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「教師のセックスビデオが保護者会で再生される地獄絵図」の記事がすさまじいPVを叩き出した件/ニュースPVプレイバック2022年4月4週

 ※映画.com本体のニュース記事における、PVランキングの振り返りです。編集部のスタッフ数人でチャットし、この1週間で得た“気づき”、オススメの新作情報、衝撃を受けた記事なども交えて、PVの傾向や推移を思い思いに話しています。

 今週は尾崎がのんびり振り返ります。 ↓書いた人


4月18~24日 順位まとめ 1~5位

1位

2位

3位

4位

5位


5位:「名探偵コナン 緋色の弾丸」金曜ロードショーで初放送! 「ハロウィンの花嫁」につながる特別編集版「本庁の刑事恋物語」と2週連続放送

 3月に掲載した記事が、22日の金曜ロードショー「名探偵コナン 緋色の弾丸」放送にあわせて検索流入を稼いだ。

 「コナン 映画 緋色の弾丸」などで検索すると1位表示されており、1カ月間、継続してPVを積み上げている。1本の記事で、記事数十本分の働きをしており非常にナイス。ニュースでもSEOを意識してプランニングすると、結果はかなり違うことがよくわかる。


4位:実写映画「鋼の錬金術師」完結編2部作、豪華キャスト発表 山田涼介続投、スカー役・新田真剣佑ら参戦

 こちらも3月に掲載した記事。「鋼の錬金術師 キャスト」などで検索すると1位表示されるため、継続してPVを積み重ねている。

 「鋼の錬金術師」の新情報が更新(4月は特別映像、予告、新映像の3本が出た)されるたび、ユーザーが「そういえばキャストって誰なんだっけ」となり検索行動が活発に。そのため、1位表示されている本記事に流入が発生する、という格好だ。

 記事内容をリライトし、構成の面でユーザビリティを高めてもいいかもしれない。


3位:46カ国以上で上映禁止となった禁断のホラー「セルビアン・フィルム」リマスター完全版7月22日公開

 2010年製作のホラー映画が、4Kリマスター完全版で公開されますよ、という記事。この映画はとにかくすごい、何もかも尖りまくっている。

スルディアン・スパソイエビッチ監督による本作は、「ソドムの市(1975)」、「ネクロマンティック」(87)、「八仙飯店之人肉饅頭」(93)、「屋敷女」(07)、「マーターズ」(08)、「ムカデ人間」(10)などを凌駕する、映画史上最も卑劣で残酷な描写の連続で悪名高い傑作であり、問題作として知られる。

https://eiga.com/news/20220421/16/

【あらすじ】
 引退した元ポルノスターのミロシュは、美しい妻と幼い息子の3人で平穏に暮らしていた。しかし、かつて共演した女優から海外向けの大作ポルノで高額のギャラが支払われるという仕事の誘いを受けたことで彼の人生は急転する。

 経済的に困窮していたミロシュは依頼を引き受けるが、撮影が始まるとそれはなんとブラックマーケット向けに実際の拷問と殺人を記録するというものだった。真実を知ったとき、すでにミロシュの逃げ場は絶たれ、さらに想像を絶する底なしの地獄を体験することになる。

https://eiga.com/news/20220421/16/

 ……ポスターには、「必ず自己責任でご覧ください」と注意書きがされている。恐ろしすぎる。

 見出しの具体性と誘引性(作品のインパクトの強さを損なわず、かつ“凄さ”がわかりやすく記述しており見事!)もあり、平均PVの約3倍ほどとなる高成果。SmartNewsで最も読まれたが、Twitterからの流入も結構あった。ネット民は強い刺激に飢えているのだ。


2位:「流浪の月」内田也哉子が放つ異色の存在感 李相日監督、息子役・松坂桃李との撮影を振り返る

 こちらは独占ネタ。文筆家の内田也哉子による「流浪の月」(広瀬すず&松坂桃李主演/5月13日公開)インタビューだ。

 独占ということもあり、当然競合もおらず、かつ興味を惹くネタであるため、平均の約5倍となる数字を叩き出した。SmartNews、Yahoo!ニュースでも驚くほどPVを稼いでおり、SNS上では内田也哉子の言葉の奥深さに心酔する声が多く上がっていた。

 素晴らしいネタを、うまく料理した編集・記者の手腕も見逃せないところ。インタビューとしての“発見”はもちろん、小説や詩のような面白さもある良記事だ。


1位:教師のセックスビデオが保護者会で再生される地獄絵図…「アンラッキー・セックスまたはイカれたポルノ 監督〈自己検閲〉版」本編映像

 こーれはもうちょっと、とんでもない見出しがきたな……。こんな見出しが書けちゃったら(褒めてる)、この記事の“優勝”は約束されているようなもんだ。

 「教師のセックスビデオが再生される」だけでもいいが、そこに「保護者会で」を加えることでさらに想像が広がる記述になっている。男性を中心にめちゃくちゃ読まれるだろうことは、掲載前から予想はついていた。

 しかし、まさかここまでの数字を叩き出すとは驚いた。平均の約47倍。現時点での2022年トップPV記事となる特大のホームランだ。

 ちなみにPV分析の結果、実は本編映像はPVがあまりとれないジャンルだとわかっている。YouTubeやSNSやテレビで映像を観ればいいので、ユーザーはわざわざ文字記事を読みに来ないからだ。これは映画.comだけでなく、他のWEB媒体も同じような傾向だと思う。

 なので本件は、ジャンルだけ見ると普通はスルー推奨のネタ。しかし、そこを映像の持つインパクトを適切に判断し、逃さず記事化した編集・記者の嗅覚はさすがの一言に尽きる。編集者の感性が、データを凌駕した事例である。

 あと、なぜか映画.com以外のメディアはほとんど掲載しなかったので、疑似独占ネタになったのも嬉しい誤算だった。

 なお、今週のTOP5のうち、3位以外の4本はすべて同じ編集・記者が執筆している。ドーナッツかじりさん、素晴らしいです!


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