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【認識の違い 】ルネサンス高等学校 西添 氏 に インタビュー(後半)

『 去年 STAGE 0 とかの esports選手権 を 見てても、すごい若い子たちがやってるシーン って よくて。甲子園、野球 と 一緒で。
誰かわからないけど、取り敢えず 頑張れ みたいな。』

皆様 おはちゃです。長月でございます。
今回 の e-話 では ルネサンス高等学校 esportsコース の 創設者、そして 〈 CYCLOPS athlete gaming 〉PR担当を 務める 西添 和寿さん に インタビューさせて頂きました。

この記事は 後半 となりますので、前半 《 チームゲームの面白さ》を 先に 一読頂けると幸いです。

後半では、〈 ③ 将来 どんなふうに 育って欲しいか〉を お答え頂きました。
とても濃く、楽しく、そして 勉強になる1時間となりました。

インタビュアー : 上月さくら、長月

・西添 和寿
https://twitter.com/zoemon_jp
・ルネサンス高校eスポーツコース設計・運営
https://www.r-ac.jp/
・CYCLOPS athlete gaming PR(ブロードメディアeスポーツ株式会社)
https://www.broadmediaesports.co.jp/
・CYCLOPS athlete gaming
https://twitter.com/CYCLOPS_OSAKA


③ 将来 どんなふうに 育ってほしか。


上月 : 今後 esports業界に将来どのように育っていって欲しいか っていう点なんですけど。高校生 や 若い人達でも いいですし、業界全体 とかでも いいですし、どんなふうに なってほしいかなっていう。

そうですね。
ひとつめは、やっぱり親御さんの意識が変わって欲しいかなっ思います。
ゲーム=悪いもの。香川の条例 にもあったりしたんですけど、ゲーム やってたら 怒られるじゃないですか、私も小さい頃 怒られました。

この辺りは 変わって欲しいです。
変わるのに 必要なのは、子どもが 自分で大会に 出てみるのもありかなって。そしたら 親が 応援し始めるんですね。
子どもが 参加できる大会が もっと多くなり大きくなれば、そういうのに 子どもたちが 出れるようになって、親も 応援する流れ がでるはずです。

上月 : 親も 見てこう、意識とか 理解が 深まったら もうちょっと緩くは。
私も ほんとに パソコン 取り上げられたりされてたので(笑)
vc (ボイスチャット) を 繋いでいると、「うるさい」って、そう 言うんですよね。
そこが まぁ 一緒に住んでいるから しょうがないんですけど...。

まぁ 確かに。
長月さん も 制限されたりしない...?

長月 : しましたね...(笑)
あの、小さい頃 は FPS とかは やらず、ポケモン とか やってたんですけど、それもやっぱり のめり込んで、ずっと 何時間も やり続けていたら DS 没収されたり...(笑)

やっぱりそうですよね(笑)

長月 : ゲームの時間が もし 短くなったとしても、その時間に 集中して 出来たらなと。

それって すごく大事だなと。
なんか ずるずる ゲーム やってても 上手くならないので。

上月 : 時間だけ長くても、どれだけ 真面目に好きにやってる時間 があるか。

なので、1試合 1試合 やった後に、振り返りやると いいですね。
「なんで 勝ったのか」「なんで 負けたのか 」を 考えて。
紙に 書くのもいいですね。
結構 考えたことって すぐ人間って 忘れちゃうので、それをちゃんと アウトプットして紙に書く とか、あとは、他の人に情報を共有する っていうのもありですし。何らかの形で 出していくのが大事ですね。


《 どのように 育っていって欲しいか。 》

ゲーム業界が変わって欲しいっていうのがあって。
今、esportsゲームってゲームの延長線 でesportsになったのも多いです。
その中でも PUBGってすごくできていて、 大会を自分で開ける環境がついていて  オブサーバー機能とかもあって、そういう機能 って 今のesportsになっているゲームには入っていないのが多いです。

色んなゲームに こういう機能が 入っていったら、色んな大会が 開かれたりとか、逆にesportsの部活動やっているところとかが、練習試合として、そういう機能を使えたりすると大きく変わってくるんじゃないかなと思ってます。


《 逆にどうなって欲しくないか。 》


長月 : ゲーム... esports という 言葉が 広まると ともに、それが 大人のものに なっていくという、純粋に 楽しんでできるゲーム のはずが esports という言葉、スポーツ化していくことは、良い事だと思いますが、そうなることによって " 純粋に ゲーム を しよう ” と なった時、「気軽に できなくなっていくのでは? 」と いうのがあって。

ガチ勢の中に エンジョイ勢が 混ざっちゃって、負けた時にガンガン 言われるのが 苦痛だ と思います。
大会出場って 結構ガチ勢が 多いですが、ガチ勢だけの大会にはなって欲しくなく、エンジョイ勢が楽しめるとかをしないと 結構盛り上がりに欠けてくるのかな と感じますね。

あと、イベントも みんなで 楽しめるようなesportsシーンとか、そういうのが どんどん増えると活性化 するのかなと。
ガチ勢が悪い とは 思わないんですけど、ガチ勢の方もこう、エンジョイ勢を 許せる心も 大事かなと思いますね。

上月 : 確かに。

ただ上手い人としないと 成長しないですよね(笑)
もし、負けた時は 何が悪かったのかを 優しく教えて欲しいということを 聞いてみるのも ありかなと思います。自分自身では、なんで負けたかっていうのを わからないじゃないですか。
ガチ勢の 上手い方も、元々、初心者から 成長してたり、昔は エンジョイ勢 だったりするので、上達するまでの間のことを 教えてあげるということ をしていかないといけないのかなと思います。

