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立葵


立葵 (タチアオイ)



アオイ目、アオイ科、タチアオイ属の植物。


草丈は大きいものは我々の身長を遥かに超え
その立ち姿は優雅で凛々しくもある。



洋名でのホリーホック、これは『聖地の花』を
表した名称となっており、12世紀頃、シリア
から十字軍が、この植物を持ち帰った事に由来
をするものである。



花がとにかく立派で、夏の日差しに良く映え、
その鑑賞価値の高さは遥か昔から変わらずに
我々を楽しませてくれる。




犬の散歩の時には、この植物には寄せない様
その配慮が必要である。茎に生えてる腺毛が
犬に触れる事で皮膚病を引き起こす原因にも
なるからである。せっかくの大好きな散歩で
余計な災難を愛犬が被らないのも家族の配慮
なのである。






和名 立葵 (タチアオイ)
   大葵 (オオアオイ)
洋名 ホリーホック (HOLLYHOCK)
中名 蜀葵 (SHU KUI)
学名 アルセア ロセア
   (ALCEA ROSEA)
分類 アオイ目、アオイ科、タチアオイ属
種類 一年生、二年生、多年生草本
草丈 150〜250cm
開花 夏〜秋
花色 紫、藤、桃、赤、橙、黄、白
花径 5〜10cm
原産 中国、東欧州、トルコ
言葉 豊かな実り
   野望
撮影 大野川緑陰道路



撮影中、ズバンとド真ん中にドストライク!
バッターアウト、オオタニサ〜ン!
いや、違った、ミット代わりの花のど真ん中に
一直線に突き刺さったのは、クマバチであった。
よっぽどお腹が空いていたのだろう。




ここでも、もうひとつ注意をしておくと
クマバチと、クマンバチは全くの別物である。


写真のクマバチは、ズングリムックリで大きくて
黒々でまん丸でいかついイメージのハチであるが
オスには針すらもない。メスは産卵用の針を持つ
のだが、子供を産んだ巣(竹)に近付いて何かを
しない限りにおいて刺すことはない温厚なハチ。
だから、花に来たとて怖がる事は一切不要であり
彼らは一夫一婦制、仲良くパートナーと寄り添う
穏やかなハチである。クマバチは学名でもある。


クマンバチ、この言葉は、『恐ろしいハチ』から
生み出された言葉であって、一般的にあの凶暴な
スズメバチを指した俗称を表している。それゆえ
正式名称でも、学名でもこの名称はない。彼等は
基い、彼女達は他の虫を殺戮して、それを巣の中
の妹達に与える、攻撃型女系集団昆虫である。


ここで大事なのは、クマバチ、クマンバチ、とは
全く別の蜂を呼ぶ言葉だという事を覚えておこう。



これだけで、花を見ている時にこの真っ黒な可愛い
蜂の登場にビクビクする事はなくなるだろう。


虫はその生態や正体を知る事で怖がる事はない。
むしろ、これらの虫を同じ地球に住んでいて受粉
を助ける大切な虫だというのを知り、観察しよう。


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