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EL HOYO / プラットフォーム(2021年1月29日劇場公開)

スパニッシュ・スリラー、今度はディストピアSFです。

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原題は「穴」。ネットフリックスは各国でアイデア溢れる作品を製作しています。

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ガルダー・ガステル=ウルティアの長編初監督作品はディストピアSFの通じて鋭くこの新資本主義社会に鋭い警鐘を鳴らしています。アプローチが映画的というより文学的です。

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「穴」を通って降りてくる上層階からのフード。その縦構造の仮想社会にモラルを持ち込もうとする無謀な試みを『ドン・キホーテ』の引用で象徴的に表現しています。

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前半はこのシチュエーションの説明の為、ちょっと台詞が多めですがアクションのシークェンスに移ってからちょっとゴアな展開がスパニッシュスリラーっぽくて良かったです。

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例によって、日本での宣伝方針はかなり内容を事前に説明してこの映画への興味を掻き立てる宣伝方針のようです。このヴィジュアルをポスターに使用しているのは日本だけですね。「縦」構造SFシチュエーション・スリラーとまで説明していますから。かなり野心的な作品です。



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