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二人静


和名 二人静 (フタリシズカ)


センリョウ目、センリョウ科、チャラン属

源義経(ミナモトノヨシツネ)の妾であった
悲劇のヒロインの静御前 (シズカゴゼン)
に纏わる花、二人静(フタリシズカ)。


妾という立場の女性として最後には消息不明
という悲しい結末で幕を閉じた彼女。


この花は、能の謡曲『二人静』の中で静御前
の霊とその霊に取り憑かれた菜摘女(ナツメ)が
二人して踊りを舞う姿に、この花を見立て
名付けられたと言われるもの。


憑依された菜摘女、実体のない幽霊の静御前
その二人が舞うという幻想的で悲しい場面を
再現している花である。


緑の葉を舞の舞台として、とても風情のある
植物、二人静。糸状花の一人静とは、近縁の
植物であり乍らこちらは米粒状の花を咲かせ
どちらも清楚で美しい花を咲かせる。


二人静の名称の由来は、菜摘女と静御前との
二人の舞を表すものとして二つの軸花が並ぶ
のが普通であり、そこが名称の語源だが何故
だか、北山緑化植物園の中の二人静は群生を
しているものを撮影するも一軸姿のものしか
見当たらなかった。


これでは一人静であるなと侘しい気持ちだけ
残ったものである。



和名 二人静 (フタリシズカ)
学名 クロランサス セラタス
   (CHLORANTHUS SERRATUS)
分類 センリョウ目、センリョウ科、
   チャラン属
種類 多年生草本
草丈 30cm
開花 春〜夏
花色 白
原産 日本
言葉 いつまでも一緒に
   静御前の面影
撮影 北山緑化植物園


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#フタリシズカ
#クロランサスセラタス
#CHLORANTHUSSERRATUS

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過去の記事の一人静を、載せておこう。
その花姿の対比を残すために。

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