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細穴開象虫


細穴開象虫 (ホソアナアキゾウムシ)


甲虫目、カブトムシ亜目、ゾウムシ上科、
ゾウムシ科、アナアキゾウムシ亜科


つまりはゾウムシの仲間である。いつも
思うのだが、カブトムシ亜目の表記には
余りにもかけ離れてて我ながら苦笑する。


日本では、本州、四国、九州に分布する
体長約5〜8mmの小型のゾウムシ。


成虫の食性は、ミズキ、サカキ、カエデの
葉っぱであり、その幼虫はこれらの樹木の
根となる。


見ての通り、その翅には白い紋様が入るが
これが鳥の糞に見せる事で擬態しており、
鳥類からの襲撃を回避する手法となる。


山椒(サンショウ)の葉に取り憑くアゲハ
の幼虫も同じ、鳥の糞作戦より天敵の目を
欺くのだが、このホソアナアキゾウムシは
更に死んだ真似(仮死状態)となるために
コロリと落ちてしまう。


なので、普段はこの葉に留まる事はないと
思われるアブラギリの葉の上に置いて撮影
をしている。本来は取り憑く植物の葉上で
撮りたいのだが、コロリと落ちてしまうと
二度とそれは見つからないので仕方ない。


ちなみにこの撮影の時の脚をご覧頂きたい。
死んだ真似の状態なのがわかる。3分ほど
待機したが、一向に死んだ真似をやめない
為に、そのまま撮影をした。


虫の撮影は、想像以上に大変なのである。
・ひたすら所狭しと動き回るもの
・すぐに飛び立ってしまうもの
・好きに跳ね回るもの
・コロコロ転がるもの
・死にまねが上手で、長く継続するもの



つぶらな真っ黒い目がとても可愛いゾウムシ
である。(気絶中ではあるが…)


和名 細穴開象虫 (ホソアナアキゾウムシ)
学名 ピメロセラス エロンガタス
   (PIMELOCERUS ELONGATUS)
分類 甲虫目、カブトムシ亜目、
   ゾウムシ上科、ゾウムシ科、
   アナアキゾウムシ亜科
種類 ゾウムシ
全長 5〜8mm
出現 4〜8月
分布 本州、四国、九州
食性 ミズキ、サカキ、カエデの葉(成虫)
   ミズキ、サカキ、カエデの根(幼虫)
撮影 福井県三方郡の山の中
備考 ネイチャーリポート



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