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曙草


曙草 (アケボノソウ)


リンドウ科、センブリ属の一年生、二年生の
日本、中国を原産とする植物である。


この花の『曙草』の名の由来とは、花弁模様
を夜明けの星空に例えた素敵なものである。
白い花弁は明け方の空であり、花弁先端へと
沢山散りばめられてる黒紫色のドットは暁の
星に見立てているもの。その命名者は不明と
されているが、ロマンチックなネーミングで
とても良いなと思う。


この花模様にはもうひとつ秘密が隠されてて
花弁の一枚一枚には、黄色い点が並んでいる
のだが、このドットは単なる模様ではなくて
蜜を提供する蜜腺が繋がっているポケット。
虫達はこの花弁の黄色い模様から蜜を調達が
できるのである。


この蜜に集まるのはアリ、アブ、ハエなどで
あるが、アブやハエについては蜜と引換えに
受粉のお手伝いをする事となる。蜜を求めて
アブやハエは一周をグルリと回るのである。
その際に背中についた花粉はちゃんと雌蕊に
届くのである。だが、身体の小さなアリには
受粉のお手伝いは務まらない。アリには別の
役割としてガードマン的な存在となる。実は
アリがいるだけで、それを恐れて来ない虫が
いる訳で、タダで蜜を貰っている訳ではない
のである。


空を切り取った花、ユニークなのはデザイン
だけではないのである。洋名のネーミングは
この花弁に浮かぶ二つの黄色い蜜腺を表した
なとなっている。




和名 曙草 (アケボノソウ)
洋名 ダブルスポッテッド スウェルティア
   (DOUBLE-SPOTTED SWERTIA)
学名 スゥェルティア ビマキュラタ
   (SWERTIA BIMACULATA)
分類 リンドウ目、リンドウ科、センブリ属
種類 一年生、二年生植物
草丈 30〜200cm
開花 8〜10月
花色 白
花径 10mm
原産 日本、中国
言葉 今日も元気で
   前向き
撮影 六甲高山植物園



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