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チームゲームの面白さ:ルネサンス高等学校西添氏にインタビュー(前半)

esportsに関わる業界の方達へ主に3つの質問を共通して伺い、esportsへの更なる理解を高める本企画。
皆様に以下の質問を投げかけています。

①なぜeスポーツ業界で活動しようか思ったのか
②観戦者として見た際のeスポーツの魅力
③esports業界に将来どのように育っていってほしいか

今回のe-話では、ルネサンス高等学校、また先日譲り受けを発表したブロードメディアeスポーツ株式会社にて、「CYCLOPS athlete gaming」 PR担当も務める西添和寿さんにインタビューさせていただきました。

1時間超のインタビュー時間の中、とても濃いお話が聞くことができました。

インタビュアー:上月さくら、長月

西添和寿
https://twitter.com/zoemon_jp
ルネサンス高校eスポーツコース設計・運営
https://www.r-ac.jp/
CYCLOPS athlete gaming PR(ブロードメディアeスポーツ株式会社)
https://www.broadmediaesports.co.jp/

①なぜeスポーツ業界で活動しようか思ったのか

ルネサンス大阪高校でeスポーツコースを作るという話が3年前に出た際に、
私がゲーム関係の学校を出ていたり、昔からゲームをやっているということでesportsって教育的に何が身につくのかだとか、ゲームが上手くなるだけでは弱いので、他にもこういうことが身に付きますといった内容を纏めて大阪に渡したんですよね。

そこから1年程は、特に関与はせずに見守っていました。
その後、東京でeスポーツコースを開設するにあたって、東京ではこうしたほうがいいなだったり、例えesportsで食べていけなくても役にたつようなカリキュラムを考えて、それを東京のeスポーツコースで実施しています。

-ゲームによって、将来役に立つ事を教えたい-

なんで積極的にeスポーツに関わろうかと思ったかなんですけど、
小学生くらいからずっとゲームをやっていたんですが、中学生になると周りとあまりゲームをしなくなっていました。

当時、大会やそもそもesportsという言葉すらなかったので
ファミ通という雑誌に、マリオカートタイムアタックの記録が載っていて。
私はそこで1位になろうと思ったんですよ。

毎週ファミ通を買って、載っている記録に勝とうとしていました。
ある時、とあるコースでは1位になりました。
ですが、記録提出するためのカートリッジが必要だったので、自分の中で1位だなぁと思って喜んでました(笑)
周りにやっている子がいなかったので、ファミ通が友達みたいな感覚でした。

1位の記録を出すためには、当時はインターネットもなかったので、自分で地図を見ながらこう攻めたらどうなるかとか、色々研究をしていました。
それが結構楽しかったんですね。
ゲームの戦略を考えたりするのって楽しいんですけど、それって案外他のことにも役立つんじゃないかと思っていたので、それを高校生達や若い人達に知ってほしいと思って、積極的に動き始めました。

-チームゲームの面白さ-

私が20歳くらいの時に、やっとインターネットでゲームができるようになったんですよね。
当時は、Age of Empiresをやっていて。
それがすごく当時としては画期的なゲームで、文明を1から築きあげていって、戦ったりするゲームなんですよ。

その時期に、台湾人に友達がいたので台湾に行く機会がありまして。
台湾のゲーミングカフェに行きました。
その時、日本人私含め3人(うち2人初心者)VS台湾人(経験者)で勝負したんですよ。
私は、他2人をキャリーしなくちゃいけなくて(笑)
1、2戦目まではボロ負け状態だったんですね。
ですが、3戦目にもなると初心者2人もある程度覚えてきたので、私が戦略を立てて勝負したら、今度は勝ったんですよ。
結構それが嬉しくて、尚且つ台湾人の子達とも仲良くなりました。
ゲームって皆が楽しめれば、国境関係なく、初心者の方でも楽しめるというのがあるなと。
その点が、チームゲームの面白さを感じましたね。

上月:ゲームをやっているとサッカーや野球と同じように団結や仲間を強く感じる時があって、それが更に面白いなと思いますね。

昔サッカーやっていたんですが、サッカーって意外と暇な時間が多いんですね。
フィールドが広いので逆サイドで試合が動いていたら、暇だなーって(笑)

