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「べき」にとらわれ過ぎないことと、想像力の重要さ②

前回

あらゆる「べき」にとらわれすぎない方が良い、ということを書いてみた。例えセオリーと呼ばれるものがあったとしても、鵜呑みにはせず、必ず一度、自分の頭で考えてみる。これから作ろうとしているプロダクトのコンセプトに、本当にその「べき」は合っているのか。面倒でも、毎回、判断すべきだと思ってる。

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さて今回は、その続きとして、「【2】想像力を持ち、常に子どもが使っていることをイメージすること」について、書いていきたいと思う。

なぜイメージすることが必要なのか。それは、イメージすることで、自然と子どもに寄り添った仕様になっていくと考えているからだ。

では、何をイメージすればいいのだろうか。具体的には、以下のような感じである。

・子どもは、こういう言葉を使うだろうか
・こんな操作や遊び方をするのではないか
・この方が見やすいのではないか
・これは読める or 読みやすいだろうか

このように、仕様を決めるとき、とにかくひとつひとつのことに想像を巡らす。子どもの立場になり、使っているところをイメージする。そうすることで、色々なことが判断できるようになる。

例えば、テキストを決めるとき、「子ども達はこの言葉を普段の生活の中で使っているだろうか」とイメージしてみれば、自ずと、使うべきテキスト(言葉)が決まってくる。

また、テキストを表示させる場合は、文字の大きさや間など、「これで読みやすいだろうか」とイメージするといい。当然、ここは子どもによって差が出る部分なので、個への対応という意味で、ある程度設定で変えられると親切だろう。

極論、誤解を恐れずに言うなら、想像力さえあれば、事前の専門知識は要らないとさえ思っている。(知っていればそれに越したことはないが、逆に、知識に企画が引っ張られてしまう場合もあるので・・)。

想像力さえあれば、子ども(ユーザー)に寄り添う仕様に、自然と近付いていく。ただ、この「想像する」は慣れないと少し難しいかもしれない。

もし上手く想像できないのであれば、親戚や知人を通すなどして、未就学児と直接触れ合うといい。その体験を通して、様々なことがインプットされ、自分の想像力の糧となる。

周りに子どもがいないのであれば、仕事として、保育園や幼稚園に協力を要請する方法もあるだろう。ある意味、キッズアプリを設計する上で致命的なのは、設計当事者が、未就学児との触れ合いが無いことかもしれない。

以上のようなことを意識し、気を付けていけば、ユーザーに寄り添ったプロダクトに仕上がると考えている。

もちろん、これはあくまで1つの手法に過ぎず、プロデューサーやプランナーの数だけ、やり方は存在すると思う。他人の意見を参考にして取捨選択をしつつ、試行錯誤を繰り返して、自分なりのスタイルを確立していくことが、大事だと思う。

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