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カエルの一平くんとの思い出、そして学んだ大切なこと

noteを始めてから1週間。昨日はそれから初めてのホーム戦。
前回の記事を読んでいただいた、たくさんの方々が声をかけてくださいました。
共感いただいた同年代の方や、息子と同じハンディを持つお子さんを育てられた先輩パパさん。
ご家族の大切なお話と共に愛媛FCへの感謝の気持ちを僕へお伝えくださった方もいました。

プロサッカークラブをそのチームたらしめているのは、「人」だと思っています。
スタジアムでもエンブレムでもユニフォームでもなくて、監督が、選手が、そしてファン・サポーターが、1つのサッカーチームを愛媛FCという色に染めてくれている。


ただただ「サッカーに関わる仕事ができるなら場所はどこでも良い」と愛媛県に来た僕が、地元出身と間違われるくらい愛媛FC魂を持つことができたのも。
立派なスタジアムやオシャレなユニフォーム、あるいはサッカーのスタイルにほれ込んだのではなくて。
入社3日目に迎えた2013シーズン開幕戦、任されたメインスタンドで聴いた、大きな歌声で選手バスを迎える愛媛FCファン・サポーターの姿に心奪われたから。
愛媛FCファンのファンになったから、『サッカーに人生をかけたい』とクラブで働き始めた自分が、『愛媛FCに人生をかけたい』と8年半働き続けられています。

そしてそんなあたたかく熱い人たちだから、昨日のスタジアムでも力をもらいました。
選手たちだけじゃない、僕たちスタッフも応援してくれる。
サッカーって本当に素敵なスポーツだと、人生をかける価値があると、愛媛FCファン・サポーターの皆さまと共に戦い続けていきたいと、思いました。

そしてもう一人、いや、人ではないけれど、愛媛FCを愛媛FCたらしめてくれているカエルがいます。

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一平くん。
愛媛FC熱烈サポーターであり、バンド『ゴロゴロゴロンズ』のボーカルであり、フロッグ系YouTuberであり、僕に大切なことを教えてくれた先生でもあったりします。
Jリーグを好きな方は日本中みんなが知っているスーパーなカエルさん。
そのおもしろさしかない経歴や年齢や出身地は公式サイトやwikipediaに譲るとして、僕は彼からたくさんのことを学びました。

尊敬するところを挙げるとすれば、バイタリティ豊かなところ、ユーモアセンス抜群なところ、朝起きず寝坊するところ、お酒飲むと無茶ぶりが飛んでくるところ、遠征行くとき頑張って食べログ探して美味しそうなお店に行くのにいつも評価が辛いこと・・・ん?途中から愚痴になってる?

東でテレビ出演が決まれば試合終わりに新幹線に飛び乗ってこなし、西で災害が起きれば身を切ってすぐにチャリティ活動を開始し、地球の裏側でW杯が開催されればスタジアムに入れるかもわからないのに飛んでいき、そしてFIFA公式ページに載ったりする。(その時の紹介文は「A fan dressed as a frog」だった。え!?笑)

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イベントに出演し、

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しっかり担架で運ばれ(担架芸が十八番です)、

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頑張った相棒をそっとさりげなく労い(ポンポンしてくれます)、

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その1分後にはチアの練習に乱入する。

一平くんは熱烈サポーターでボーカリストでYouTuberですが、忍者でもヤードラット星人でもないので、影分身の術も瞬間移動もできません。(時々色は変わるけど)
オンリーワンで全てやりきるバイタリティ、本当にリスペクトしかありません。

一平くんとは特にアウェイ遠征において長い時間を共有させてもらいました。
株式会社愛媛FC 個人営業担当という、チケットもシーズンシートもファンクラブもグッズも個人向け商品を全てとにかく売ってこい担当だった時に、日本中で人気のある一平くんグッズを中心に商品を抱え敵地へも行商に行きました。

時に『愛媛FCグッズやなくて一平くんグッズショップやん』と言われることもありましたが、一平くんは愛媛FCとの取り組みでスターダムになり、そして愛媛FCをとても大切に想ってくれているから、僕は何の後ろめたさもなく胸を張って(そして声も張って)一平くんグッズを売りまくってました。

そして、実際に一平くんに会いに、あるいは一平くんグッズを買いに、たくさんの方が来てくれました。
あるスタジアムではグッズショップ前に一時間半待ちの大行列ができ、『愛媛FCがディズニーランドに…』がほんのちょっぴり実現なってたり。
暑い日も風の強い日も、一人一人と写真を撮り、サインを書き、イベントに出演する一平くんは、遠征に行くごとにファンを増やしていたように思います。

それは、愛媛FCの輪を大きくしてくれました。

一平くんに会いに、あるいは一平くんグッズを買いにいらっしゃった方々が、せっかくだからと愛媛FC側のゴールスタンドにご入場くださり、一平くんやサポーターの皆さまと一緒に愛媛FCを応援してくれました。
すると、その体験を楽しんでいただき、交流の中から新しい絆も生まれ、次に会う時は愛媛FCグッズも購入しオレンジを身につけてくださるように。

そのうちに『一度はニンジニアスタジアムへ行ってみなきゃ』とはるばる愛媛にもお越しくださり、なんとシーズンシートホルダーになってくださった方も!

子どものころからずっとサッカーをしていた僕が、それまで競技面の一方向からしか見えていなかった、プロサッカークラブの在り方。
一平くんという熱烈サポーターの存在がきっかけとなり、理由となり、愛媛FCが一人一人の人生に関わりを持っていく。

今、愛媛FCでは10月〜12月のホーム戦全てで『鬼滅の刃』コラボレーション企画を開催しています。
昨年はコロナ禍の折ではありましたが、ティモンディさんやガチャピンさんとのイベントをスタジアムで行いました。(ティモンディさんはリモート出演)

「愛媛FCのサッカーに不安があるからイベントで人を集める」という考えではなく、『スタジアムで愛媛FC選手たちのサッカーを見てもらえれば必ずハマってくれる人がいるから、来場のきっかけをたくさん仕掛ける』想いで取り組んでいます。

鬼滅の刃のイベントを目当てにスタジアムに来場された方が、選手たちの勇姿に、サポーターの応援に心を打たれ、愛媛FCファミリーに入ってくれる。
そしてその新しく加わった人たちが、また愛媛FCを愛媛FCたらしめて色合いを深めてくれる。
まだまだ発展途上のクラブですが、僕らフロントスタッフ一人一人もカエルの一平くんになれるように、力を尽くしていきたいと思います。

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次のホーム戦、11月7日FC町田ゼルビア戦では、『ガールズフェスタ』を開催します。
「ガールズフェスタやろう」×「愛媛プロレスさん呼べそう」=「ジャガー横田選手来場」となるクレイジーなクラブですが、僕らフロントスタッフも愛媛FCたらしめる人の一員とすれば、ぜひ愛媛FCらしい一日として多くの皆さまにお楽しみいただけましたら嬉しいです!

最後は試合告知になりましたが、今回一番言いたかったことは『一平くん大好きです』という気持ちでした。

長文ご覧くださり、ありがとうございました!

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