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NEWS 世紀の英雄ブルース・リー没後50年。WBLC2023が開催決定! 必見となる日本唯一のプログラム!

タイトル写真『死亡遊戯』:© Fortune Star Media Limited. All Rights Reserved.

 1973年7月20日、武闘家にして俳優、思想家にして映画監督も務めた香港映画の巨星ブルース・リーが突如としてこの世を去った。彼の死後、ワーナー・ブラザーズによるリー主演映画『燃えよドラゴン』が世界規模で上映され、その強さ、その迫力、映画そのものの素晴らしさもあり、世界中にブルース・リーをこよなく愛するファンが生まれたが、彼の声や仕事はアメリカ修行時代と香港映画時代に残されたものしかなく、いまも熱心なファンがブルース・リーの思想と生涯を研究している。
 リー没後50年を記念して、日本では映画評論家の江戸木純をプロデューサーにWBLC(ワールド・ブルース・リー・クラシック)2023が7月14日(金曜日)より新宿ピカデリー、なんばパークスクエア他にて開催される。上映作品は5本。記念すべき上映に向けて新しくポスターも作成された。

WBLC2023  ワールド・ブルース・リー・クラシック2023ポスター

 今回上映される映画は現在ソフトでリリースされているものとは異なる日本特別版による上映だ。

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 ブルース・リー初主演作にして、香港だけでなく中東などでも上映、熱狂的なブームを巻き起こした『ドラゴン危機一発』(1971年)では4K、83年の没後10年時に公開された北京語主題歌入りだ。

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 続く傑作『ドラゴン怒りの鉄拳』(1972年)は4Kの5.1チャンネル英語版で主題歌をマイク・レメディオスが歌う。ブルース・リー映画でも何度もリメイクされた反逆の物語だ。

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 主演3作目にして、ブルース・リー自らが監督した名作『ドラゴンへの道』は4K、日本初公開時英語版での上映。チャック・ノリスとの一騎打ちのクライマックスは伝説だが、随所に挟まれるユーモラスな描写は、ブルース・リーを師と仰ぐジャッキー・チェンやサモ・ハン・キンポーによって香港活劇映画の定型として完成した。主題歌はもちろんマイク・レメディオスだ。

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 1972年に撮影が開始されたものの、『燃えよドラゴン』の製作スタートにより一時中断、ブルース・リー没後3年目にロバート・クローズ監督をはじめとした面々が集まり完成させた『死亡遊戯』(1978年)は4K、日本初公開時英語版、ただしブルース・リーの怪鳥音は本物だ。

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 1980年に作られた『死亡の塔』ではブルース・リーのロスト・フィルムや葬儀のニュース映像が使用された“もうひとつの『死亡遊戯』”だが、今回は2K、日本初公開時にのみオープニングとエンディングに流されたブルート・イースト・ファミリーの「アローン・イン・ザ・ナイト」(これがいい歌なんだ)が流れる世界初劇場公開になる。ユエン・ウーピンのコリオグラフも見せる1本。

『怒りの鉄拳』『ドラゴンへの道』『死亡遊戯』の3本は英語版主題歌に本物の怪鳥音をアタッチして整えられた日本限定バージョン、『危機一発』は北京語主題歌付き英語音声、『死亡の塔』は奇跡的に発見された日本初公開時のフィルムを2Kスキャンしたものだ。
 我々日本人は『燃えよドラゴン』で初めて偉大な俳優の存在を知った。しかし、その時にはもう彼はこの世を去っていた。ブルース・リーという名の神話はいまも多くの老若男女を魅了し、世界のどこかで彼の映画は上映されている。
 日本ではBLC2023がある。50年前に世界を驚愕させた男ブルース・リーの偉業を改めてスクリーンで観る良き機会だ。2023年7月20日に向けて、いまも世界はブルース・リーを中心に回っている。

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