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【社会人留学】詳細!!6000字!!アメリカ語学留学体験談【サンディエゴ/8週間】

前回のnoteではリハビリとして6週間通ったフィリピンの語学学校について書き連ねましたが、今回はアメリカの語学学校編です。

私はUCSDエクステンションのビジネス修了証コースに9ヶ月通うのが今回の留学のメインだったのですが、「語学力以外は合格」と言う条件付き合格を貰っており、また色々あってIELTSなどのスコアに到達したとしても「アカデミック力」を証明するために結局ビジネスコースの前に8週間語学学校に通ってB以上の成績を取ることが条件だと判明したため、その条件を満たすために通いました。そのため、他のサンディエゴの語学学校との比較などはしていないのですが、参考まで、学校の概要や通った感想についてご紹介したいと思います。

1、学校について

プログラムについて

ESLやビジネス英語、試験対策コースなどがあり、私はESLの週20時間のコースに8週間通いました。ESLコースは王道の英会話コースで、事前にオンラインでクラス分けのテスト(Reading,Listening,Writing)があり、テスト結果に基づいて1~8の8段階にレベルが分けられます。ざっくり、1~3が初級、4~5が中級、6~8が上級で、毎日午前にある基本のクラスは各レベルごとに分けられますが、午後にある選択クラスはレベルがMIXされ、初級・中級・上級で選べるクラスも異なっていたようです。語学学校あるあるですが、上のレベルに行けば行くほど日本人比率が減る傾向があります。私はレベル6(Pre-advance)に振り分けられました。

私の振り分けられたレベル6では、基本的な文法や語彙力はあり、リスニングもそれなりにできる前提で、将来大学などアカデミックシーンで英語を使えるようになるよう、4技能の運用レベルを英会話を中心にもう一段上げることがゴールに置かれていました。
スケジュールとしては、月・水・金の午前が4技能を鍛えるクラス、火・木の午前がリスニングや流暢性といった会話に特化したクラス、月・水が選択科目で私はボランティアのクラスを選択しました。基本的に朝の8:30に始まって休憩を挟みながら昼前にはクラスが終わるので、宿題は出るものの午後がまるっとフリーの日も多く、ぶっちゃけ想像以上に暇でした。w

エクステンションの校舎(メインキャンパスとの差、、あと寒い。笑)

各クラス紹介(月・水・金の4技能クラス)

このクラスでは、ナショナルジオグラフィックの教科書(1冊1万とかして高い・・・涙)をメインに用いて、いわゆる教養テーマ(恐れとは?、人工肉のメリデメ、レピュテーションの重要性etc )をトピックに、2週間で1単元が進んでいくスケジュールでした。
毎回の授業の流れとしては、大体最初にアイスブレイクがあって週末何してたか?等をペアを組んで会話した後にクラス全体に相手の内容を共有→新しい単語や表現を全体で学習→教科書のテーマに関する質問をまたペアで議論して発表→休憩→TED TALKを視聴して教科書の質問に答える→時間余ったら先生が用意したテーマについてペアで会話して発表、、といった流れが多かったです。それに加えて、2週間に1回くらいのプレゼン発表とWritingの宿題がありました。プレゼンは教科書から出題されるため、テーマもPPTの内容もかなり具体的に指定される形です。個人プレゼンが3回、ペアでのプレゼンが1回という内訳でした。

クラスメイトの内訳について、私の入学したタイミングでは、中東と日韓が大半で、半分中東・もう半分が日韓の計15人くらい、年齢層としては20歳前後の大学生がメインで、社会人は私と、あと2人中年のおじさまのみでした。モチベーションについてはぶっちゃけかなり低く、欠席や授業に1時間遅れてくるのは当たり前、人の話は聞かない、ペアワークの時も途中抜けしたり寝てて成立しないこともあるといった具合で、基本的には英語を学びにきてるというよりは遊びにきてる=週末の旅行や深夜のパーティがメイン、という学生が正直多かったです。そんな感じなので、朝8:30に必ずいるのは社会人の3人のみ・・・w  そして基本的に中東は中東で、日韓は日韓で固まっていて休憩時間などは母国語を使う人も多かったので、先生がなんとか別の国の人とペアになるように毎回指定していました。また、これはお互い様ではあるのですが、良くも悪くも同じレベルでペアになっての会話がメインになるため、お互いのまだまだカタコトな英語を聴き取るのが結構大変で、地味にストレスが溜まりました。
先生は日本で英語の先生をしていた経験もありこの道20数年のベテランの方だったため、かなり日本人の英語にも慣れていて、良くも悪くも意図を汲み取ってくれました。授業そのものは教科書の流れに沿って淡々と進む形でしたが、ちょこちょこ挟む先生の色んな国でのエピソードが授業本体より面白かったなと思います。w ただ、如何せん、生徒が10数名もいるため、1つ1つのトピックについて発表するだけでもかなり時間がかかり、特に私はフィリピンでマンツーマンや少人数クラスを経験した後だったので、結構もどかしかったです。

