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DAY17#34/ハイタッチ

政治、宗教、イデオロギーの話はインターネット上ではするべからず。と、教わってきた。WEB制作会社で働きはじめたばかりの頃、それはもうスマホが出る前の時代の話。
Facebookが日本で流行り出した頃、あらゆる企業が自社でFacebookアカウントを立ち上げて広報活動をやりはじめた時期があった。その頃、私はいわゆる「掲示板」や「コミュニティサイト」の管理運営、書き込み監視、などを請け負う会社で働いていたので、その流れで企業のFacebookアカウントの運用方法を企業の担当者にレクチャーし、運用ガイドラインを定め、あれはやっちゃダメだとか、これは控えたほうが無難だとか、こういう事を投稿するといいねがされやすいとか、まあ、そういう仕事をやってた。
たくさんの企業から相談を受けたし、大手メーカーのガイドラインも作った事がある。当時は3.11東日本大震災&原発事故があったので、食品メーカーは放射能の事でかなり神経質になっていた。特に乳製品とかね。

振り返ってみると、TwitterやFacebookが日本で一気に広がったのは、この3.11のタイミングだった。災害時になかなから繋がらない電話の代替えとしてSNSが一般化した。日本中の人や企業がインターネット上にアカウントを作った時期だ。みんながネット上に現れた。

そういう時期だったので、SNS上でのトラブルをみんな怖がっていた。特に企業内のSNS担当者さんたちは大変だったと思う。

SNS運用ガイドラインはすごくニーズがあった。めっちゃ売れたし、セミナーとか、コンサルみたいな依頼もかなりあった。稼げる仕事だった。

当時の世の中のSNS運用ガイドラインには、必ず書いてある一説がある。

政治・宗教・イデオロギーの話はインターネット上ではするべからず。

私もいまだにそうしているし、当時のクライアント企業にもそのようにアドバイスしてきた。なぜなら「危なそうだから」だ。

あれから10年以上経って今はどうだろう。
「危ないから触るな」といわれるものって、取り扱い方を知らないから怖がられるというケースが多い。
触らぬ神に祟りなし。
ハイタッチなんてダメダメ。

神がいっぱいいる国もあるし、神を認めない国もある。一つの神を奪い合っている国もある。

もしも本当に多様性を尊重できる世の中なったら、政治、宗教、イデオロギーの話がタブーだなんてことは無くなるのかもしれないね。
タブーじゃなくなることが良いことなのどうかも、まだわかんないけども。

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