武蔵鎧 （ムサシアブミ）


サトイモ科、テンナンショウ属の多年生植物。


その仏炎苞が上部でくるりと巻き込んだ独特の
カタチをした天南星（テンナンショウ）の仲間。

そのカタチが馬に乗る際に足を掛ける部分の
鎧（アブミ）に似ている事、そして戦国時代に
良質な武具を作る事で評判だったのが武蔵の国
のものだった事から『武蔵鎧』の名がつく。


過去にもここで紹介してきた変わり種の植物、
天南星（テンナンショウ）属。キノコバエなどを
受粉媒介者として雄花での花粉を持ってこさせた
雌花の中で散々、彷徨わせて受粉をした挙句には
虫を死なせてしまうという方式は、共通のもの。
宝物があると見せかけて最終的には亡きものへと
する点では、我々の周りによくある特殊詐欺にも
似る手口である。


浦島草 （ウラシマソウ）　過去に掲載
天南星 （テンナンショウ）　未掲載
蝮蛇草 （マムシグサ）　過去に掲載
雪餅草 （ユキモチソウ）　過去に掲載


今回紹介するムサシアブミのこれら四種との
大きな違いは、ムサシアブミだけ天部が開放
されておらず、中のからの付属体が表面上に
見る事ができない点となっている。

和名　武蔵鎧 （ムサシアブミ）
　　　由跋 （ユハツ）
　　　加岐都波奈  （カキツバナ）
洋名　ムサシアブミ （MUSASHI-ABUMI）
　　　ジャパニーズ コブラ リリィ
　　　（JAPANESE COBRA LILY）
学名　アリサエマ リンゲンス
　　　（ARISAEMA RINGENS）
分類　オモダカ目、サトイモ科、
　　　テンナンショウ属、ムサシアブミ種
種類　多年生植物
草丈　２０〜５０ｃｍ
開花　３〜５月
花色　緑、紫
原産　日本の関東以西
言葉　威厳
撮影　服部緑地都市緑化公園
　　　六甲高山植物園

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