各クラス紹介(火・木の会話クラス)

このクラスも、基本的には4技能のクラスと近い形で、似たようなナショナルジオグラフィックの教科書を利用し、クラスメイトも4技能のクラスと基本同じでそこから中東勢が抜けた日韓10人程度のクラスでした。
授業の流れも基本的に似ていて、ペアワークメインで新しい単語や表現の確認・トピックについての議論と全体シェア、動画を視聴してまた議論、加えてちょこちょこチームに分かれてゲームやワークを行うような流れでした。それに加えて2週間に1回のWritingの課題・単元テスト・プレゼンがありました。中東の生徒がいないこともあってか、かなり発言が少なく、先生もいつもちょっと困りながらなんとか盛り上げようとしている様子でした。
先生については、アメリカ人のベテランの先生で、教える仕事に情熱を持っているのが感じられて、アメリカの文化や自身の経験を交えながら進めてくれていていつも元気でエネルギーに溢れいて、Writingへのフィードバックも丁寧で、個人的には好きでした。

各クラス紹介(選択授業のボランティアクラス)

結論から言うと、このクラスが一番のお気に入りで、楽しかった上に学びも多く充実していたなと思います。
概要としては、サンディエゴの地元ボランティアコミュニティに各自飛び込んで、授業に出席する代わりに計15時間のボランティアを行うというものです。流れとしては、毎週月曜にクラスでの授業があり、先生がボランティア案件を紹介してくれたり、各自行ったボランティア活動のシェア、ボランティアを行う上で大切な心構えのワークショップ(リーダーシップとは何か?等)を行い、それ以外の時間で各自ボランティアを行い、振り返りを週末に提出する、という流れです。
それ以外にも期末には生徒たちでサンディエゴのボランティアニーズを考えて実際にボランティアを企画するとプロジェクトもありました。私たちは冬だったのでホームレスの方達が暖を取れるよう、ブランケットや靴下などの防寒グッズやそれを買う資金を生徒や先生から募り、ホームレスの方達に届けるというプロジェクトを企画して行いました。

私は元々アメリカのボランティア文化に興味があったことと、地元コミュニティに入り込んでネイティブスピーカーの英語に沢山触れ、実践的な語学力を身につけたいと思っていたので、かなり積極的にいろんなコミュニティに参加し、結果としてはminの15時間を大きく上回る25時間、7コミュニティのボランティアに参加しました。
クラスメイトと一緒に参加したものもありましたが、中には1人で飛び込んだものもあったため、いつも行く前には緊張で吐きそうになり、自分で話しかけないことには何も始まらないので参加者にどきどきしながら「何かできることはないか?」と話しかけ、また、地元の人たちは容赦なく話しかけてくるので頑張って聞き取って受け応える・・・と、中々にメンタルが鍛えられる、これぞ留学ならではな良い経験ができたなと思います。

先生はとてもエネルギッシュで明るい、魅力的な先生で、クラスメイトもあえて他の選択授業がある中でボランティアを選んでいるだけあってモチベーションが高く英語のレベルも高かったので、スタンス面でも英語面でもとてもいい刺激になりました。運転のできるクラスメイトに運転してもらってボランティア先までの行き帰りに人生について深い話をしたり、活動中もチームワークが求められることも多いので、他のクラスよりも仲が深まりやすいのもこのクラスのいいところだったかなと思います。
先生とクラスメイトと心構えやリーダーシップについて学んで、チームビルディングをして、現場で実際の経験を積んで、振り返る・・・という一連の流れは学生時代のインターンを思い出すものがあり、他のクラスもこうだったらいいのに!と思うくらい、個人的にはとてもおすすめでこういった活動が留学の醍醐味だなぁと改めて感じました。

2、生活について

上述した通り、授業は月曜を除いて昼前に終わり、ちょうどこの語学学校に通っていた10〜12月は円安も最高潮で150円近くになっていたためお金の余裕も無く、基本的には授業後は家に直帰して昼ごはんを作り、午後は宿題をやるかボランティアに出掛け、また夜ごはんを作り、ホストファミリーと団欒して、朝が早いので(6~7時起き)22時くらいには寝るという小学校低学年wのような生活を送っていました。渡米当初は時差ぼけであったり朝型の生活や大人数授業、強い日差しに身体が慣れておらず、午前の授業だけで結構疲労感がありましたが、1ヶ月もすると慣れてきて、積極的にボランティアであったり言語交換のミートアップ、大学の国際交流サークルに顔を出してみるなど課外活動に参加してみたりしてました。週末は唯一の同世代の友達とサンディエゴ市内の観光地やビーチ・ハイキングに出掛けたりして過ごしました。

