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絵本ってどうやったらつくれるの?

「自分の描いた絵をいろんな人に見てもらいたい」
「子どもの描いた絵を本にしてあげたい」
「自分たちの社会活動を絵本にして配りたい」
 
絵本が大好きな人なら、一度はそんなふうに考えたことがあるのではないでしょうか。
 でも、絵本づくりってなかなか難しそうですよね。
今回は、その方法についてご紹介してみたいと思います。
 
では、絵本をつくるためには、いったい何から始めればいいのでしょう?
 

1.理想の絵本のイメージを膨らませる

 
まずは、どんな絵本をつくりたいのか、ざっくりとイメージをしてみましょう。どんなジャンルでどんな人(ターゲット、対象年齢)に読んでもらいたいのか、どんなキャラクターが登場してどんなストーリーにするのか。

ストーリーは一般的に起承転結や序破急を意識して構成すると分かりやすいと思います。ワードやテキストエディタなどを使って下書きするのが便利ですが、もちろん手書きだって構いません。

自分のお気に入りの絵本を参考にすると、イメージが広がりやすいかもしれません。
  

2.絵コンテをつくる

 
次は、絵本の設計図ともいうべき絵コンテ(ラフ画)を作りましょう。
ここで全体のストーリーや、そのボリューム、イラストの方向性、本のサイズなどを決めていきます。

絵コンテができたら、一度身近な人に見てもらって意見や感想などを聞いてみましょう。自分が気づかなかったことや、発見があるかもしれません。
 

ラフ画とあらすじ


3.原画を描く


内容のイメージができたら、次は絵の準備です。
ラフ画→下書き→トレース→彩色といった手順で原画をおこしていくと良いでしょう。
色えんぴつやクレパス、水彩、アクリルなど絵本の世界観を表現しやすく描きやすい方法で構いません。
PCやタブレット、スマホを使って切り絵や写真を取り込んで加工したり、ペンタブでデジタルイラストを描いてみるのもおすすめです。
 
文章をつくるのは得意だけど、絵を描くのはちょっと苦手なんて方は、得意な人にお願いしたり、フリー素材をうまく組み合わせてデジタルデータを作ってみても良いかもしれません。
 

4.絵や文字を描く際の注意点

 
絵を描くときに特に気をつけてもらいたいのが「余白」です。
本の仕上がりサイズぴったりではなく、裁断するときのマージンとして天地左右5ミリ程度余分に色を乗せるようにしてください。
製本するときに、きれいな仕上がりになります。
 

赤色の手書き文字は原画と別に書いて後で合わせる


またタイトルや文章などに手書き文字を使う場合は、直接原画に書き込まず、原画と分けて描くようにしましょう。修正や差し替えがあっても簡単に描き直すことができます。
 

5.絵と文章を合わせる


文章と絵ができたら、それら組み合わせて本文を作成していきます。表紙や扉、奥付、見返しなども必要に応じて用意してください。
 
原画をスキャニングして、InDesignやillustratorなど専用のDTPソフトでレイアウトするのが便利ですが、WordやPowerPointなどを使ってもデータ作成は可能です。
PC操作が苦手な方は、編集プロダクションや私たちのような印刷会社に頼むか、フリーランスのDTPオペレーターなどに依頼して作ってもらう方法もあります。
絵の描き方やデータのつくり方などは、詳細に解説しているサイトも沢山あるので、色々参考にしてみてくださいね。
 
これで絵本の素材づくりは完了しました。あとは印刷して製本すれば完成です。
数冊だけなら、自分でプリントして手で製本してみても楽しそうですよね。
でも、しっかりと本にしたい方や、ある程度の数量が必要な方はやはり専門の印刷業者に依頼しましょう。
 
価格やサービス内容、本の体裁や、入稿方法など会社によって様々ですので、自分の希望にあった「絵本」がつくれるかしっかりチェックして、十分に納得したうえで依頼するようにしましょう。
 
私たちが運営している「えほんの駅」も、そんな印刷会社の一つです。
20冊の小ロットから高品質なハードカバーの絵本がリーズナブルにつくれます。
サービス内容はもちろん、本づくりについての、疑問や質問など、依頼の有無にかかわらずお気軽にご相談くださいね。
 
実際にどんな絵本が出来上がるかも紹介しているので、ぜひ一度覗いてみてください!
 

 
それではまた!