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露草


露草 (ツユクサ)


ツユクサ科、ツユクサ属の一年生植物。


朝に開いた花が昼には萎んでしまうその様を
儚い朝露に擬えその名がついたとされる。


洋名も、その日の内に花が終わる事を名称に
しており、デイフラワーと呼ばれている。


日本を始め、東アジアを原産とするこの植物
は、古くは万葉集の中にも登場するものだが
この時には露草 (ツユクサ)の表現ではなく
月草(ツキクサ)の名称となっている。


花の上部に聳える二枚の鮮かな青色が夜空を
その下に在る雄蕊が月に見立てるのも趣きが
在るが、実際にはこの青い色が染料としても
利用されており、色が付きやすい事から付草
(ツキクサ)と呼ばれていたのがその始まり。


他には蛍草(ホタルグサ)の名前も、月草と
同様に良い名前である。


中国の名称では、鴨跖草 (オウセキソウ)の
漢字表現をしており、花の形を鴨の足形へと
例えた名前でありこれはこれで面白い。


ツユクサのこの花の構造は、大変に興味深い
ものである。


上部の大きな青色の二枚は花弁となっており
花の下の部分へと迫り出した白いものは萼片
花の手前に並ぶ短い三つのものは雄蕊であり
さらに少し突き出した一つの黄色いのも雄蕊
前方へと大きく伸びた三本は真ん中が雌蕊で
それを挟む様にして長い雄蕊が二本伸びてて
花粉を持つのはこの雌蕊に付きそうこの二本
だけである。後の雄蕊は全てが飾りとしての
ものでこれもまた面白い。



和名 露草 (ツユクサ)
   月草 (ツキクサ)
   付草 (ツキクサ)
   蛍草 (ホタルグサ)
   青花 (アオバナ)
   鴨跖草 (オウセキソウ)
   鴨跖 (オウセキ)
洋名 デイフラワー (DAYFLOWER)
   アジアチック デイフラワー    
   (ASIATIC DAYFLOWER)
   ブルー デイフラワー
   (BLUE DAYFLOWER)
学名 コメリナ コムニス
   (COMMELINA COMMUNIS)
分類 ツユクサ目、ツユクサ科、ツユクサ属
種類 一年生植物
草丈 30〜50cm
開花 夏〜秋
花色 青
花寸 15〜25mm
原産 日本、東アジア
言葉 なつかしい関係
   密かな恋
   敬われない恋
   恋の心変わり
   尊敬
   小夜曲 (セレナーデ)
撮影 兵庫県香住
   奈良県天理市



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