ポテトチップロックを見にハイキング
Old Townは死者の日前後がおすすめ

また私はホストファミリーを選択したので、毎晩テレビを観ながら今日あったことやアメリカの文化について話したり、サンクスギビングやクリスマスを一緒にお祝いしたり、帰省しにきたお孫さんたちと一緒に遊んだりとリアルなアメリカの生活を深いところまで経験できて、また困った時も色々アドバイスをもらったりホストマザーに人生相談をしたりと、本当に素晴らしいありがたい環境で生活できていて、よく当たり外れがあると言いますが私はホストファミリーを選んで良かったなと思います。家によって差があると思いますが、私の家の場合は特に生活ルールもなく、個室で専用のバスルームもあり、洗濯や自炊も自由だったので、特に困ったことは無かったです。

特にUCSDは大学提携のアパートメントがあり、そこに語学学校の留学生の8〜9割が住んでいて、ルームメイトも日本人・・・ということもあるので、特に本科生ではなく語学学校の生徒たちは気付いたら授業以外日本語を使っていた、、とか現地のアメリカ人と全く話す機会無く留学生活が終わって後悔している、、という話もよく聞くので、目的にもよりますが、アメリカの文化や生活に触れたいのであれば一定期間であってもホストファミリーを選択するか、ミートアップやボランティアなど積極的に大学の外へ飛び出していくことをおすすめします。

ボランティア先でのサンクスギビングディナー
ホストファミリーとのサンクスギビングディナー

3、通ってみての感想

総論としては、なんとも言い難い・・・というのが正直なところです。
授業本体でいうと、ナチュラルスピードのアメリカ英語に耳を慣らしたり、特定のトピックについてディスカッションする、パワポで人前でプレゼンをするといった経験を積むという意味では、いきなりビジネスコースで英語で授業を受ける前の慣らし期間として良かったなというのと、上述の通りボランティアのクラスは充実していて本当に満足度が高いのですが、やはり生徒たちのモチベの低さと人数の多さ、そして何よりも日本人の多さという点を踏まえると、土地代や物価、フィリピンとの比較を差し引いても、授業料や教科書が高い割にコスパは正直悪かったなというのが本音です。。

ただ、個人的にネイティブ圏への留学費用は授業本体以上にそれ以外の時間に生の英語や文化に触れて現地で生活することも含まれていると思っており、またこの期間をアメリカ生活に慣れるための期間とも思っていたので、バスの運転手やスタバの店員といったちょっとしたところや現地コミュニティ、ホストファミリー、デートなどを通じて、生活しているだけで生の英語に触れたり生活文化への理解を深められたり、交通機関の不便さや諸々の手続きなどの現地スタイルを理解した上で自分の生活リズムを作ることができたのは良かったなと思ってます。

また、ある程度覚悟はしていたものの、想像以上に難しかったのが友達作りです。語学学校が日韓×大学生だらけで留学に来ている目的も違かったので中々ノリがあわず特に日本人同士はお互いになんとなく気を遣うというのもあり特に仲良くならなかったのに加え、一度大学の国際交流パーティに参加してみたもののこれもノリが若く、また日本にいた頃から広く浅くよりも深く狭く仲良くなるタイプだったので、正直通い続けようという気にはなりませんでした。参加したものの中では、言語交換のミートアップが同世代の参加者も多く、比較的落ち着いて話せるので仲良くなりやすかったです。ボランティアもその場では意気投合したりするもののそこから遊ぶ程にはならず、やはり特定のコミュニティに常連参加するのが現地の友達を作る近道なのかなぁと未だに模索している今日この頃です。
ただ、語学学校の仲間とも最終的にはマイノリティである社会人同士で仲良くなり、冬休みにはアリゾナへドライブ旅に出掛け、片道8時間の道中ずっと英語で雑談したり、景色に一緒に感動したり、この語学学校の期間のハイライトとなる思い出深い旅行となりました。

セドナでの朝焼け。神々しくてエネルギーを感じる。

まとめると、授業料や生活費がめちゃくちゃ高く生徒の人数も多いのでコスパ観点ではおすすめと言い難いものの、現地の生活を体験したり現地コミュニティに参加したりと、本人次第で日本では中々得ることが難しい生きた英語やアメリカ文化を経験することができるかなと思います。結局は本人次第ですね!w 今回は以上です。


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