でも、esportsってどのシーンでも自分が動かないといけない事が多くて。
1人1人の活躍が目に見えて分かって、サッカーの様に暇な時間が無いなって。

上月:確かに、常に色々考えて、ずっと頭使っている感じですよね。

そうなんですよね、なので頭使わないと勝てないというのはesportsの魅力なんじゃないかと思います。

長月:必ずではないですけど、全員にスポットライトがあたって、1人でもサボってしまったらすぐそれが結果に出てしまうのがesportsなのかなと思いますね。


②観戦者として見た際のeスポーツの魅力

他のスポーツと同じなのかなって思っていて、オリンピックとかって皆楽しんで見てますよね。
esportsもそれと全く同じで、なんの違いがあるかといえばただスポーツがゲームになっただけのイメージなので。
ただ、他の競技よりも大会を見て楽しむのがesportsで、舞台がすごく華やかで派手だったり、魅せ方がめちゃめちゃかっこよかったり、その点でesportsって凄いなと感じる方多いんじゃないかと思うんです。

上月:そうですね、選手の入場シーンだけでおおー!ってなりますもん(笑)

OPも光だったり、レーザーであったり…
LOLの開会式を見たりすると、凄いですよね。
PUBGの国際大会なんかも、見ててかっこいいな自分も出たいなって
やっぱり、わくわくしますよね。

上月:大きな大会はドーム等で行っていて、ドームが満杯になるのって純粋にすごいじゃないですか。
私はイベント会場でしか生で見たことがないんですが、やっぱりドームで見たら凄いんだろうなぁって。
演出の規模も違いますし。

私も海外の国際大会は配信でしか見たことが無くて、ですが国内の大会は結構生で見に行っていて。
それでもやっぱり、生で見ると凄い感動するというか、見なきゃ損だなという感じがするので、esportsまだ見たことない方は配信でもいいんですが、1度オフライン大会を見るとよりイメージが変わるのかなと。

結構esportsやってなくても、競技を見るだけでも楽しめるっていうのはゲームの良さだなって思います。

上月:esportsは、他のスポーツより視覚で楽しむっていうのが強いのかなと思いますね。

LOLやレインボーシックスシージなんかは、知らない人からしたら何やっているか分からないなってなると思うんです。
ですが、PUBGや格闘ゲームは試合が結構分かりやすいんですね。
そういうものから入って頂けたら、esportsって楽しめるんじゃないかと思います。

-選手視点で楽しめるのはesportsの面白さ-

esportsの大会って選手もそれぞれの個人配信していること多いんですね。
選手視点で試合が見れるので、それってすごい面白いなって。

長月:esportsだからこそできることですもんね。

そうなんですよ。

上月:VCも聞けますし!

はい、なので私はPUBGの大会だと、公式配信プラス選手各自の配信を並べて見ることが最近は多いですね。

長月:それいいですね!
公式配信だと、視点切り替えがあってずっとはその選手を見れないっていうのがありますね。

大会だとマップを見たりして戦略面は身につくんですが、個人の画面を追えないので、この時なんでこう動いたのかっていうのは地図上でしか見れないんですが、個人配信だとVCでここに敵がいるから、あっち周ろうとかそういうのが分かるので、個人的には両方見るっていう点も楽しめるなと思います。

上月:VCで何話してるかが、1番役に立つと思うんですよね。

役に立ちますね。
プロチームってすごい情報量多いんですね。
なのでその辺を聞いてもらうと、面白みが増しますね。

前半はここまでになります!
続きは後半にて!


編集後記 文:上月さくら

今回、誰かにインタビューするの自体が初めてで直前まですごく緊張していました。
ですが、母校ルネ高の先生で在学当時からお話させていただく機会も多く、esports関係のイベントにもご一緒させていただくこともあるので、インタビューが始まったら、終始和やかなムードで進行していきました。

何度もお会いしていますが、改めて聞いたことのないお話が聞けてとても参考になりました。

esportsってスポーツなのかと議論されることもありますが、今回お話をしていて思ったのは、人々が熱狂でき、体こそ動かさないものの、常に頭を使い、仲間を信じ勝利を目指すその姿はスポーツだなと感じました。

次回は、esports業界に将来どのように育っていってほしいかについて!
後半は長月さんが担当します。

西添和寿 @zoemon_jp
上月さくら @sakuLa_moon
長月 @ug_ug26
e-話 @hanashi_e

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