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弟切草


弟切草 (オトギリソウ)


キントラノオ目、オトギリソウ科の多年生植物


弟を切る草、何と物騒なネーミングと思いきや
平安時代の鷹匠の兄弟の弟が鷹の傷薬に使って
いたこの植物の事を他者にバラした事に対して
怒った兄が弟を斬った事が、この植物の名称の
由来となっている。


そしてこの血飛沫が葉の表面に残る黒い斑紋が
弟の血の名残とされている。


実際にこの植物全草は薬草として使われており
止血、鎮痛の薬として民間にも使用されていた
ものであり、実際に鷹の傷にも効いたのだろう
が、その兄の何と心持ちの狭い話である。鷹の
傷に効くならとそれを他の人にも共有しようと
した弟があまりにも可哀想な話である。


という話を知っているせいなのか、この弟切草
のこの実を見るたびに、のっぺらぼうの桃色の
弟の可愛らしい顔のイメージがある。当たり前
に花言葉には、良くない言葉が並ぶ。それゆえ
他者への贈り物に向かない植物となっている。




和名 弟切草 (オトギリソウ)
   血止草 (チドメグサ)
   青薬 (アオクスリ)
   盆花 (ボンバナ)
   鷹ノ傷薬 (タカノキズグスリ)
洋名 セント ジョンズ ウォルト
   (ST. JOHN'S WORT)
学名 ヒペリカム エレクタム
   (HYPERICUM ERECTUM)
分類 キントラノオ目、オトギリソウ科
   オトギリソウ属
種類 多年生植物
草丈 20〜80cm
開花 7〜8月
花色 黄
花径 15〜20mm
原産 日本、朝鮮、中国
言葉 恨み
   秘密
   迷信
   盲信
   敵意
撮影 京都市左京区

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