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辛い時に救われる言葉に出逢える絵本 | 『まめざらちゃん』を紹介します。


あなたは辛いなあと感じる時ってないでしょうか?私は以前はしょっちゅう辛いなあと思っていました。色んなことを気にして心配してそこにじっとしてしまう、とそういう状態がよくありました。
今は大分、心のことを勉強して、自分の気持ちをどうしたら辛くもっていかないか、なったとしてもラクになる方法を自分なりに持っているので、そこまで辛くなることもなくなりました。でも、たまにまだ辛くなる時もあります。
そんな時、何気なく開いた本に書かれた言葉、ネットの言葉、そして実際に人からかけてもらった一言でラクになったこともあります。皆さんにもきっと、そういう経験があるでしょう。

ここでは絵本でもそういう言葉と出逢えることをお話したいと思います。


1・『まめざらちゃん』の中の救いの言葉

①『まめざらちゃん』という絵本


まめざらちゃん2


今回、ご紹介するのは『まめざらちゃん』というお話です。(文・あさのますみ 絵・よしむらめぐ 株式会社 白泉社  出版)


これは食器棚の中のお皿やお椀たちのお話です。お皿たちは自分たちに盛り付けられた料理を味わうことを楽しみにしていました。まめざらちゃんも自分の番がくるのを楽しみにしていました。ところが、番がきても醤油、ソース、たれなど調味料ばかりで、がっかりします。そんな時、「救いの言葉」に出逢うのです。

②辛い時、救われる言葉とは


絵本の中で、まめざらちゃんは他の人のようにごちそうが食べられないのかと未来に希望が持てなくなり、絶望的になります。


そこへ一番長生きして、ものしりの「おわんさま」が来て泣くのはやめなさいといいました。


そして

「ながい じんせい、なにが あるか わからない。
まあ、もうすこし まってみなさい」
*『まめざらちゃん』(文・あさのますみ 絵・よしむらめぐ 株式会社白泉社 出版)より引用

と言いました。

今はしんどいけど、この先ずっとしんどいとは決まっていない。そう絶望的になることなく、気長にこの先のんびりいきながらいいことを待ってみようよ

と言った内容でしょうか。
さすが、長生き、ものしりのおわんさまです。

もちろん、努力は必要だけど、それでも思い通りにいかない、上手くいかない時はちょっと気をラクにして待ってみようよ

私はこのような意味だと捉えました。

そしてこの言葉に出逢った時、心がほっとするような感じになりました。
まめざらちゃんは多分、年も幼い設定で、あまり経験がなく、今の辛いことでいっぱい、いっぱいになっている。だけど、長生きしているおわんさまは今までの経験で物事がいい方に変わることを知っている、クヨクヨするのは禁物、気を取り直して待つということが大切だよ、と言っています。

なかなかこの視点が私も持てず、何か上手くいかないことがあると、ずっとこのままだと思いがちなこともありました。
しかし、後から考えると、何かのきっかけで物事が好転していったこともありました。
その時に大切なのは、いつまでもクヨクヨせず、「ま、何とかなるか、いいこともきっとあるよ」という前向きな気持ちに切り替えることです。
言い換えると、その気持ちに切り替えたから物事も良い方へ行った気がします。
前向きな気持ちを持つ人にいいことが訪れるのです。

③まめざらちゃんにも「いいこと」が。


そして、ある日、まめざらちゃんにも「いいこと」が訪れました。

その「いいこと」とは何か?
それは・・この絵本をこれから読む方のお楽しみに取っておきましょう。

思いもかけない方法で幸せを掴んだまめざらちゃん。それは、まめざらちゃんだけでなく、周りの人みんなが幸せになり、笑顔になれる方法だったのです。
おわんさまの言葉が本当になりました。


2・希望の言葉の大切さ


この絵本が教えてくれることは「言葉の大切さ」です。
どんなに、今の状況が悪くても、辛くてもある一言で少しラクになることができる。
しかも、誰かに掛けてもらう温かい希望の言葉は何よりも元気がでるエネルギー。
私も誰かに希望の言葉をかけられるような人になりたい。「おわんさま」のように。それには、自分自身、どんなに辛い時でも希望を失わずに、明るい気持ちを持てるように心がけたいですね。

3・まとめ

『まめざらちゃん』の絵本、いかがでしたか?この絵本はストーリーも面白いんですが、温かい絵のタッチがとても良いのです。そして、なんといっても、お料理が美味しそう!ハンバーグ、ぎょうざ、シチュー、エビフライ・・また裏表紙には本文でも出てくるナポリタンのつくりかたまで乗っているところも楽しい。
この絵本を読んだら心も美味しい料理を食べたように満たされます。



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