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雌日芝


雌日芝 (メヒシバ)


イネ科、メヒシバ属の一年生の植物となる。

誰もがこの植物を見た事はあるあると言うが
いざその名称は何かと尋ねるたとて殆どの人
がその名称を答えられずに頭を傾げる植物が
これである。


この植物は、ヨーロッパが原産とされており
日本で稲作栽培が始まった際に、紛れ込んで
帰化したものとなる。つまり史前帰化植物と
なっている。


この植物の特徴は、一株からは一本の花茎が
シュッと伸びて、その先端から伸びた花穂が
等間隔に対角状に伸びる。わかりやすく言う
とドラえもんのタケコプターみたいに花穂が
線状につくものである。


雌日芝(メヒシバ)と云う名称の由来には、
対する雄日芝(オヒシバ)なる植物があるが
花穂の見た目がギザギザし野生っぽい外観で
あるのに対し、メヒシバはなだらかでシュッ
としているスリムさと美観がある。この為に
メヒシバとなった。


どちらも、名称の真ん中に『日』があるのが
この植物の特性を表していて、真夏の晴天下
の陽光に晒されてへこたれるどころか、逆に
力強く育つのである。そしてこんなに固い土
には何も生えないだろうの予測をいとも簡単
に裏切る勢力の強さである。


公園でも、河川敷でも、運動場グランドでも
水気がない乾燥にも滅法強く、太陽光からの
ジリジリの下で元気いっぱいに育つのである。


また、種子の発芽時期が一定ではない事から
駆除した先から発芽率の良い種から芽を出し
あっという間に大地を制圧する能力を持つ。


夏の暑さで他の植物がへこたれる時期にこそ
この植物は逆に元気にグングンと育つ。


農作物にとっての厄介なこの植物は、強害草
や強雑草の分類に数えられる。


『雑草』という言葉は私は好きではないとの
話を以前の記事にも書いたが、この『雑草』
の言葉を言ってもいい人種がいる。農業等に
従事をされている農家、園芸家などのプロの
仕事をされておられる方に許される言葉だと
私は思っている。







和名 雌日芝 (メヒシバ)
洋名 クラブグラス
   (CRABGRASS)
学名 デイジタリア キリアリス
   (DIGITARIA CILIARIS)
分類 イネ目、イネ科、メヒシバ属
種類 一年生、二年生植物
草丈 60cm
開花 夏〜秋
花色 緑
原産 日本、
言葉 情緒不安定
   侵略者
撮影 兵庫県美浜郡




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