上月 : トラウマになりますよね(笑)
ビクビク してもう、怒られないように「あぁ、どうしよう」みたいなこと とか やっぱり 思うから、プレイに 悪影響 出るし。

そうなんですよね、勝率 とかも 下がるっていうのアメリカ とかで 研究されてるじゃないですか。League of Legends (以下 LoL)でも結構それでメンタルやられる人多いので、メンタル崩壊を起こさない程度に、助言とかして欲しいですね。
でも、ゲームやってると顔が見えない分、言葉が荒くなったり、その辺の教育方法があったらいいな と感じますね。

《 痛い言葉と優しい言葉 》

長月 : こういう時は 言葉に 気をつけましょう っていうのを 教わる場所 が あってもいいのかな と、ゲームに 限らず。
実際に使うっていうのも 学校 を出てから になってしまったりで、学校にいる間 使う機会 が 先生 と 話す という時でも タメ口 に なってる人も 多いですし。

そうやって育ってきている子が今の時代は多くなってくると思うので、その辺を身につけるのは今の時代難しいのかなって思ってます。

上月 : 大人と話すことが 一番 いいんですかね。
普通だったら、会社に入った時 とかに 正社員じゃなくとも、コンプライアンス研修 とかも あるじゃないですか。
なので、そこで こう学んだりしますけど。学生の内 だと ほんとに やる機会ないので...。

高校生のesportsを見ていると、暴言を全く吐かない子と暴言をすごい出る子が結構分かれるんですよね。この原因はまだ分からないんですけど。
ある時、大会のシーンとかでのために、できる限り暴言はやめて欲しいと思い、暴言を吐く場合は愛してる」や「好きだ」とか違う言葉に置き換えてねっていうのを伝えると、それを叫んでたんですよね、その子は(笑)
「好きだ」とか「愛してる」だとか。逆に聞いてる方は笑えました。

でも、暴言を吐く子は何らかの育ってきた環境とか、やっぱりあるのかなと感じます。
言葉が荒い人達は録画を見せて、「これがもし自分に浴びせられたら、どう思いますか?」とか、暴言を吐く配信者の映像を見せて「これ、どう思いますか?」みたいな形で、自分自身、意識していないところを客観視して見てもらわないと、直らないと思います。

暴言は大きな問題はずっと残ると思いますね。
結構プロ選手の中にも暴言を吐いて、プロの資格無くなったりとかプロチームから契約解除されたりとかするので、今、暴言に関してはesports業界シビアに見るところが多くて、プロチーム自体がスポンサーから支援をもらっていて、そのスポンサーに対して悪いイメージを持つ可能性があるので、スポンサー側でも暴言嫌うんです。

チームに入っている人達はチームから意識付けされるんですけど、、、
一般の方でも暴言については、LoLの世界では通報されてBANされるっていうのか、何ヶ月間プレイ禁止とか何週間プレイ禁止とかされるので、そういう形でゲームの方もしっかりと報告する機能など整備されれば、より暴言は減っていくかもしれないですね。

長月 : でも、『そのゲームしたいから やっている 』のは 変わらないはずなんですよね。

そうなんです。友達同士でワイワイ楽しくやるっていうのがベストではあるんですけど、上達を考え 上を目指そうとすると、そうはいかなかったりするんだと思います。


~編集後記~

僭越ながら 西添さんへのインタビューを 通して感じたこと を 書かせていただきます。

今回のインタビューで 感じたことは、教育者としてesports をみたような、これからのesports業界の活力となる 若い世代、学生や生徒 の方々への 思いが語られたインタビューだったと 思いました。

インタビューの最中、ルネサンス高等学校のお話もしてくださいました。
ルネサンス高等学校は東京には新宿、大阪には梅田にある芸能・アニメ・ゲーム業界を目指すことの出来る通信制の高等学校です。
東京と大阪だとesportsコースの方針は少し違うんだとか。
現在オンライン授業を行っているそうですが、discordでフォートナイトやLoLのチームを作ったりなど、積極的にみんなを巻き込んでいく形のようです。
パソコンを所有していない生徒もいるとのことで、差が出ないよう基礎講座などをしたり、探り探りだそうです。

ルネサンス高等学校のお話を聞いている際、1番驚いたことは去年(2019)に転校してきた方たちは、進学校が多かったということです。
ある方は、STAGE 0のLoL部門で負けたことが悔しくて転校してきたそう。
他の方もこの方のように「大会で負けたことが悔しかったから」や「憧れの選手のように。」と強い思いがあり、この学校へ集うのでしょう。

若い方々 が頑張っているのを見ると、応援したくなるのが人の性分で、

甲子園、野球 と 一緒で。誰かわからないけど、とりあえず 頑張れ!みたいな。

こんなふうに 子が大会へ、親が応援へ。
そうして この esportsの輪 が 少しずつ広がっていくと、そう 信じて 形は違いますが、これからも このインタビュー記事 を 書いていく所存でございます。

西添 和寿さん、ありがとうございました。

最後に、ルネサンス高等学校の生徒の方々、また 別の場所で プロへの道を掴もうと 必死に走り続けている方たち、esports業界への道を進もうとする方々の 今後の活躍を願いつつ、筆を収めようと思います。


最後まで お付き合いいただき ありがとうございました。

では また 別の記事で お会いしましょう。

長月

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・e話(@hanashi_e)
https://note.com/ehanashi
・上月さくら(@sakuLa_moon)
https://note.com/sakurasaku44
・長月 (@ug_ug_26)
https://note.com/09_27


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