)
学名 ユーフォルビア ミリイ
   (EUPHORBIA MILII)
分類 キントラノオ目、トウダイグサ科、
   ユーフォルビア属。
種類 多年生植物
草丈 1〜2m
開花 一年中
花色 白、桃
花径 12mm
原産 マダガスカル
言葉 冷たくしないで
   独立
   自立
   逆境に耐える
撮影 奄美大島(雨濡の花の写真)
   咲くやこの花館 デザートゾーン(茎部)





桃色と白色の優しい色と、まん丸い形の
可愛い花。普通に考えると優しく可愛い花の
印象を与えてくれる植物だが間違いである。


この植物が持つものは、可愛い顔だけでは
ないのである。


そう、この植物は武器を持っているもの。
それもひとつでなく、ふたつの武器をもつ。


ひとつはもう、見たままの通りで、その幹に
無数の鋭いスパイクを持っている。この棘は
触ってみると硬く鋭く、そして頑丈である事
がわかる。


もうひとつの武器は、毒を持っていること。
乳白色の分泌毒成分、ホルボールエステル。
この分泌液に触れた手で目を擦ると極度な
視力障害や、最悪の場合は失明の危険にも
つながる毒物である。


棘と毒、そんな恐ろしいふたつの武器を持つ
植物。イエスキリストが自ら十字架を背負い
磔にされたゴルゴダの丘へ歩む際、その頭部
に巻かれた荊(イバラ)の植物こそが、この
ハナキリンで、イバラカンムリとも呼ばれる
植物である。


スパイクの付いた植物は、枳殻を含め何種類
もあるのだが、キリストの頭部にカンムリ状
に載せるとなるとフレキシブルに曲がるこの
ハナキリンとなったのであろう。



この植物は一般の家庭に植えるには棘が危険
な植物となる。植物園などに行かれた際には
この棘に触れて欲しい。その棘の恐ろしさが
少しでもわかると思う。



棘と毒という、ダブルアタックから、犬猫鳥
と小さな子供がいる家には置いてはいけない
植物のひとつである。


タイトルにした『CROWN OF THORNS』は
『荊(イバラ)の冠(カンムリ)』の意味。


それ以外に、この花を唇に見立てたファンキーな
名前に『KISS ME』、『キスしてよ』がある。


因みにコレもユーフォルビアの一味。

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