「麗しき島々」3.千鳥浜(ちぢゅりゃはま)

奄美大島・加計呂麻島の花冨集落の八月踊り唄です。奄美の民謡には三味線で唄う「シマ唄」とチヂンという太鼓で唄い踊る「八月踊り」というジャンルがあり、この曲は「八月踊り唄」のひとつです。
この曲は何年も前から弦アレンジで演奏していて(出産前からなので、もうかれこれ7年くらい…!江草啓太さんによるアレンジです)ようやく形にする事ができました。
今回ようやくレコーディングに取り組むことができました。ちなみにヴァイオリンの吉田さんは奄美出身の先生に師事していたと聞き、ご縁を感じました。

加計呂麻島の千鳥浜は2種類ありまして、こちらはあまり知られていない方(朝崎先生のCDなどに収録されている「千鳥浜」とは別の、朝崎先生が会主を務める八月踊りの会である「十五夜会」の方で盛んに踊られる曲目のうちの一つ)になります。
「高いところから(遠く離れた)親の集落を見ると、涙を誘って見られない」「私はこの集落に親親戚はいないけれど、私の大切な人が親親戚のようなものだ」など、胸を打つ言葉が並びます。


千鳥浜(ちぢゅりゃはま)
奄美大島・加計呂麻島花冨の八月踊り唄

千鳥浜千鳥ハレ 何(ぬ)が汝(うら)や鳴きゅり
母(あんま)面影(うもかげ)ぬハレ 立ちどぅまた鳴きゅうり

面影ぬ立てぃばハレ 泣き迄(がでぃ)やすぃるな
泣ちゅてぃ思(うめぇ)出(じゃ)すぃばハレ勝てぃまた立ちゅり

吾ぬや此ぬシマにハレ 親(うや)親戚(はろじ) 居らぬ
吾ぬ愛しゃしゅん人(ちゅ)どぅハレ親親戚なりゅり

高さハナ 登ぼてぃハレ 親ぬシマ見りゅり
涙(なだ)ぬうさわれてぃハレ見りやまたならぬ

今日(きゅう)や此処(くま)寄りゃてぃハレ色々ぬ遊び
明日(あちゃ)やシマ戻(もどぅ)てぃハレい沙汰またばかり

江草啓太:arrangement,piano
吉田篤貴:violin
菅野 太雅:cello

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